「こちら葛飾区亀有公園前派出所」138巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(2004年1月発売）
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ストーリー
両さん率いる亀有マッカチンズは第一回草サッカー大会に優勝し、全国200チームの頂点に立つ。優勝したマッカチンズに中古車メーカーや焼き肉屋のチームなどから、勝ったら自動車や焼き肉をプレゼント、負けたら優勝カップを譲ってほしいとの条件で試合の申し込みが殺到。
元・キックボクサーで体力・キック力の強いマリアを助っ人に入れ、勝利を重ねるが、最終的にはジョディー率いる全米草サッカー優勝チームと、空母の上で勝負をする。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、寺井洋一、麻里愛、ジョディー・爆竜・カレン
草サッカーの試合をする話。草野球をすることが多い両さんだが、今回は珍しくサッカー。
マリアのシュートは強力で、ゴールネットを突き破ると、数十メートル先にある自動車を横倒しにするほど。キャプテン翼でもあり得ない威力だった。
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●両津式リフォーム!?の巻
ストーリー
知り合いの大工から不況で仕事がないと相談を受けた両さんは、リフォーム業をすることを提案。
普通の1Kアパートの部屋を、壁が外に張り出す「出窓」ならぬ「出部屋」にリフォームし、広い室内スペースを確保。駐車場のない住宅には、自動車を壁に貼り付けるといった斬新なアイデアで駐車スペースを作り出す。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、屯田五目須（署長）
斬新なリフォームのアイデアを出す話。「出部屋」のアイデアについて「法律上 問題はありませんか？」との問いに、出っ張った部分を、言われたときだけ元に戻せば問題ないという警察官らしからぬ発言をする。
終盤、署長の自宅が変形ロボのような形に強制リフォームされるが、以降に変形ロボの家が出てくることはなく、この設定はなかったことになる。
冒頭、本田と両さんが子供のころに三輪車をひっくり返して遊んだ話をするも、両さんたちは子供用の三輪車の話をしているのに、中川たちは三輪自動車を想像し、下町の子供は豪快だと勘違いする。
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●WATER PARADISE TOKYO
ストーリー
水没した東京の設定のジオラマを水中探査艇で見物できたり、世界初の水陸両用の観覧車に乗れたり、水をテーマにしたアミューズメント、ウォーターパラダイストウキョウが開園。
初物好きの江戸っ子・両さんはオープン初日に行くが、あまりの混雑に憤慨。中川の力で、ムリヤリ貸し切りにする。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、ボルボ西郷、左近寺竜之介、麻里愛、早乙女リカ
水をテーマにしたアミューズメントパークの話。中川の力で2億円ほどかけて貸し切りにしたといっているが、初日には40万人の来園者がいたとなっている。入場料4000円×40万人=16億円なので、2億円で貸し切りはちょっとムリそう。
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●現代アニメ事情２の巻
ストーリー
金欠の両さんは自分の技術を生かし、アニメ製作会社に押しかけアルバイトに向かう。しかし、現在のアニメ製作ではセル画を全く使っておらず、デジタル彩色。両さんの塗りの技術を生かす場所はなかった。
それでもごり押しで、製作会社の警備のバイトになった両さんは、深夜のアニメ製作会社で、データからセルを作って売ろうと試みる。
主な登場人物
タイトルは「現代アニメ事情２の巻」となっているが「アニメ現代事情の巻」は91巻収録とだいぶ前の話。
彩色や撮影がデジタル化しているのに、動画部はエンピツを使用し、時代が止まっていると評された。
アニメ製作会社のビルには、かっぱ橋のニイミ洋食器店のようなコック帽の巨大な顔が設置されている。
表紙で海パン姿の爆竜大佐や磯鷲剣之介らマッチョ男たちに囲まれた両さんは「前回の表紙（水着の麗子とマリア）に出たかった…」とボヤいていた。
有限会社 ニイミ洋食器店 | かっぱ橋道具街 (kappabashi.or.jp)
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●超神田寿司御一行様 IN THAILANDの巻（前編）
ストーリー
超神田寿司の社員旅行。格安チケット屋で手頃なチケットの情報を知っていた両さんは、社員36名分の旅費を預かり、タイ旅行のチケットを買いに行くが、途中で誘惑に負けて預かった金を競馬でスってしまう。
旅費を失った両さんは、ジョディーと日本通の艦長のツテで、フィリピン基地に向かう空母カールビンソンに乗せてもらい、タイを目指す。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠檸檬、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都、擬宝珠夜婁紫喰、擬宝珠蜜柑、擬宝珠桔梗、ジョディー・爆竜・カレン
超神田寿司の社員旅行でタイに向かう話。といっても、前編ではカールビンソンでタイにたどり着くまでの話になる。空母での宴会で酔っ払った一行は、カールビンソンや艦上戦闘機にペイントを施し、ピカチュウらしきキャラなどを描いてしまう。
序盤で、堅いと思っていたレースを外してしまい、旅費をなくした両さんは中川から金を借りようとするが、今回は珍しく断られてしまう。
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●超神田寿司御一行様 IN THAILANDの巻（後編）
ストーリー
旅費はないが、米軍空母に乗せてもらってタイについた超神田寿司の一行。両さんは中川の銀行のタイ支店に乗り込むと、親戚であることを担保に強引に300万円を調達。豪華ホテルに泊まり、水上タクシーを買い取って走行、象園で象のエサやりをするなどタイ観光を楽しむ。
だが、バンコクのナイトマーケットで、檸檬と蜜柑が人波に流され、はぐれてしまう。
主な登場人物
両津勘吉、擬宝珠檸檬、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都、擬宝珠夜婁紫喰、擬宝珠蜜柑、擬宝珠桔梗
超神田寿司の社員旅行でのタイ旅行の後編。中川銀行に行って強引にお金を借りる様子は、踏み倒す気満々でとても悪質。中川の親戚だと示すための資料として、中川とのツーショット写真、名刺だけでなく、巻物にした家系図まで提示していた。家系図まで持ってきているのは、当初から計画していたとしか思えない。
行きは空母だったが、帰りは原子力潜水艦だった。
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●泳げＲＣ（ラジコン）スイマー!!の巻
ストーリー
船や潜水艦などの水物のラジコンの大会に出場する両さん。両さんのラジコンは船などではなく人間型の「スイマー君」。
大型船がエントリーするオープン戦に、自作の1/1サイズのスイマー君でエントリーすると、出来の良さからスポンサーよりレースで結果を残せば権利を一千万円で買い取りたいと言われる。
張り切る両さんだったが、不注意によりスイマー君が破損。仕方なく、両さん自身が身代わりでスイマー君のフリをする。
主な登場人物
等身大の泳ぐラジコンの話。1/1サイズの人間型ロボットが出てきた時点で、その後の展開は予想できるいつもの流れ。それでも、鼻からガソリンを入れられたり、人間には構造的にムリな動きで泳ごうとする様子は、単純に面白い。
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●夏のファミリーキャンプは父親の威厳を発揮する絶好の機会なんだぞ!!の巻
ストーリー
自動車で行くオートキャンプがブームになり、寺井の息子の友人も夏休みにキャンプに行っていた。
子供の夏休みの思い出作りのために、アウトドアに縁のない寺井がキャンプを計画。自宅でテントを張ったり、調理器具の使い方をシミュレーションしたりと予習に余念のない寺井。
しかし、キャンプ場に着くと、予習していた通りには行かず、寺井は苛立っていく。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、寺井洋一、ボルボ西郷
寺井一家がキャンプに行く話。古い軽自動車（スバルR-2）しか持っていない寺井は、両さんの借りてきた自動車でキャンプ場に行くことになるが、借りてきたのは警視庁の特型警備車だったため、キャンプ場では浮いていた。そんな不釣り合いな車両を押し付けたのに、当の両さんとボルボはハマーでキャンプ場に来ていた。
テント設営などが上手く行かず、苛立ってブチ切れる寺井の表情が見どころ。
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●憂鬱帰京すの巻
ストーリー
京都の料亭・超雅から休暇をもらい、擬宝珠家の長男・憂鬱が東京に帰ってきた。
憂鬱は両さんと一緒に遊びに出ると、パチンコでは大当たり、野球の助っ人では両さんも苦戦の相手からホームラン、剣道では両さんを圧倒するなど、ハイスペックぶりを見せる。
その能力の高さとイケメンぶりから葛飾署の婦警の人気者となる憂鬱に嫉妬する両さん。署内では、超雅のお得意様で憂鬱とは知り合いの早矢と遭遇する。
主な登場人物
両津勘吉、擬宝珠檸檬、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都、擬宝珠蜜柑、擬宝珠桔梗、擬宝珠憂鬱、磯鷲早矢、磯鷲剣之介、彦兵衛
帰京した憂鬱を両さんが連れまわす話。イケメンでハイスペックながら、両さんの名前を憶えていない天然ぶり、すぐに落ち込んでしまう精神面の打たれ弱さと憂鬱の性格は相変わらずだった。
憂鬱のイケメンぶりに居酒屋までおっかけて写真を撮る婦警のケータイを取り上げ、自分の局部の写真を撮りまくる両さん。セクハラで訴えられたら弁明のしようがないシーンだ。
ラストで京都の磯鷲家の料理人になろうとする憂鬱だが、この設定がその後使われることはなかった。
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「超神田寿司御一行様 IN THAILANDの巻（前・後編）」と「憂鬱帰京すの巻」と、擬宝珠一家に関する話が三話収録されている。
「夏のファミリーキャンプは父親の威厳を発揮する絶好の機会なんだぞ!!の巻」では、寺井一家が描かれているので、家族モノの話が多めの巻ともいえる。
