「こちら葛飾区亀有公園前派出所」128巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(2002年1月発売）
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 128【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●幻の“神の舌”の巻
ストーリー
幼少期から一流の料理を食べてきた中川の舌は、ヨーロッパのシェフたちに「神の舌」と呼ばれるほどで一流の鑑定師として知られている。
そんな中川に署長経由で、テレビ番組「味覚鑑定団」出演の話が来る。口に合わない場合は、はっきり言い切るのがポリシーの中川だが、地元民から裏金をもらった両さんが、あの手この手で中川に「うまい」と言わせ、その映像を差し込むようにする。
過酷なロケ日程と、食べたことのない珍妙な郷土料理の数々に中川はだんだん壊れていく。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、早乙女リカ
中川が料理を鑑定する番組に出る話。中川の舌には、EUの保険会社が10億ユーロの保険をかけているという設定。
作中、“タガメとイナゴのヨーグルト クサヤ炒めブルゴーニュ風”といった妙な郷土料理が登場する。江戸時代からの伝統の逸品ということだが、“ブルゴーニュ風”が江戸時代にあるわけないだろう。
終盤、ぐったりしている中川が謎の注射を打たれることで急にハイになる。成分が怪しそうな気がするが、詳細は不明。
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ブルゴーニュと日本をつないだサムライ【電子書籍】[ 山本昭彦 ]
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●お出かけはひと声かけてカネかけて！の巻
ストーリー
家に空き巣が入っているかもしれないと大金持ちの男性が派出所を訪ねてくる。
最上階のペントハウスに住んでいて、中から人の気配がするとのこと。しかし、防犯対策のため玄関のドアには大量のカギがついており、そのうちのキーを一個失くして入れないのだった。
この男性は心配性で、様々な防犯設備を施すのだが、窓のカギを閉め忘れるなどのうっかりミスがあるため、何度も空き巣に入られてしまう。
男性は両さんを月給200万円でガードマンとして雇う。
だが、この男性は、ニセブランド品を大量に作らせているなどの犯罪の疑惑がある人物だった。
主な登場人物
空き巣対策の話。
この話に登場する男性は、二重ロックでは不安なため、ひとつのドアに大量のカギをつける他、ドアの厚さは1m、窓のガラスの厚さは30cm、カメラや赤外線などの過剰な設備をつけるが、自身のヒューマンエラーのせいで何度も空き巣に入られてしまう。
社長の名前は大領（おうりょう）といかにも悪そうな名前だが、やっていることはニセブランド品の販売。
冒頭には、実際に発売された「こち亀ロック」という自転車のロックが紹介されていた。（掲載時点で既に絶版）
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●コリない“マッサージ師”？の巻
ストーリー
幼少期に父親や親戚の肩を揉んでいたりしたことから、両さんはマッサージが得意。そんな両さんの特技を生かして、署内で住民への無料マッサージを命じられる。
両さんのマッサージは好評で、人数を増やすことになり婦警たちも駆り出される。麗子たち美人のマッサージが受けられると客は増えていき、両さんはその客たちからお金を取るように。
部長の目を逃れるため、両さんは婦警たちのマッサージをデリバリーで行うようにする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、麻里愛、左近寺竜之介、屯田五目須（署長）
街中でクイックマッサージが流行ってきたことから、署内でマッサージをする話。
マッサージ自体は無料だが、マッサージに必要な石を購入しなければならないという理屈で両さんは住民から金を取る。麗子ら婦警たちは、なぜか何の疑問もなく両さんの方針に従っている。その辺は謎。
終盤、出張マッサージはイメージが悪いとのことで、健全な形で金儲けを、と考える両さんだったが、その結果が怪しげな壺を売るという手法。どの辺が健全なのかまったく理解できない。
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異世界マッサージ 残念エルフ魔法医に愛の手を（1）【電子書籍】[ 友美イチロウ ]
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●ああ…夢のサファリパーク！の巻
ストーリー
中川の会社が始めた新しい動物園は、なんと高層ビル30階のフロア。
動物にストレスを与えているのではと、両さんたちが訝しみながら訪れると、動物たちは本物ではなくすべてロボットだった。ゾウやキリンだけでなく、恐竜までもロボットで再現されており、両さんたちはその見事さに感心する。
そんな折、両さんの入っているサバイバルゲームのチームの次の対戦相手は人型のロボットを兵士に入れている「チームAI」。対抗するため、両さんは中川の動物園のロボットゴリラを助っ人に入れる。一方、両さんの動きに気づいた「チームAI」は同じ動物園からライオンを借りる。
主な登場人物
ロボットの動物園の話。
前半はロボット動物の話、後半はそのロボ動物でサバゲーをする話という構成。中川の会社がロボットの動物を作った理由は、実物には触ることができない猛獣にもロボットなら触れられるため。
「チームAI」と両さんのサバゲーチームは、互いの動向を探り合うので、ゲームの開戦前から情報戦になる。モールス信号を圧縮する、ウイルス入りのダミーメールを送る、スワヒリ語を使う、とサバゲー以前に熾烈な争いが繰り広げられる。
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あさひやま動物記（1） オオカミの森とホッキョクグマ＠旭山動物園【電子書籍】[ 小菅 正夫 ]
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●トランプ・トラップ！の巻
ストーリー
トランプゲームのインディアンポーカーの存在を知らなかった部長。
両さん、中川、麗子の四人でプレイするも、両さんの押しの強さで駆け引きが全然成立しなかった。
後日、両さんが買ってきたゲームは、NGワードを自分の頭部につけ（本人は見えない）互いにNGワードを言わせるように仕向けるパーティーゲーム。本田、マリア、ボルボ、左近寺も加え、ゲームをする。終盤では、両さんの考えた過激な言葉が、それぞれのNGワードになる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、麻里愛、ボルボ西郷、左近寺竜之介
自分の額に手札をさらすインディアンポーカーと、それに似たNGワードを言わせるゲームの話。NGワードを言わせるのはテレビでもおなじみのゲーム。
セリフの吹き出しでうまく隠しているので、どんなカードが登場人物に設定されているのか分からないようになっている。
ボルボに設定されたNGワードは、トンプソン機関銃の一部「カツコンペンセイター」というマニアックなワードだった。
終盤では、麗子に「ケツの穴」、マリアに「チ〇ポ」がNGワードに設定される。作中では描かれていないが、どうやってそのワードを口にさせたんだろうか？
オチの両さんに設定されたNGワードはかなり過激なものらしいが、明かされないまま終わる。
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●大混浴フィーバー!!の巻
ストーリー
秋の旅行は群馬の温泉。渋滞を避けて豪勢に中川の航空機で移動。
両さんは、露天風呂で一杯ひっかけ、宴会場では新人婦警に浴衣の前をはだける「御開帳」のセクハラ宴会芸で大はしゃぎ。
温泉街のパブでは、張り込み中(?)の特殊刑事課のショーに両さんのテンションはいったん下がるも、第２部のバニーガールのショーに大興奮。両さんはバニーガールたちに大モテで、混浴することになる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、麻里愛、ボルボ西郷、左近寺竜之介、寺井洋一、早乙女リカ、海パン刑事、月光刑事、美茄子刑事、ドルフィン刑事、美少女刑事、〆宮庵水
温泉旅行で大はしゃぎする話。
東京-群馬間を航空機で行くのは距離が近すぎて、離陸直後にすぐ着陸。温泉地には空港がないため、空母などに搭載されている着陸フックでムリヤリ着陸していた。
宴会シーンで新人の婦警として登場した奈々子、理恵子、金太子は舞台版「こち亀」に登場した俳優。（2001年の再演版。大河内奈々子、三浦理恵子、原金太郎）
両さんの宴会セクハラやバニーガールのオチは、今では少し難しいかもしれない。
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異世界混浴物語 1 お風呂場の勇者【電子書籍】[ 日々花長春 ]
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●ああ！ウォーターパラダイス！の巻
ストーリー
プールの都合がつかず延期になっていた葛飾署の水泳大会は、中川の会社がFRP製のプールを2週間で完成させたことで2か月遅れで開催。
男女に分かれての対抗戦は、男子チームが優勢になるも、女子チームはジョディーとヤークト・パンテル大佐を助っ人に。勝負は白熱し過ぎて、両さんのキックターンの衝撃により、プールにヒビが入ってしまい、水が抜けて足りなくなる事態になる。
後日、中川の会社によるFRPプール総合レジャーランドの落成式に出席した両さんは、本田とウォータースライダーで遊びまわる。両さんは刺激を求めて、排水量をマックスにするが……
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、ボルボ西郷、左近寺竜之介、早乙女リカ、ジョディー・爆竜・カレン、貌丹邑ヤークト・パンテル、絵崎コロ助
FRP（繊維強化プラスチック）でできたプールの話。
前半は署の水泳大会の話、後半はレジャーランドの落成式の話になっている。前半の水泳大会でプールが破損するが、後半のオチのためにか、崩壊までには至らない。なお、水泳大会の決着は不明のまま、後半の話に入る。
絵崎教授は水泳大会の横のビール工場で、コーラビールという謎の飲料を開発している。このビール工場は123巻「葛飾地ビール物語の巻」のときの工場。
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 123【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●未来世紀フットボール！の巻
ストーリー
リモコン式のサッカー・ロボットに興じる両さんは、もっとパワーが欲しいと、フォークリフトを使ったサッカーを提案。
盛り上がるが、より迫力を求め、マシン制限のない作業車による「メカバトルサッカー」大会を開催。
巨大なパワーショベルなどが参加する中、両さんの口車に乗って大会スポンサーになった白鳥麗次はポルシェで参加。
奥の手として、両さんは米軍戦車M1エイブラムスを投入。対戦相手も自衛隊の90式戦車を出してくる。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、ボルボ西郷、左近寺竜之介、白鳥麗次
巨大作業車によるサッカー大会の話。
序盤に登場するラジコンによるサッカーは実在するもの。タカラ、トミー、バンダイのおもちゃメーカー3社が「ロボカップ・トイズ」を2000年に創設している。
この回の白鳥麗次は、特に調子に乗ったわけでもないのに、愛車のポルシェをペシャンコに潰された上、株が暴落し会社が倒産とヒドい目にあわされるので、少しかわいそう。
ASCII.jp：タカラ、トミー、バンダイの玩具メーカー3社とロボカップ国際委員会が共同で“ロボカップ・トイズ”を創設
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親子で電子工作入門 ラズパイとスマホでラジコン戦車を作ろう！【電子書籍】[ 山際伸一 ]
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●KAMEARI-SOAP RHAPSODY
ストーリー
空腹の両さんは派出所の台所にあったチーズケーキらしき物を食べてしまうが、それは麗子とマリアの手作りせっけんだった。
高級なマルセイユせっけんは1万円で売れると知った両さんは、マリアからせっけんの作り方を聞くと、本格的に作製。
ボルボの部屋と米兵たちの協力を得て、生産力をアップ。中にフィギュアを入れるアイディアは大ヒットする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、麻里愛、ボルボ西郷、白浜カトリーヌ（寮母）
せっけん作りの話。
せっけん作りには劇薬の苛性ソーダを用いるため、間違って食べると危ういのだが、「先輩は濃硫酸をブランデーで割ってのんでも大丈夫な人だから」と心配されない。この間、コマ内にはシャボン玉が大量に描かれており、両さんの口から出てるっぽい。
ラストのせっけんにプラスチック爆弾1トンが混じるという展開はだいぶ強引。
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オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る【電子書籍】[ 前田京子 ]
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●（特別企画）おしえて両津先生
ストーリー
世界的学者(?)ジョンF・両津先生がせっけんの作り方を読者向けに教える特別企画。作ったせっけんを麗子、マリア、ジョディーの三人がモニターするが、両津先生は肌の調査として入浴中の三人のところに押しかける。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、麻里愛、ジョディー・爆竜・カレン
「KAMEARI-SOAP RHAPSODY」に付随した5ページの特別企画。写真入りでせっけん作りそのものはちゃんと紹介されている。
オチで両さんは巨大せっけんに埋められ、銭湯で「ご自由にお使い下さい」と放置される。銭湯でちょっとずつ使用されて、両さんが脱出できるまで何か月かかるのだろうか？
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オススメは「幻の“神の舌”の巻」。
やはり中川がぶっ壊れる回にハズレはない。
「お出かけはひと声かけてカネかけて！の巻」は、話の内容が昔の「こち亀」っぽくて、そこが個人的には好き。
