「こちら葛飾区亀有公園前派出所」126巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(2001年8月発売）
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 126【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
●MATOI♡（アンド）RYOsan？の巻
ストーリー
両さんはすっかり擬宝珠一家の家族の一員になっていた。そんな折、超神田寿司は三平の結婚式などもあり三連休。
夏春都は檸檬と金沢旅行、夜婁紫喰と桔梗夫婦は寿司協会の旅行で四国へ。二人っきりの両さんと纏は、一緒に酒を飲んで寝てしまう。
一か月後、葛飾署内で纏が妊娠しているとの噂が流れる。麗子が纏に噂の真相を訪ねると、纏は妊娠の事実を認めるのだった。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、早乙女リカ、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、擬宝珠夜婁紫喰
両さんに対して、署員たちが「早うち野郎」「人間機関銃」「一発屋」とはやし立てているのが、かなり下品。
両さんは、警察の方は一か月間の長期休暇を取っていて、超神田寿司一本の生活をしている設定。
両さんが纏を妊娠させたとの噂を聞いた麗子の頭には、両さんとの思い出が駆け巡るが、編み物を教えたりと見たことがない思い出ばかりだった。
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価格:1400円 |
●年賀ハガキ人生模様！の巻
ストーリー
神田神社でハガキ供養をする目的で集められた、大量の年賀状を目にした両さんは、年賀状の家族写真を年ごとに追っていくと面白いことに気づく。
両さんは、家族写真の部分をカード化して遊べるようにする。
整形である年から顔の変わっている女性、途中から男性→女性に性転換する人物、メンバー構成が突如変わっている家族、何年も表情が変わらない男性など、集めたデータを分析する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、擬宝珠夜婁紫喰、擬宝珠桔梗
年賀状の写真ハガキの話。
とはいえ、最初の5ページまでは、前回の妊娠騒動の発端となった桔梗の妊娠についての話題。
扉ページでは生まれてくる赤ちゃんの名前が募集されていた。両さんが提案した名前は画数が多いことから「薔薇」、「鯣烏賊（するめいか）」、夏春都にちなんで戦車の名前「眼留鹿馬（メルカバ）」、他には「カールグスタフ夏子・F・ベラドンナ」といったふざけたものばかりだった。
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価格:897円 |
●夢の東京Ｆ１グランプリ！の巻
ストーリー
モナコGPのように海外には公道でのF1レースがあるが、日本にはない。
公道ではムリなので、私道をつなげてサーキットにすることを両さんが提案。中川の力で実現する。
浅草寺の裏のはとバス駐車場をスタートとゴールに、海外から集まったF1レーサーたちがレースを開始。下町の路地裏、地下鉄（中川の私鉄）の路線をコースに激走。
主な登場人物
東京都内でF1レースを開催する話。
著名なF1レーサー（作中ではミハイルチューバッハ：元ネタはミハエル・シューマッハ）が多数参加しているが、両さんも特別参加する。
地下鉄も中川の私鉄を使うはずだったのだが、両さんは勝手に営団地下鉄の上野広小路駅にF1マシンで乗り付ける。
このレースの大失敗で中川の会社は相当の金銭的被害を被ったはずだが、特に作中では触れられていない。（F1レーサーを集めるのにハリウッド映画5本分かかったとは言っている）
現実のF1の日本GPは鈴鹿サーキットで行われている。
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価格:550円 |
●祭りの日に… 纏の少女時代編
ストーリー
神田祭が近づいてくる。いつもは神輿愛好者としてかつぎに来ていた両さんだったが、今回からは超神田寿司の神田の住人として参加。
山車や神輿が出て賑わう中、纏は中学の同級生の少年・純を見つける。
中学一年生の頃、純は祭の日に纏と一緒にいたが、不良にからまれた際に纏が純を叱責。そのまま再会の機会がなく七年を過ごしていたのだった。
主な登場人物
両津勘吉、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、擬宝珠夜婁紫喰、擬宝珠桔梗、擬宝珠憂鬱
纏の中学時代の思い出の話。
前半は神田明神と神田祭の様子が描かれ、後半が純と纏の思い出話の構成になっている。
「こち亀」っぽくない読後感。
131巻「檸檬初三社祭の巻」で檸檬は祭を見たことがない設定になっているが、この回では浴衣姿にはなっている。確かに浴衣姿は、祭当日より前の擬宝珠家のシーンで、祭現場に檸檬の姿はない。
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 131【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
●“泳ぐダイヤ”を捕まえろ！の巻
ストーリー
マグロは仕入れによって値段が決まる。寿司屋が仲買などを通さず直接マグロを入手できれば安価で提供できるため、両さんは二徹の船をチャーターすると青森にマグロ漁に向かう。
250kgの大型の黒マグロを首尾よく釣り上げた両さんたち。400万円の値がつきマグロ漁に味を占めた両さんだったが、二徹の船ではチャーター料が高く、経費がかかるため、寺井を言葉巧みに誘い、寺井の船「人生9回裏逆転負け号」で再度、マグロ漁に挑む。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、擬宝珠夏春都、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、飛鷹二徹
マグロ漁に行く話。
最初は二徹の船で行くが、二度目からは117巻「海の男!!寺井巡査の巻」で寺井が購入した船で漁に出かける。漁場では、ちゃんと漁業免許も持っていると書類を他の漁船に対して見せる両さんだが、正規で取得しているかは不明。
158巻では、マグロの養殖に挑むなど、マグロだけで3話も使用している。
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 158【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
●こちら両津犬猫相談所！の巻
ストーリー
金欠の両さんは動物タレント会社でバイト。
ドラマで使うからと大量に注文した動物を会社で預かるため、一部の動物を両さんが預かることに。預かる動物はなんと白クマとペンギン。
飲食店の擬宝珠家では見つかると面倒なことになるため、両さんは何とか誤魔化そうとする。
後日、同様に預かるのを頼まれたのはタランチュラやコブラなどの危険な生き物。超神田寿司ではムリなため派出所で預かるが、派出所がMHKのドラマロケで使われることになる。両さんは隠し通そうとするも……
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠夏春都、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬
動物を預かる話。
タイトルは「犬猫」だが、猫は少しだけしか、犬にいたっては全く出てこない。
白クマを誤魔化すため、黒く塗ってパンダに偽装しようとするが、パンダの白黒の配置が分からなかったため、ウルトラマンのような配色になってしまう。モノクロ原稿ではウルトラマンっぽいが、実際は赤ではなく黒く塗っているので、配色的にはもっと変な感じになっているはず。
ペンギンも白クマも動物タレントなのでとても大人しく、多芸。バレてからは寿司屋で働くことになる。
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価格:1144円 |
●トトでとうとう大当たり!?の巻
ストーリー
競馬と同様、サッカーくじのtotoを必死になって予想する両さん。
引き分け試合が多く出て結果が荒れる中、2試合を残して両さんの予想はそこまでで全部的中。両さんの予想が完全的中した場合、同じ予想をした人が他にいないため配当は1億円。
しかし、残り2試合で両さんが勝ちを予想したチームはどちらも弱く、勝ち目は薄い。
その2チームは中川の系列がオーナーだったことから、海外のプレーヤーを強引に移籍させ、両さん自身も選手を偽装して出場。どうにかして勝たせようとする。
主な登場人物
サッカーくじのtotoが導入された頃の話。
登場するチーム名は「ダヨネ足立」「デンガナ大阪」「ドスエ京都」と安直で変テコな名前。
海外から連れてきたフランスの監督の名前は「タ・コハポン・イカ・ジュポン」。フランスのチームを全員連れてきて、メガネと出っ歯で日本人に偽装するのはさすがにムチャ過ぎる。
毎度のことながら1億円のtotoの配当金よりも、中川の会社の経費の方が100倍はかかってそう。
両さんがサッカーについて学んでいた本の表紙では日本代表の「ドルシェー」監督がシェーのポーズを決めている。当時はフィリップ・トルシエが監督の時代だった。
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しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書【電子書籍】[ 小幡真一郎 ] 価格:1683円 |
●擬宝珠家の新しい息吹の巻
ストーリー
纏らの母・桔梗の出産日が近づいてきた。
擬宝珠家はみんな自宅出産のため、今回も自宅出産。
檸檬がちゃんとした姉になれるか不安になっていることから、両さんは母が産気づいたら産婆を呼びに行く役目を負わせることで、檸檬に成功体験をつませようとする。
陣痛が始まり、檸檬は産婆を呼びに行くが、運悪く産婆は留守にしていた。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、擬宝珠夜婁紫喰、擬宝珠桔梗、擬宝珠蜜柑、電極スパーク、電極＋、電極P
檸檬の妹、蜜柑が生まれる話。
檸檬の妹の名前募集には、9786通の応募があり、その中から蜜柑が選ばれた。
出産間近ということで、祝いに電極スパークが1歳の赤ん坊のパルスを連れてくるが、両さんたちは「∞（インフィニティ）ちゃん」「ピピン＠(アットマーク）くん」「.COM（ドットコム）くん」と変な名前で間違える。
産婆のトメさんは、101歳の夏春都を取り上げたこともある超ベテランで、本人は119歳で現役。両さん父子のことも取り上げていた。
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自然に産みたい 5人の子供を自宅出産した記録【電子書籍】[ 橋本 知亜季 ] 価格:1320円 |
●和ゲーで拓け！悟りの世界!?の巻
ストーリー
署内で婦警たちが太鼓同好会を作る。
纏が同好会を指導しているのだが、「小娘に太鼓がわかるか」と両さんが煽ったことから、両さんと纏の太鼓勝負へ。単に太鼓を叩くのでは勝負がつかないため、ゲームセンターの太鼓ゲームで勝負をつけることにする。
しかし、その太鼓ゲームも両さんのパワーで壊れてしまったので、神輿ゲーム、法事ゲーム（木魚、ドラなど）と日本っぽい和ゲームを次々プレイする。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、左近寺竜之介、擬宝珠纏
太鼓勝負からゲームセンターでの勝負をする話。
神輿ゲームは太鼓ゲームなどのリズムゲームと同じように、マークが来たタイミングで担ぎ棒を矢印の方向に動かすゲーム。法事ゲームではお坊さんになりきって、木魚やドラ、かねを鳴らしてプレイする。
途中までは、纏との勝負だったのだが、法事ゲームからは纏そっちのけで両さんがプレイすることになる。
本職のお坊さんは法事ゲームがメチャクチャ強い設定になっているが、現実にはそんなことはないと思う。
バスドラムみたいにペダルを踏んで、バス木魚を叩けることになっているも、座布団に正座の状態では踏めないはず。
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太鼓の達人 どんかつ おもしろブック【電子書籍】[ 神楽 つな ] 価格:990円 |
この巻でのメインは、やはり両さんと纏に”できちゃった婚疑惑”が持ち上がる「MATOI♡（アンド）RYOsan？の巻」と、それに続いて蜜柑が誕生する「擬宝珠家の新しい息吹の巻」。
この巻で「こち亀」の「両さんを巡るラブコメ路線」はフェードアウトし、檸檬や蜜柑の子どもメインの話が増え「ファミリー路線」になっていく。
