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【こち亀】132巻の全話あらすじ紹介 40億円のロトくじのために金庫破り!? 自家用戦車シェリダンで海に行こう!

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」132巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2002年11月発売)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 132 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●涙のペイオフ解禁の巻

 

ストーリー

海外のロトくじを代わりに購入するといって預かったお金を着服する「のみ行為」で両さんはこづかい稼ぎをしていた。しかし、その「のみ行為」を署内でしている者がいるとの噂を部長が聞いたことから、両さんはロトくじの話をひた隠しにする。
とある銀行の安全面の確認のため、金庫を訪れた際、両さんはうっかりロトくじを金庫内に落としてしまう。そのくじの番号が40億円の大当たりだと判明。
両さんは金庫破りを試みるが、そこには本物の金庫破りも現れてしまう。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人

 

金庫に大当たりのロトくじを落としてしまい、くじを何とか取り返そうとする話。部長に目を付けられているのは「のみ行為」なので、くじを買っていること自体は特に問題ないはずだが、過剰に両さんはくじのことを秘匿しようとする。
金庫破りに失敗した後は、当該の銀行(金有銀行)が他行との合併で、金庫の行方が分からなくなってしまう。
ペイオフにより定期預金などは、1000万円までしか補償されなくなるのだが、ストーリー全体にはあまりペイオフは絡んでおらず、オチに使用されている。

 

ペイオフ (預金保護) - Wikipedia

 

ノミ行為 - Wikipedia

 

どうなるペイオフ?2001年金融はよみがえるのか

●独立!! 警視庁戦車隊の巻

 

ストーリー

去年の誕生日に爆竜大佐からもらった戦車M551シェリダンを、両さんはレストア。ディーゼルエンジンを載せ走れるようにするが、警察寮では寮のおばさんに、超神田寿司では夏春都にそれぞれ怒られ、停めておくところがない。
行き場を失った両さんは、署に持ち込み、新しい特殊車両として署長を説得。署長に戦車課の設立を認めさせる。
そんな折、宝石店に強盗が現れる。軍用トラックにRPG-7武装した強盗を相手に、戦車で立ち向かう。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人屯田五目須(署長)、擬宝珠夏春都、擬宝珠檸檬、白浜カトリーヌ(寮母)

 

戦車で強盗団と対決する話。強盗団は軍用トラックだけでなく、軍用ヘリMH-60ブラックホークまで運用している。前巻131巻の「戦車でGOの巻」に続き、秋本先生のミリタリー好きが現れている回。
シェリダンは125巻「一生忘れられない日!の巻」でプレゼントされたもの。
レストアしたシェリダンを置くところがないと、あちこち巡るのが序盤の話だが、そもそも去年の誕生日から今までどこに保管していたのだろうか?

 

M551シェリダン - Wikipedia

 

UH-60 ブラックホーク - Wikipedia

 

RPG-7 - Wikipedia

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 125 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●おまけ文化時代の巻

 

ストーリー

本が売れなくなったと知人の出版社の社長から相談を受けた両さん規制緩和で自由な付録が付けられるようになったと、付録で売る戦略をとる。
両さんの人脈と中川のコネでレアフィギュア、大リーガー「ハチロー」サイン入りバット、人気スニーカーなどを付録に付け大当たり。ノウハウを覚えた両さんは独立して、「ハンバーガー出版社」という本で付録を挟んだ形式の付録メイン出版物を出す会社を立ち上げる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

2001年に雑誌などに付ける付録の規制が緩和されたことに伴い、付録を充実させる話。
最初の頃は、「あくまでも『おまけ』はエサだ! 本質は本をしっかり作る事」と語っていた両さんだったが、「どうせみんな『おまけ』が目的だ! 本など読まないもん!」と身もふたもない発言をする。

 

地下出版のメディア史:エロ・グロ、珍書屋、教養主義

●アイドル学園の巻

 

ストーリー

日光と月光の通うSt.フェアリー学園が、葛飾署に社会見学に来た。スポーツ名門校でオリンピック候補選手も在籍する学園ということで、マスコミまでが取材に押し寄せる。
葛飾署内を一通り案内した後、彼女たちは警視庁も見学したいと言うだけでなく、警視総監にも会いたいと言い出す。警視庁を訪れた一行は、警視総監に会うと、特殊刑事課を異様さに驚く。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)、飛鷹日光、飛鷹月光、飛燕碧、海パン刑事、月光刑事、美茄子刑事、ドルフィン刑事、美少女刑事、タイガー刑事、革命刑事

 

名門女子校が社会見学に来る話。アイドル的なルックスの設定のSt.フェアリー学園の生徒は、少女マンガ風の画風でいつもの「こち亀」の画風とは少し異なって描かれている。
調子に乗って警視総監だと「まぶ友(ダチ)」だとウソをついた両さんは、女子校生たちを連れて警視総監に会いに行き「名前を完全に覚えられてしまった」と冷や汗をかいていた。逆に今まであれだけ騒ぎを起こしていて、両さんを覚えられていなかったのだろうか?
海パン刑事は、海パン刑事のくせに海パンを着用せず全裸で登場。「レディーの前でネクタイが曲がっていた 失礼」とネクタイを直すが、パンツは履かないままだった。

 

こち亀 アクリルスタンド 海パン刑事

●本音で行こう!の巻

 

ストーリー

中川の会社で今度発売するウソ発見機「真実君」。試しに両さんに装着させてみると、部長への仕事の報告やおべっかはウソばっかり。
マリア、麗子、中川への好意を尋ねると、ウソはないことが分かったが、「真実君」を付けて中川たちに実験台にされたことに両さんは激怒。中川の研究所を騙し、最高の技術と大金を投入した「証人喚問君」を開発。
それは、テレビや電話越しの音声ですら、ウソを見分けることができる高性能な機械だった。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、麻里愛

 

ウソ発見機の話。中川に「両津先輩を尊敬していますか?」の質問をすると、尊敬していなかったとの結果が得られたのだが、その割には、行動を共にしたり、事業を任せたりとそれなりに両さんを信用した行動をしている気がする。
両さんのマリアへの好意がウソでないことも判明するが、それだとどうしてマリアと結婚に至らないのかが謎。
186巻「脳波個人情報の巻」では、同じような機械が出てくるが、こちらは脳波の状態で感情が分かるというもの。

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 186 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●バレエの妖精の巻

 

ストーリー

シェイプアップ目的で交通課の婦警たちが、経験者の麗子を講師に署内でバレエ部を設立。
発表会には男性も必要となるため、男性の入部者を募集すると、下心丸出しの男性が殺到。厳しいテストの末、残ったのは両さんボルボ、左近寺の三人。いやらしい気持ちはないと断言する三人だったが、婦警たちは練習場に仕切りを設けた上、男性陣の講師には特殊刑事課の美少女刑事を入れる。
女子はバレエ部を辞めて、本格的なバレエ教室に通い出し、残るは両さんたち男性陣だけになるが、ボルボたちはバレエにハマっていく。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、ボルボ西郷、左近寺竜之介、磯鷲早矢、早乙女リカ、美少女刑事

 

署内でバレエ部を始める話。男性ダンサーを募集しておきながら、練習場を別にし、自分たちはさっさと辞めてしまうという相変わらず自分勝手な葛飾署婦警たち。
ボルボと左近寺は、この回でバレエにがっつりハマるのだが、その後、バレエを続けている描写はない。
この回の扉絵は、バレリーナ姿の麗子が初期の少女マンガのような画風で描かれている。柱には「バレエシューズに針を入れられた、レイ子の運命は…!?」と書かれているが、本編の内容とはまったく関係がない。

 

ダンス・ダンス・ダンスール(1) (ビッグコミックス)

●虫の王者の巻

 

ストーリー

大型のオオクワガタは5万円ほどで売れることから、両さんは150匹を派出所内で養殖。
電気で筋肉マッサージをしたり、筋トレをさせたりと手塩にかけて鍛えるが、部長にその存在がバレそうになったことから、警察寮の元の両さんの部屋に飼育設備を移設。
競技用に鍛えた両さんのオオクワガタは大会でも大好評。完売の予約を得るが、一方の寮ではゴキブリが増えているという苦情が出ていた。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、白浜カトリーヌ(寮母)

 

両さんがオオクワガタの養殖をする話。カブトムシは一年くらいしか寿命がないが、オオクワガタだと数年は生きることからカブトムシではなくオオクワガタを選択している。
飼育しているオオクワガタには「スタローン」「スパルタカス」「ゴンザレス」と名前を付けていた。
両さんが寮内で飼育する虫は、クワガタでもゴキブリでもあり得ないほど賢い。

 

オオクワガタ - Wikipedia

 

温度管理なしで楽しむオオクワガタ飼育

●最強のキャンピングカーの巻

 

ストーリー

夏休みに交通課の婦警たちと海に行くことに。両さんの友人の所有する19名乗りのキャンピングカーを借りていくことになるが、事故により車が大破。カーゴ部分は無事なため、引っ張るパワーのある両さん所有の戦車シェリダンで牽引することにする。
渋滞に巻き込まれながらも海にたどり着くと、そこではキャンピングカーの盗難が発生。両さんは戦車で犯人を追跡する。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、麻里愛、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、早乙女リカ

 

戦車でキャンピングカーを牽引し、海に行く話。「独立!! 警視庁戦車隊の巻」でレストアした水陸両用戦車シェリダンが再登場する。両さんは交通課の婦警たちとは仲が悪いわりに、ウキウキで一緒に海に行くことを喜んでいる。
シェリダンは以降登場しないので、オチの後廃棄されたのかもしれない。
ハナ肇の映画「馬鹿が戦車でやって来る」について言及されており、124巻「バカが戦車でやって来たの巻」192巻「バカがシンクタンクでやって来るの巻」のタイトルにも使われていることから、秋本先生のお好きな作品らしい。

 

馬鹿が戦車でやって来る - Wikipedia

 

男の隠れ家 別冊 自分だけの“動く隠れ家”を手に入れよう いまこそキャンピングカー!

馬鹿が戦車(タンク)でやって来る

●おいでませ宇宙観光の巻

 

ストーリー

NASA協賛の一人3500万円の宇宙旅行。そこで客をサポートする頑丈で体力のある添乗員を募集しており、両さんが採用される。
5日間の旅行で500万円の報酬のバイトに両さんは上機嫌。しかし、出発一週間前になって米国のコーディネーターから急遽中止になったとの連絡が入る。
旅行客が平均年齢88歳の年寄りばかりということもあり、両さん宇宙旅行を偽装して旅行計画を強制的に続行させる。どうせ年寄りはメカが分からないと高をくくっていたが、旅行客は祖父・勘兵衛のゲーム会社の社員たちで、ハイテク知識の猛者ばかりだった。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、両津勘兵衛

 

地上にいるのに、宇宙旅行に行ったと偽装する話。中川の会社の宇宙センターをロケ撮影だと偽って、ニセのスペースシャトルを使い偽装する。
フリーフォールの形で落下させて、疑似的に無重力状態を作り出すが、勘兵衛の会社の社員たちはマニアックな知識が豊富で両さんは苦戦する。
自分の報酬のために、中川の会社を利用するいつものパターンながら、中川の会社の経費の方が毎度高くついていそう。

 

夢の宇宙旅行 完全ガイド (TJMOOK)

「独立!! 警視庁戦車隊の巻」「最強のキャンピングカーの巻」と誕生日プレゼントでもらった両さんの愛車(?)シェリダンが大活躍の巻。

 

個人的なオススメは、ロトくじのために金庫破りに挑む「涙のペイオフ解禁の巻」。

もっと簡単に金庫を開けてもらう方法がありそうなのに、金庫破りに発想が及ぶのが両さんらしい。

あの銀行の支店長はなかなかの食わせ者。

 

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