「こちら葛飾区亀有公園前派出所」162巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(2008年12月発売）
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 162【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●ポイント人生の巻
ストーリー
お金に関することには几帳面な両さんはスタンプカードやポイントカードで、ポイントを貯めていた。自分の購入では限界があるため、署内で家電購入を検討している人相手に、ポイントを手数料として買い物代行を行うように。しかし、署員一通りに売りつくしたため、今度は署のビンゴ大会の幹事になり、景品購入の際のポイントゲットを目論む。在庫を売り切りたいやり手の電器店の店長と両さんのポイントを巡る交渉が始まる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、屯田五目須（署長）
買い物の際のポイントを巡って、電器店の店長と両さんが交渉する話。炊飯器ばかりを40個まとめて購入する代わりにポイントを4倍にするなどの交渉が行われる。
この回の中川の登場時、中川はジャンプスクエアの創刊号を小脇に抱えていて不自然なのだが、その理由は5話後の「ありえない!? うらないの巻」で明かされる。
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「ポイ活」でおどろくほど得する方法〜楽しく、賢く、ポイントがどんどん貯まる！〜【電子書籍】[ 紀村奈緒美 ]
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●部長さん町へ行くの巻
ストーリー
絵本を元にしたアニメ「ねずみのトッポくん 町へ行く」が大ヒット。しかし、部長は「大人が絵本を読むなど現実逃避の最たるものだ」と一蹴。夢のない部長に絵本の世界を体験させようと、睡眠薬で眠らせた部長を「トッポくん」のテーマパークに搬入。目覚めた部長は、自分以外の物が巨大になった世界に驚く。両さんは部長に「われわれは政府の人体実験で1/6サイズにされた」と陰謀論のウソを吹き込み、パニックに陥らせる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、麻里愛、花山理香
ねずみの目線が体感できるテーマパークで、部長に自分の身体が縮んだと思わせるイタズラの話。今回のイタズラのために巨大セットを建てたのではなく、中川の会社のアトラクションを流用したもの。
このイタズラがヒドかったので、天国警察の魔法使いのじいさんに、今度は両さんが1/6サイズにされてしまう。
部長は両さんに161巻「この字 何の字 気になる字の巻」のときに書けなかった「するめ」の漢字をまだ書けないことを、再度バカにされる。
●両さん浅草に帰るの巻
ストーリー
正月になっても浅草の実家に帰ろうとしない両さんの親不孝っぷりを見かねた夏春都は、両さんに浅草の実家への届け物のお使いを頼む。久々に実家を訪れると、母は怪しげなテレビショッピングにハマり、父はパチンコ三昧で借金まみれ。つくだ煮屋なのにつくだ煮の作り方も忘れてしまったと散々な始末。両さんは夏春都を呼び出し、つくだ煮を作らせると、得意の営業力で大口の取引先を作っていく。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、両津銀次、両津よね、両津勘兵衛
両さんが久々に浅草の実家に帰り、家業の「つくだ煮 よろず屋」の再建に奔走する話。父のパチンコを止める際に説得に使ったセリフは、部長によく言われたセリフのため、複雑な気持ちになる。
夏春都も両津家の男を嫌っていたはずなのだが、兄の勘兵衛がいなかったためか、普通に両津家を訪れ、つくだ煮作りをしてくれる。
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●初めての仲人の巻
ストーリー
2008年正月、いつも新年は超神田寿司で過ごす両さんだったが、今年は浅草の実家にいた。両親とそろって朝食を食べていると、振袖姿の纏がおせち料理を持って訪ねてきた。年末に纏と一緒に働いている姿を見た浅草の人たちは、正月の両津家に纏がいることで両さんが結婚をしたものと勘違い。さらに纏、檸檬、蜜柑と初詣をする姿が、二児の子供を持つ夫婦にしか見えず、浅草の人たちは両さんの結婚に確信を持つ。正月も過ぎた頃、両さんに結婚の仲人の依頼が来る。
主な登場人物
両津勘吉、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠蜜柑、擬宝珠夏春都、擬宝珠夜婁紫喰、両津銀次、両津よね、インチキ不動産
前回の里帰りから引き続き、浅草での正月の話。マリアの時と同じく、纏の姿を見た浅草の人たちに両さんが結婚をしたと勘違いをされる。「初めての仲人の巻」とのタイトルだが、仲人が夫婦で引き受けるものと知らなかった両さんが仲人になるのは終盤4ページだけ。それまでは纏たちと過ごす浅草での正月の様子が描かれる。
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●リアルゴルフの巻
ストーリー
両さんの買った最新ゴルフゲームは「接待ゴルフ」。接待ゲストをもてなすゴルフゲームだ。両さんは中川、麗子と共にプレイ。接待ゲストの政治家のキャラクターとラウンドする三人。コースで待ち合わせではなく、クラブハウスの玄関でお出迎えする、お忍びで来ているゲストのため偽名で手続きするなど、ゴルフそのものとは違うところでのポイントを稼ぐゲームに中川・麗子は困惑する。
主な登場人物
接待をメインとしたゴルフのテレビゲームの話。接待ゲストのキャラは、政治家の尾食 矢太郎（おしょく やったろう）という設定。社長業をしていて、接待される側が多い中川・麗子に接待のスキルがないのは理解できるが、警察官として接待ゴルフをしているとは思えない両さんの接待ノウハウがなぜか豊富。
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●ありえない!? うらないの巻
ストーリー
ナカガワ・ニュース・ネットワークの提供の占いコーナーが人気。以前に中川がラッキーアイテム（缶コーヒーとジャンプスクエア）を持って派出所出勤した際に株価上昇したことから、今度も占い師の助言に従うことに。ジャンプ系列の雑誌3冊を持ち、スキップで2回転した後、「おっぴっぽ」と叫び、熱々の缶コーヒーを一気飲みする。中川の行動を不審がる両さんたちに占いのためと中川は説明。だが、その占い師が本田の身近な人物だと知った両さんは、占い師を通じて中川にムチャぶりを仕掛ける。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人
中川が占いのラッキーアイテムや行動に振り回される話。その占い師のDJ呂葉巣（ろはす）は、元々、本田の近所の駄菓子屋のおじさんだった。そのDJ呂葉巣を通じ、両さんのイタズラで、中川はふんどし一丁で体中に四字熟語を書きまくるという耳なし芳一スタイルで、社内を歩くことになる。
この回の中川の会社は、漢字の「中」「川」を象った分かりやすい形のビルになっている。
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●両津式英会話の巻
ストーリー
今年から新葛飾署内にて英会話のカルチャースクールが行われることに。講師は中川と麗子。講師の二人には特別手当の10万円が支給されることを聞いた両さんは激怒。署長に、3か月間アメリカ研修に行っていた経験から自分が講師になると直談判。特別手当を目当てに講師の座を手に入れるが、問題に間違えると受講生のイスが傾き、冷水か熱湯に落ちるというムチャクチャな英会話教室だった。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、ボルボ西郷、屯田五目須（署長）
両さんが署内の英会話スクールの講師になる話。アメリカ研修に行っていた経験を豪語するが、それは26～27巻収録の頃で四半世紀も前の話。今回の英会話で、「jam」の単語の説明のシーンでは、オートマチック拳銃の装弾不良を「ジャムる」というような一般的ではない使い方ばかりを解説する。
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●スイフトハンターの巻
ストーリー
中華料理店でツバメの巣を出され、はじめはゲテモノかと思う両さんだが、高級食材と聞き有休を取ると即座にタイに渡る。言葉が分からないものの、アナツバメを住みつかせてツバメの巣を安定的に採取できるようにしているビルにたどり着く。しかし、そこは祖父・勘兵衛が所有しているビルだった。勘兵衛は他にも断崖絶壁のツバメの巣の採取権を保有しており、両さんは命がけで危険な崖に挑む。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、両津勘兵衛
ツバメの巣を取りに行く話。タイトルのスイフトは、一部の種類のツバメの英名から。金目当てにタイに渡った両さんだったが、ツバメがかわいそうに思えて、巣の採取を諦めることにするのが、情け深い。
勘兵衛のゲーム会社、リョーツ・ゲーム・カンパニーは権利を売ってしまっているらしい。この後も勘兵衛は様々な会社を立ち上げる。
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●プレッシャークイズの巻
ストーリー
漢字の読みクイズに正解したら一億円、失敗すれば自宅をプレス機で破壊されるテレビ番組「プレッシャークイズ」。両さんは寺井をそそのかして参加させる。寺井は猛勉強の末、本番で一億円をゲットするも、続く三億円チャレンジに失敗、自宅を破壊されてしまう。次回が魚偏の漢字だと知った寿司職人の両さんは、派出所を担保にクイズに挑戦する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、寺井洋一
自宅を担保に高額賞金のクイズ番組に出る話。寺井は127巻の「恐怖のハウスカッターショー!!の巻」で豪邸を手に入れたものの、違法の上、欠陥があったため、木造4階建ての細長い一軒家に変わっていた。
この話の本編の前に、1ページのオープニング10コマ漫画が掲載されており、両さんと中川がドライブ中、道路標識の読みの判断に迷う様子が描かれる。
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オススメは「ありえない!? うらないの巻」。
ふんどし一丁のあり得ない恰好なのに、普通に社長業をこなそうとしている中川の姿が面白い。
「初めての仲人の巻」は、纏や檸檬を両さんが連れていたことから、浅草の人たちに妻子持ちだと勘違いされる話。
マリアの時のこともあったのに、浅草の人たちは学習しないのだろうか？
そもそも浅草の人たちは、神田の方にはまったく行かないのだろうか？
なじみの両さんが神田で寿司屋をしているのに、誰も神田方面に行っていないのは、意外に薄情な気がする。
