「こちら葛飾区亀有公園前派出所」124巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(2001年4月発売）
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 124【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
●バカ（りょーつ）が戦車（バトルタンク）でやって来たの巻
ストーリー
東京マルイのエアガンを搭載したラジコン戦車を購入した両さん。派出所で、その魅力を力説するが、麗子にはイマイチ伝わらない。
仲間を求めて葛飾署内にラジコン戦車を持っていくと、レーシングタイプのラジコンを使っている署員に「戦車はのろい」とバカにされ、レース勝負に。意外にスピードがあり、射撃能力もあるラジコン戦車に他の署員たちも、戦車が欲しくなる。
両さんは仲間たちと、ラジコン戦車でのサッカー大会や、200両vs200両の戦車バトルを始める。
主な登場人物
エアガンを搭載し、射撃能力を持ったラジコン戦車の話。
両さんは昭和30年代の電動戦車の登場から、2000年に砲弾を撃てる戦車の登場までを、7ページ以上にもわたって力説する。秋本先生の戦車愛がひしひしと伝わってくる。
キャタピラが回転するだけならブルドーザーも同じでは、と麗子に指摘されると「ダメなのよ！ 砲塔がついているから戦車なのよ！」となぜか反論が女性言葉だった。
タイトルの元ネタは、ハナ肇主演の映画「馬鹿が戦車でやって来る」。
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●チャットで人生勉強！の巻
ストーリー
一日一回は、ゲーム「どきメモ」で美少女キャラと会話しないと我慢ができない左近寺。ほとんど病気状態の左近寺に両さんは、PCでのチャットを勧める。
チャットで知り合った女性とのデートにこぎつけたと、はしゃぐ左近寺のことが心配になった両さんたちはデート現場につけていく。完全に騙されていると決めつけていた両さんたちだったが、意外にも現れたのは詐欺でもイタズラでもない美女。
ネットの世界はウソばかりと考えていた両さんは、考えを改めネット上の美女に夢中になり、貢ぐように。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、左近寺竜之介、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都
テキストチャットで美女と出会う話。
左近寺は美女と出会うことができたが、両さんは騙されてしまい、ネットの危険性を啓発する内容になっている。
ネット上の美女に貢ぎまくる両さんは、オチで騙されたと気付いた際、ショックを受ける。ショックが大きすぎて使用していたPCの画面が爆発する。両さんのPCだけでなく、なぜか通信の相手方のPCの画面も爆発する。
この回の左近寺の彼女は、その後どうなったか不明。
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ストーリー
葛飾署に纏の後輩の美咲舞、剣零が卒配。二人はオリンピックに出場するほどのソフトボールの実力者。
経験者の纏に加え二人が加入したことで、署内にソフトボールが新設。代わりに男子野球部は部室を明け渡すことになってしまう。このことに両さんが抗議。部室を巡って、女子ソフトボール部と男子野球部が対決する。
ソフトボールのルールで対決するが、ルールの違いに対応できず野球部は敗北。今度は野球ルールで勝負するが、纏は元々少年野球出身のため、野球の投球の方が得意だった。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠纏、早乙女リカ、屯田五目須（署長）、美咲舞、剣零
ソフトボール部と野球部で対決する話。
野球で女子と対決するに当たり、男女のハンデとして、男子野球部は攻撃の際、一塁でドラム缶を担ぎ、二塁で10kgの鉄ゲタを履き、三塁で40kgのバーベルを持つルール。そんなルールでは、両さん以外誰もホームインできなさそう。
纏の後輩・美咲舞、剣零を見て中川が「あの２人 桜稟大学出身ですよ」とコメントするが、纏は高卒の19歳（後に20歳）なので正確には桜稟大学付属高校。
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●“モノより気持ち！”で交換会!!の巻
ストーリー
年末の署のプレゼント交換会は両さんが幹事。
中川や麗子が高級品を、両さんも五輪限定発売MDプレイヤーを出品する中、手作り人形を出品する寺井に両さんは大激怒。質屋で一万円以上の値が付くものを出すように要求する。
当日、ハワイの別荘を出品させるためだけに署員でもない白鳥麗次も参加させ、抽選するが、高級品は中川ら金持ちメンバー同士での当選となり、両さんにはたいした物は当たらなかった。
後日、両さんは派出所メンバーで、「愚痴を聞いてあげる」などの「気持ち」をプレゼント交換を改めてしようと提案。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、寺井洋一、麻里愛、早乙女リカ、白鳥麗次、インチョキ堂主人
署内でプレゼント交換会をする話。
両さんは自分に高級品が当たるよう小細工をするが、結局当たらなかった。
白鳥麗次は登場の度に、たいていロクな目に遭わないが、今回に限っては、良い目に遭うだけで終わる。
今回は、最後に両さんが寺井にしてやられるという珍しいパターン。
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価格:528円 |
●X'mas鍋大騒動！の巻
ストーリー
中川がカナダから取り寄せた40メートル級のモミの木を、部長の家の庭に植えてクリスマスパーティー。料理としてはクリスマスっぽくはないが、両さんの希望で鍋パーティーになる。
雰囲気はクリスマスではないものの、美味しい鍋料理でパーティー参加者はみんな満足。するとウォッカに酔ったボルボがチェーンソーを持ち暴れ出す。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、寺井洋一、麻里愛、ボルボ西郷、左近寺竜之介、磯鷲早矢、ジョディー・爆竜・カレン
部長の家でクリスマス鍋パーティーをする話。
今回のトラブルの原因は両さんではなくボルボなのだが、部長にキレられるのはやっぱり両さんになる。
クリスマス鍋パーティーに両さんが誘いに行ったとき、デート中のボルボとジョディーがいたのは意外にも、もんじゃ焼き屋だった。
モミの木を部長の家に植えることを提案したのは両さんだったのだが、40メートル級のモミの木をノープランで輸入してくる中川もなかなかオカしい。
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価格:1540円 |
●電極＋の初恋！の巻
ストーリー
両さんはバイトしている超神田寿司で正月を迎える。擬宝珠家の家族や超神田寿司の職人たちに配られる夏春都からのブ厚いお年玉に、両さんは期待を胸に膨らませるが、空振りに終わる。
電極プラスとの待ち合わせに両さんが檸檬を連れていくと、プラスは檸檬に一目ぼれ。それからプラスよりメールが毎日届く。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、擬宝珠夜婁紫喰、擬宝珠桔梗、電極＋
プラスが檸檬に一目ぼれする話。
以降、プラスは擬宝珠家に盗聴器を仕掛けたりと、ストーカーのような行動をとるようになる。プラスは9歳、檸檬は4歳と5歳の差だが、この年頃の子供にとっての5歳差は相当あるような気がする。
檸檬はプラスの名前を最初、十（じゅう）と読み違えた。
意外にもプラスはパソコン関連のことで、夏春都に気に入られる。
プラスのカバンはハイパーランドセルからボブルビーに変わっている。
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●教官ヤークト・パンテル大佐登場!!の巻
ストーリー
葛飾署の署員のモラル低下を嘆く署長は、教育指導にバクニュー大佐を呼ぶ。ジョディーの父の爆竜大佐が来ると思っていた両さんと中川だったが、来たのは米軍の日系四世・貌丹邑（バクニュウ）ヤークト・パンテル大佐だった。
爆竜大佐よりも厳しい軍隊式指導を行う貌丹邑大佐。しかし、美女にムチを入れられることに喜びを覚える男性署員たち。
ボルボ経由で元・部下のジョディーから貌丹邑大佐の弱点を聞いた両さんは、激しい指導の仕返しをしようと企む。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、ボルボ西郷、屯田五目須（署長）、貌丹邑ヤークト・パンテル、爆竜大佐
貌丹邑ヤークト・パンテル大佐の登場回。
といっても128巻「ああ！ウォーターパラダイス！の巻」、139巻「初のオール四コマ漫画大会の巻」くらいしか今後の出番はない。
貌丹邑大佐は海兵隊所属。以前にカールヴィンソンに乗艦しており、ジョディーの上官だったという設定。貌丹邑大佐の弱点はネズミで、見かけると悲鳴を上げて逃げるほど。
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 128【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
●由緒正しき江戸野球！の巻
ストーリー
両さんたち男子野球部は、部室を巡って女子ソフトボール部と対決していた。3戦で2勝すれば勝ちのルールで、両さんはラフプレーをするも初戦を落としてしまう。
両さんは男子の士気を上げようと、「江戸野球」を提案。お座敷遊びの野球拳のように失点するたびに、身に着けている物を脱いでいくルールだ。
眼の色を変えて点を取りに行こうとする男子野球部。それでも地力で押されていく流れを変えるため、両さんは下半身丸出しで投球する作戦を取る。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠纏、早乙女リカ、本田速人、美咲舞、剣零
野球拳のように脱衣していく野球の話。
「名門！葛飾ソフトボール部の巻」の実質続き。
「江戸野球」は江戸時代には正式なルールだったと主張する両さんだが、野球は明治になってから日本に伝わったスポーツなので、当然事実ではない。
一回の攻防で両チーム2点ずつ取ったところで、女子チームはソックスと帽子を脱ぎ、両さんはズボンとパンツを脱ぐ。その投球を「大リーグG(ゴールデン)ボール2個」（2号ではない）と両さんは名付けていた。
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価格:1430円 |
●貴方の値打ち鑑定します！の巻
ストーリー
警視庁が50億円をかけて開発したロボット警官は「お茶くみ用ロボ」。このロボットはお茶くみをするだけでなく、様々な物の価値をデジタルで換算する機能がついていた。派出所メンバーで焼いた茶碗をロボが鑑定すると、部長が38点で両さんのが98点。
自分の点数が低いことから感情的になり、部長がロボットの頭を小突くとロボが動かなくなってしまう。署長など上役がロボを見学に来るというので、急遽部長がロボの中に入ってロボットのふりをする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須（署長）
鑑定ができるロボットの話。
この話に登場するロボットは、本田技研のASIMOみたいに、ややヒザを曲げた猫背の姿勢。リアルではあるが、これまでに登場したロボット警官の丸出ダメ太郎とかの方がはるかに高性能に見える。
人間型のロボットの中身に入ってロボのふりをするのは両さんのパターンが多いが、今回は両さんではなく部長が入る。
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この巻からプラスと檸檬が初対面。
以降、電極一家と擬宝珠一家の交流が始まる。
ただ、擬宝珠家に盗聴器を仕掛けたりするといったストーカー的な付き合いではある。
左近寺にも彼女ができ、「教官ヤークト・パンテル大佐登場!!の巻」、「由緒正しき江戸野球！の巻」とお色気要素の回も収録されているので、色恋多めの巻ともいえる。
