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【こち亀】168巻の全話あらすじ紹介 1分間だけ時間が巻き戻る砂時計

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」168巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2010年2月発売)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 168【電子書籍】[ 秋本治 ]

 

 

●演歌の逆襲の巻

 

ストーリー

最近のテレビは見たいものが何もない、歌番組で演歌が聞きたいと部長が嘆く。両さんは演歌が得意なジョディーをレコード会社に紹介し、CDデビューさせる。次いで、中川の会社を動かし大口スポンサーにさせることで、テレビ局に歌謡曲と演歌の歌番組を大量に作らせる。さらに昭和アナログタワーを建設、アナログ放送で演歌や昭和の映像を流すインフラを整える。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、ジョディー・爆竜・カレン、爆竜大佐

 

Jポップが隆盛を誇る時代に演歌を流行らせる話。冒頭に部長が嘆いているが、部長のためだけではなく、レコード会社に「演歌を推したい」と相談を受けたことで両さんが動く。中川の会社が、いったいどれほどの費用を演歌の逆襲のために使わされたのかは明かされていない。
レコード会社の名前が「ピーチクレコード」となっているが、元ネタはおそらく「テイチク」。

 

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●最新鉄道模型の巻

 

ストーリー

両さんの購入した鉄道レイアウトから鉄道模型の話に。興味の薄い麗子に対しても、両さんは熱弁をふるう。両さんNゲージのカメラ付き列車にヒントを得て、使用済みケータイから取り出したカメラを搭載したラジコン自動車を自作する。カメラ付きラジコン自動車で鉄道レイアウト内を走らせるが、そのことを部長に「くだらない」とバカにされる。両さんはドライブ体験用車両を用いて、部長に仕返しをする。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

鉄道模型の話。麗子は興味を示さないが、中川は理解を示しており、ヒドい目に遭いながらも中川が両さんと趣味つながりでつるんでいる理由が分かる気がする。物語の半分くらいまで、両さんがHOゲージとNゲージの違いなど、鉄道模型について熱く語る。

 

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●難攻不落城の巻

 

ストーリー

部長の参加する「城の会」で、会員の知識を総動員させた架空の難攻不落の城を考案。図面だけでなく模型を作ることになり、以前、プラモデルを作らせた実績から両さんに頼むことに。凝り性の両さんが本物の城を参考にしたいと言い出し、会の予算から部長は姫路城に連れていく。この部長の接待に気を良くした両さんは、あまり関係がないのに、沖縄の首里城、函館の五稜郭が見たいと要求を重ねていく。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

部長から難攻不落の城の模型製作を頼まれる話。模型を作る技術はあるが、城の基本的知識が乏しい両さんに、部長が石垣や城の構造の戦術的意義を解説する。最初の姫路城は純粋な取材旅行だったが、以降は取材を建前にした観光旅行となり、「城の会」の予算40万円を使い込んでしまう。結局、両さんは小さな城の模型を横倒しにし、「立つんだ城(じょう)」と名付け、製作者も大原大次郎ではなく「大原小次郎」として出品する。

 

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両さんの浅草ガイドの巻

 

ストーリー

檸檬の幼稚園の課題が遊園地だったことから、両さん檸檬と纏を浅草花やしきに連れていく。「単なる偶然」と言い張るプラスも合流し、日本最古のローラーコースター、お化け屋敷と4人で花やしきを巡る。その後も浅草神社、大黒屋の天丼と両さんの案内で浅草を堪能する。

 

主な登場人物

両津勘吉、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、擬宝珠夜婁紫喰、擬宝珠桔梗、電極+

 

両さんが、檸檬と纏を連れて浅草案内をする回。プラスは高所恐怖症のためローラーコースターは苦手だが、幽霊はまったく信じないのでお化け屋敷は平気だった。逆に両さんと纏はお化け屋敷が苦手で二人は入らなかった。
浅草神社には「こち亀」の石碑と、読者からの手紙を埋めたタイムカプセルがあることも描かれた。(タイムカプセルは2016年に掘り出された)

 

浅草花やしき - Wikipedia

 

浅草・浅草寺(浅草神社)「こちら葛飾区亀有公園前派出所・記念碑」 | 浅草寺・御朱印 (jinja-tera-gosyuin-meguri.com)

 

東京・浅草 大黒家天麩羅 (tempura.co.jp)

 

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●山手下町東京ガイドの巻

 

ストーリー

本庁の依頼により、東京観光をPRする目的で外国人を案内することに。2組に分かれ、両さんと本田が下町観光、中川と麗子が山手観光をするのだが、2組とも誤ったバスに乗車してしまい、両さん・本田組は、銀座、国立新美術館、クラシックコンサート、高級レストランのワイン講義、中川・麗子組は、浅草寺浅草演芸ホールもんじゃ焼き屋、秋葉原のコースを回る。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人屯田五目須(署長)、擬宝珠纏

 

外国人相手に、東京の山手と下町の観光ガイドをする話。両さん・本田組も、中川・麗子組もどちらも良く知らない場所なので、適当に案内してしまう。それでも、両さんたちは最後、超神田寿司に連れていき、中川たちの方は秋葉原のイベントに麗子が飛び入り参加し、どちらもツアーを盛り上げることに成功する。

 

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●就職サバイバルの巻

 

ストーリー

中川の会社で開発した市販用の就職シミュレーションゲームに、両さん、中川、麗子、部長が挑戦。大学2年生からスタート、3人が順調に就職活動をする中、部長は何をして良いか分からず、面接結果も散々。しかし、ようやく食品会社に就職が決まるとモデル事務所からのスカウトで人生が変わっていく。一方、途中までキャリアを順調に積んでいた中川と麗子の会社は不況により、リストラと倒産が発生。苦難の人生が始まる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

就職シミュレーションゲームに挑む話。ゲーム内のアバターには、元のプレイヤーの人格や能力、出自などは反映されておらず、平等なスタートになっている。部長は最初、苦戦するが、途中から好転。中川と麗子は、最初は好調も途中から貧乏生活になる。そんな中、両さんは不動産会社の就職から怪しげな商売に手を染めていくようになる。両さんの怪しげな商売は本来、プログラムされていないらしいが、なぜかできてしまっている。

 

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●対ロボット野球の巻

 

ストーリー

中川機器のロボット開発部が作ったロボットのチームと、両さん率いる荒くれ者のチーム「外道」が野球で対決。三回終了時点で9-0と大差で両さんチームがリード。しかし、それはロボットチームが相手選手のデータ集めのためのプレーであり、四回からが本番。最高速度300キロの剛速球を誤差5ミリで投げてきたり、人間の手では不可能な変化球を駆使したりと、あっという間に逆転。両さんは計算外のラフプレーで対応する。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、麻里愛

 

ロボットの野球チームと対戦する話。葛飾ドーム球場という架空の球場での対決となった。両さんが打席に立った際、手からすっぽ抜けたフリをして、バットを投手ロボにぶつけるのだが、そのときの言い訳が「ハンバーグ作っていたから手が油っぽくてすべった」というあり得ないものだった。

 

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●過去への砂時計の巻

 

ストーリー

天国警察の素本(すっぽん)が「天国砂金」で作った砂時計を地上に落としてしまい、それを両さんが拾う。その砂時計を逆さにして動かすと時間が巻き戻るのだが、その時間はわずか1分間。スピードくじに悪用したり、たまたま見かけた交通事故を防いだりと、砂時計を有効利用しようとするが、1分間ではできることが限られている。派出所で部長や中川にいたずらするのが関の山。砂時計を探しに下界に下りてきた素本と合流した両さんは、もっと長期間の時間を戻せる砂時計の開発に取り組む。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、花山理香、素本

 

1分間だけ時間を巻き戻せる砂時計の話。素本は167巻「天国からのスナイパーの巻」に登場したキャラ。部長の靴に花火を入れたり、中川のコーラの瓶にしょうゆやソース、激辛のストロングペッパーを入れたりと砂時計を悪用したいたずらを行う。しかし、いたずらのためのフリとはいえ、勤務中に麗子が中川にコーラの一気飲みを依頼するのは、話に少しムリがある気がする。

 

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●歌舞伎の花道の巻

 

ストーリー

署長と歌舞伎を見に行った部長は、得意になって中川たちと歌舞伎の話で盛り上がる。歌舞伎を一度も見たことないことを部長にバカにされた両さんは、遊び人の父に話を聞きに行くが、父もろくに歌舞伎を見たことがなかった。夏春都に教えを乞い、同じく歌舞伎に詳しい檸檬歌舞伎座を案内してくれることに。檸檬の教えで歌舞伎に詳しくなった両さんは、部長、中川、麗子と一緒に歌舞伎座に向かう。実は一幕見席で一度見ただけの、にわか歌舞伎通だった部長に両さんは仕返しをする。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)、本田速人、両津銀次、両津よね、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都

 

歌舞伎座に観劇に行く話。中川と麗子は、外国人の接待などで毎月歌舞伎を見に行っているが、部長は一回歌舞伎座に行っただけだった。1000円の一幕見席で一度見ただけで歌舞伎通ぶる部長は調子に乗りすぎな気がする。夏春都は歌舞伎友の会に入っている本物の歌舞伎通。両さんの父・銀次は歌舞伎町ではしょっちゅう遊んでいたが、歌舞伎は若いころに少し見たことがある程度だった。祖父・勘兵衛は道楽者ながら、女好きのため男しか出ない歌舞伎に興味はない。

 

一幕見席について (shochiku.co.jp)

 

歌舞伎座 - Wikipedia

 

ゼロから分かる!図解 歌舞伎入門【電子書籍】[ 新居典子 ]

 

「過去への砂時計の巻」では1分間だけ時間を巻き戻せる砂時計が出てくる。

物語の冒頭では、両さんが砂時計を自作したことが語られるが、その製作に使用した砂は、165巻で行ったドバイの砂だった。

 

両さんの浅草ガイドの巻」「山手下町東京ガイドの巻」は、どちらも都内を両さんが案内する話だが、話の内容は全然異なっており、二つの話に関連性も特にない。

 

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