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【こち亀】144巻の全話あらすじ紹介 日暮は瞬間移動の能力を手に入れる 勘兵衛は老人ばかりのロックフェスと老人オリンピックを開催

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」144巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2005年4月発売)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 144 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●4年に一度の日暮祭の巻

 

ストーリー

2004年のアテネオリンピックの年。日暮巡査が4年ぶりに起きる頃だが、日暮は自力で起きて派出所に出勤。日暮は寝ている間にテレポーテーションの能力を新たに身につけていた。

そんな折、日本に到着したばかりの聖火が盗まれたとの報が入る。犯人グループは、スカイラウンジの上に立てこもる。部長命令で、両さんは日暮のテレポーテーションにより犯人たちのところに瞬間移動させられ、突撃することに。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、日暮熟睡男屯田五目須(署長)

 

アテネオリンピックの年に日暮登場の話。聖火の元火は不注意で消えてしまったので、犯人グループが盗んだ聖火が唯一のものとなってしまう。
ギリシャでのオリンピックだが、世界五大陸を経由するルートの中に日本も含まれている。これは作中での設定ではなく、日本も実際に経由国のひとつだった。(ただし作中では日本の後、米国のルートだったが、実際の日本の次のルートは韓国)

すでに日暮の寝る部屋はなくなっているはずなのだが、この4年間、日暮がどこにいたのかは語られていない。

 

2004年アテネオリンピックの聖火リレー - Wikipedia

 

1964東京五輪聖火空輸作戦

●御堂家の人々~上京編~の巻

 

ストーリー

大阪の春から、夏休みの最後に東京見物をしたいという弟たちを夜行バスに乗せたとの連絡が来る。幼稚園児2人、小学生4人の元気な弟たちを連れて、東京タワー、浅草寺花やしきと回る。弟たちは、中川の用意した豪華なホテルだと落ち着かないというので、両さんの実家に泊めることに。彼らは両さんの案内で、浅草を中心に3泊4日の東京見物をするのだった。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、擬宝珠纏、御堂春、両津銀次、両津よね

 

143巻「通天閣ジャックあらわる!の巻」に登場した春の弟たちを東京見物に連れていく話。弟たちは、花やしきとディズニーランドの違いも分かっていなかった。
大阪のテレビは、ドラマ「水戸黄門」やアニメ、洋画でさえ、大阪弁に吹き替えされているというトンデモ設定になっている。

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 143 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●柔の道は獣道!?の巻

 

ストーリー

葛飾署の女子柔道部員は、全国女子警察官柔道大会に東京代表として出場。ところが、選手の一人である麗子がフランスからトラブルで帰国が遅れたため、その間、両さんが女装して麗子の身代わりに。両さんは相手チームが美人であれば出場して寝技を仕掛け、そうでない女性のチームには出場しなかった。新葛飾署は決勝戦まで勝ち進むが、決勝の相手は身長2メートルを超える日本柔道界期待の新人だった。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠纏、磯鷲早矢、麻里愛、屯田五目須(署長)、ジョディー・爆竜・カレン

 

両さんが女装して女子の柔道大会に出る話。決勝戦で対戦する鹿児島・桜島大根署の2メートルの体格の選手の名前は保武薩子(ぼぶ さつこ)。名前の元ネタは格闘家のボブ・サップ。保武は、マリア、纏、早矢もかなわない実力者だった。
保武のチームメイトの名前は、桜庭、太井尊(タイソン)、府具(フグ)、愚礼石(グレイシー)とみな格闘家由来。だが、保武以外は美人の設定だった。

 

SAPP Time!

●心もオープン!の巻

 

ストーリー

乙姫菜々がオープンカー型スポーツカーのダイハツコペンを買ったとのことから軽自動車とスポーツカーの話題に。スポーツカーやオープンカーに否定的な部長だったが、そこに絵崎教授が現れ、「オープンカーとは自由のシンボル つまり心のオープン」と説く。絵崎教授の提案から中川の会社では、タクシーも電車もオープン化、新葛飾署のパトカーもオープンタイプになる。両さんと絵崎教授がオープンカーでドライブしていると逃走中の銀行強盗が現れ、サファリパークに逃げ込んでしまう。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、本田速人、擬宝珠纏、磯鷲早矢、絵崎コロ助

 

オープンカーの話。軽自動車の歴史に始まり、軽のスポーツカーについて2ページを使って語られる。
中川は外国育ちの金持ちなのに、ダイハツコペンのことをなぜかコッペパンと聞き違えてしまう。中川は車に相当詳しいはずなのだが、コペンについては知らなかった。
新幹線のような特急車両のオープンタイプはさすがに危険。

 

ダイハツ・コペン - Wikipedia

 

スポーツ軽自動車ABCCマガジン―AZー1・BEAT・CAPPUCCINO・COPE (SAN-EI MOOK)

●ロボット派出所再び!!の巻

 

ストーリー

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、丸出ダメ太郎、度怒り炎の介、警視総監

 

主な登場人物

ロボット派出所にいたダメ太郎が大量に生産され、全国に配置される話。炎の介も一緒に登場するが、大量配置されたのはダメ太郎だけだった。(すぐ炎上するため)ダメ太郎は登場していない間に本庁で警部にまで出世しており、部長よりも階級が上になっていた。
中川がダメ太郎の頭脳について、「5万ギガの大容量」と評していたが、それは50テラと表現しても良さそうな気がする。それだとあまり大容量っぽくは感じないが。
隣にロボット派出所があったのは61巻まで。時代を先取りし過ぎていたのかもしれない。

 

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●C'mon!老人ロックフェス!!の巻

 

ストーリー

祖父の勘兵衛と連絡が取れなくなったので、心配になって見に行くと、元気にインディーズのロックバンド活動をしていた。本田たちから野外ロックフェスの話を聞いた両さんは、勘兵衛のバンドを始め、他の老人バンドを集め、最年少で70歳という高齢者ばかりのロックフェスを江戸川の河川敷で開催する。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、乙姫菜々、麻里愛、屯田五目須(署長)、両津勘兵衛、両津よね

 

老人ばかりのロックフェスを開催する話。ギターの勘兵衛は100歳を超えており、ベースが95歳、ドラムが102歳の超高齢バンドながら、パワフルな演奏をしている。手が自然にゆれるからアルペジオが楽にひけるらしい。バンド名は「GG-∞(ジジーアンフィニティ)」。
両さん主催のロックフェスのスポンサーには、「お茶の藤田園」「プラモデル尾崎模型」と両さんの個人的なつながりと思われる名前が散見される。

 

ウッドストック1969 ロックフェスの始まり、熱狂の終わり、50年目の真実 (文藝別冊) [ 河出書房新社編集部 ]

 

●春の秘密の巻

 

ストーリー

東京見物に来た時に弟が忘れたソフビ人形を届けに、両さんと中川は春に会いに大阪に赴く。あいにく、春は囮捜査中で不在。春の同僚のレイから、春が捜査に積極的な理由を聞かされる。身長145cmの春は規定の155cm(当時)を満たしていなかったのだが、浪花署長のはからいで、犯人1人につき1cmプラスの実績評価となっていたのだ。実習生ながら犯人10人検挙に貢献し、警察学校に入学、そこで射撃の才能が開花し、オリンピックで銅メダルの功績を挙げて、現在に至っていたのだった。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、麻里愛、御堂春、芦原レイ、浪花署長

 

2年前に春が警察に入った時のエピソードが語られる話。「御堂家の人々~上京編~の巻」で両さんの実家に泊まった春の弟がオモチャを忘れたことから話がスタートする。
春は射撃の銅メダリストだが、本来の実力を出せば金メダルも可能だった。メダル獲得で昇進の話もあったものの、それを断ったことで、府警から目をつけられている。しかし、浪花署長には恩義を感じている模様。
春には、こういう感動話もあるのだが、両さんといつもケンカ腰のイメージがあるせいか、キツいキャラの印象が強い。
終盤の道頓堀のシーンでは、看板が「グリコ」ではなく「クリコ」、「プロミス」ではなく「プロミフ」、「レイク」ではなく「ルイク」になっている。

 

「ハコヅメ」仕事論 女性警察官が週刊連載マンガ家になって成功した理由 [ 泰 三子 ]

 

●ロージンピック2004の巻

 

ストーリー

1964年の東京オリンピックの40周年企画として、勘兵衛が老人たちのオリンピック「ロージンピック2004」を開催。金メダルは本当に金製で時価1000万円。老人たちのオリンピックだが、年齢によるハンデが付けられている。若いとハンデは大きくなるが、老人以外のビジターも参加可能とのことで、金メダル欲しさに両さんも出場。しかし、両さんの規格外の体力を知る勘兵衛は、より強力なハンデで両さんの入賞を阻もうとする。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、両津勘兵衛

 

「C'mon!老人ロックフェス!!の巻」の老人バンドに続き、老人オリンピックの話。メダルは金・銀・銅ではなく金・銀・パールとなっており、元ネタは洗剤の「金・銀・パール プレゼントキャンペーン」。
両さん参加競技のハンデは、水泳の場合だと逆流の上、振袖の着衣あり、射撃の場合は、ぼやけるメガネ着用の上、ライフルに振動機がつけられるといった過酷なものだった。
勘兵衛は体操の吊り輪から宙返りをしながら華麗な着地を決めるといった100歳越えとは思えない身体能力を見せる。

 

ブルーダイヤ - Wikipedia

 

運動解剖学で図解するシニア向け筋力トレーニングパーフェクトマニュアル 50代からはじめるボディメイキング [ 平山邦明 ]

 

●書は心なりの巻

 

ストーリー

部長、中川、麗子の三人はそろってニューヨークの書道展に入選。同じ書道展で檸檬も入選。一方、字が下手な両さんは部長にバカにされ発奮。檸檬に習字を教わるが、夏春都に一人前になるには10年かかると言われ断念。
世界一巨大な書道を行い、部長を見返そうとするも、こちらも字がヘタで記録認定されず。部長を書道で見返すことを諦めかけた両さんだったが、檸檬の短歌の先生が両さんの字を評価してくれる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠檸檬、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都、擬宝珠蜜柑

 

書道で部長を見返そうとする話。ギネス記録を狙った世界一巨大な書道用の筆には「技根巣挑戦之筆」(ギネスちょうせんのふで)と書かれていた。
檸檬の短歌の先生に褒められてから両さんが書いた書は、相田みつをギター侍波田陽区、「ヒロシです」のヒロシらのパクリのような内容ばかりだった。

 

ただいるだけで【電子書籍】[ 相田みつを ]

 

 

日暮がアテネオリンピックで4年ぶり登場。

両さんが日暮を起こしに行くのがパターンだったが、今回は自力で起きている。

次の北京オリンピック時も自力で起きており、起こしに行くパターンがなくなっている。

「C'mon!老人ロックフェス!!の巻」「ロージンピック2004の巻」と勘兵衛の開催する老人ばかりのイベントをする話が2話掲載されている。

翌2005年は合計特殊出生率が1.26と歴史的に低い値を出し、少子高齢化が話題に上ることも多かった。

 

 

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