「こちら葛飾区亀有公園前派出所」102巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(1997年6月発売）
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 102【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
●ナイスなシューズで大行進の巻
ストーリー
ナイキのハイテクスニーカーの人気が高騰し、中学校では靴泥棒が現れる。
両さんと部長は「たかが靴だ」と過熱するブームに苦言を呈していたが、ビンテージ品には高額な値がつくことを知った両さんは、手のひらを反す。
両さんは転売目的にエアジョーダンを買いあさるが、どれも定価でしか売れない現行品ばかり。
マニアの友人たちから教えてもらい、知識を得てから、世界中からネットを使ってスニーカーを集める。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、両津銀次
エアマックスやエアジョーダンなどのハイテクスニーカーの話。
高額で売れると知った途端の、両さんの態度の豹変っぷりが面白い。ただ両さんが転売の商売を始めるのに、部長を説得する必要は特にない気がする。
両さんの父・銀次は、羽織と足袋に凝っているらしい。
このスニーカーの話は103巻「スニーカー世界戦略!!の巻」に続き、今度は転売ではなく、オリジナル商品を開発する。
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価格:27800円 |
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SHOE DOG（シュードッグ） 靴にすべてを。【電子書籍】[ フィル・ナイト ] 価格:1980円 |
●ゴーゴーツイスター!!の巻
ストーリー
世界最速のぶら下がり型コースターがある遊園地に遊びに行く一行。本田は遊園地の乗り物が苦手なので、最初は敬遠していたが、乙姫が行くと聞いて同行。そのせいで散々な目に遭う。
コースターだけでなく、他の乗り物も楽しむ両さんたち。特に、一見、普通の家の居間にいるだけだが、竜巻に巻き込まれ部屋が持ち上がる体験ができる「ツイスター」に大興奮するのだった。
後日、部長に叱られ、ついでに遊園地のこともバカにされた両さんは、中川の気象研究所の力を借り、部長に本物の竜巻を誕生日プレゼントに贈る。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、寺井洋一、乙姫菜々
前半は遊園地で様々な乗り物に乗る話で、後半は部長に竜巻をプレゼントする話。
本田はバイク暴走時は猛スピードを出すが、遊園地の絶叫系はまったくダメ。しかし、反対に乙姫は絶叫系が大好きなのだった。
コースターが最高時速120キロで世界最速、最高部130メートルで世界一という設定。今だともっと刺激が強いものが存在する。
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USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか？ V字回復をもたらしたヒットの法則 [ 森岡 毅 ] 価格:1540円 |
●派出所バンド結成!!の巻
ストーリー
亀有商店街のイメージソングを作りたいが、予算がないので、誰か知り合いを紹介してほしいと町会長から頼まれた署長と部長。
プロ並みの実力を持つ中川と麗子に白羽の矢が立つ。バンド経験のある本田とジョディーを加えて、作詞の両さんを迎え派出所バンドが結成される。
中川のコネで、一流のエンジニアやミュージシャンも参加し、とても商店街のイメージソングとは思えない豪華さ。
ただ両さんは邪魔なため、中川と麗子は何かと両さんを排除しようとする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、ジョディー・爆竜・カレン、屯田五目須（署長）
派出所メンバーでバンドを組む話。
両さんは作詞担当だが、麗子に補作（修正？）され「おれは～」の「は」だけしか残っていなかった。
曲の収録に邪魔な両さんは、中川に言葉巧みにタンバリンや犬笛を担当させられ、疎外されていた。
出来る楽器を訊かれ「ピアニカなら少し出来る！ あと三味線」と答えていた両さんだったが、171巻「ピアノ二重奏（デュオ）の巻」では両さんは部長にピアノを教えている。
しかし、能力があるからと格安で曲作りを丸投げをする部長たちと商店街の人たちのモラルを疑う。
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 171【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
●美少女フィギュアに超夢中♡の巻
ストーリー
「どきメモ」の人気キャラ・早乙女沙織の原寸大ガレージキットが発売され、ファンの左近寺も購入。
人間大のフィギュアに服を着せることに興奮する左近寺だったが、柔道部の後輩も訪れる寮の自室には置いておけず、両さんの部屋で預かることになる。
怪しまれないよう、原寸大フィギュアを隠す方法をあれこれ検討するが、死体を隠しているような猟奇的な方法になってしまう。
主な登場人物
1/1サイズの美少女フィギュアの話。
ガレージキットについて、3ページにも渡って解説がされており、美少女フィギュアが今は熱いと紹介される。
「エヴァ系」「セーラームーン系」「ガンダム系」などと、ガレージキットの勢力図も紹介される。マンガの作中では「どきメモ」の「早乙女沙織」となっているが、勢力図内では「ときメモ」の「藤崎詩織」と本物の名前で出ている。
1/1サイズのフィギュアについて、ビニール製の製品が出ていると知ったとき、「本当に観賞用かよ」「別な使い方をするんじゃねえのか？」と疑っていた。少年マンガでは、この表現がギリギリか。
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価格:2750円 |
●カンケリ名人両津!!の巻
ストーリー
懐かしい遊びのカンケリだが、外国育ちで大金持ちの中川と麗子はまったく知らない。
両さんはルールだけでなく、下町の子どもたちのテクニックなどについても中川たちに解説する。
話だけでは伝わらないので、実戦をやることに。本田、寺井、マリアも加えて公園でカンケリをする。
体力とカンケリのテクニックに自信のある両さんだったが、下町のテクニックを知る本田の知識、元キックボクサーのマリアのキック力に大苦戦！
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、麻里愛、寺井洋一
カンケリの話。
前半は両さんが中川たちに子供の頃のカンケリの思い出を語り、後半は実際にカンケリをする構成。
地面に埋めたクイにカンを被せ、それを蹴って足の指を骨折したり、ダッシュの最中にスクーターにひかれたりと、過激な思い出ばかりが語られる。
マリアのキック力はめちゃめちゃ強く、両さんとのクロスプレーでは、スチール缶がエグれていた。
120巻「“超記憶術”でメダリスト!?の巻」ではカンケリがオリンピック競技になり、両さんが出場している。
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 120【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
●松茸づくし!!の巻
ストーリー
積み立ての還付金で5万円を手に入れた部長。普段はできない使い方をしようと1本1万円の国産高級松茸を購入する。
両さんと麗子も夜食の買い出しで、輸入松茸を派出所に持ち込んできていたが、両さんの不注意で部長の高級品と混ざって分からなくなってしまう。
部長の激怒っぷりに腹を立てた両さんは、仕返しにサラ金で500万円を借りると、それを全額使って高級松茸を購入。
1本1本を味わおうとしていた部長への当てつけで、大量の松茸を贅沢に食べまくる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、大原良子
大量の松茸で部長に当てつけする話。
普通に食べるだけでなく、ケチャップをかけたり、ラーメンに入れたり、チョコフォンデュにしたりと様々な食べ方をしていた。ただ、チョコは合わないらしい。
サラ金で500万円を借りる際の両さんの返済計画は、競馬で当てていき3週間後には500万円になっているというザルなもの。それでも500万円は貸し出してくれた。
食べ過ぎた両さんは「マタンゴになりそうだ……」とつぶやく。おそらく、元ネタはドラクエのモンスター名ではなく、ホラー映画。
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価格:2200円 |
●コスパでナンパ!?の巻
ストーリー
コスプレダンスパーティー（コスパ）に参加する本田と乙姫。興味を持った両さんも、中川、麗子、左近寺を連れてコスパを見に行く。
コスパは参加者しか入場できないため、みんなコスプレをすることに。
みんなが今時のゲームのキャラのコスプレをする中、両さんだけ四半世紀前の作品「ハレンチ学園」のパラソル先生の衣装が用意され「懐かしすぎるぞ」とボヤく。
結局、「鉄拳2」の三島平八に落ち着く両さんだったが、隣の会場では無規制の「アダルトコスパ」が行われていると聞き、喜び勇んで隣の会場に向かう。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、左近寺竜之介、乙姫菜々
コスプレダンスパーティーの話。
ダンス会場ではあるが、特にダンスしている様子はなく、コスプレ会場の雰囲気。
両さんはコスプレに着替える前に、いつもの警官の制服で会場入りすると、「警察官のコスプレは禁止」とコスプレだと思われていた。
左近寺がいつも警官の制服を着ておらずタンクトップ姿なのは、胸囲180cm、ウエスト78cmの逆三角形の体型に合う制服がないため。一応、バッグに制服を入れて持ち歩き、いざという時に着替えることにしているらしいが、着ている描写はない。
●古都の走馬灯の巻
ストーリー
旅一座の座長の琴音から公演チケットをもらった両さんは、有休を取って京都に向かう。
昭和30年代、勘吉少年の相思相愛の初恋の人だった琴音は公演を終了し、浅草を離れた。翌年、琴音が京都公演で大ケガをしたと聞いた勘吉は、豚平、珍吉と自転車で京都に行く。
ケガのことだけでなく、役者として悩んでいた琴音を勘吉は励ます。
琴音は清水寺で子供を助けるためさらにケガを負ってしまうが、それでも公演最終日に琴音は気丈に舞台を務めるのだった。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、戸田豚平、千田珍吉、橘琴音
76巻「浅草七ツ星物語の巻」に出ていた旅一座の娘・琴音と京都で再会する話。
通常回とは異なり、30ページのボリューム。
ちゃんと有休を取り自腹で新幹線に乗って京都に両さんが向かっていると聞き、「紅葉を楽しむ様な神経はないはずよ…」「天変地異が起きるわよ」と麗子が辛らつな意見を述べる。さすがにヒドい。
学校を休んで京都に来たことについては「有休をとった」と琴音にウソをつく勘吉少年。大人になって、ちゃんと有休を取ったのだから、数十年ごしに本当になったことになる。
ラストは大人になった両さんと琴音が再会。ギャグマンガ的なオチはない。
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旅芸人のいた風景 遍歴・流浪・渡世 （河出文庫） [ 沖浦 和光 ] 価格:814円 |
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 76【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
●ついに出た!!アクションドールの巻
ストーリー
バンダイの太田氏が、日本で有数のフィギュア鑑定士である両さんのフィギュアを作りたいと訪ねてくる。
フィギュアに一家言のある両さんは、正座、あぐらができる40か所可動（GIジョーは21か所）のハイグレードなアクションドールを要望。発売となる。
アクションドール大ヒットに続き、実物大のフィギュアも発売となる。だが、等身大の方は不評でほとんど売れない。
麗子の等身大フィギュアと抱き合わせにしたり、当時人気のエアマックスを装着させて販売するが、麗子フィギュアやスニーカーを除いて、両さんフィギュアは大量に廃棄されてしまう。
主な登場人物
両さんのアクションドールが発売される話。
実物大の方はフィクションだが、アクションドールは実際にバンダイから発売された。
バンダイの太田氏は、その後も超合金の両さん（105巻）、「こち亀」のテレビゲーム（107巻）、麗子フィギュア（108巻）の話などでたびたび登場する。
後世、みうらじゅんに「一時期こんなのが出てましたよ」とギャグにされることを懸念していた。
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 105【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 107【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 108【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
「美少女フィギュアに超夢中♡の巻」「ついに出た!!アクションドールの巻」とフィギュアの話が2本ある巻。
以降では、麗子のフィギュアの話など、フィギュアの話はたびたび登場する。
