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【こち亀】136巻の全話あらすじ紹介 「つまずくのは恥ずかしい事じゃない!」纏の旧友に両さんが説教! 園長vs両さんの命がけのイチゴ狩り対決!

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」136巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2003年8月発売)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 136 (ジャンプコミックスDIGITAL)

両さんの春スキー!?の巻

 

ストーリー

本田と乙姫が国内での春スキー旅行に行くと聞いて、自分たちはフランスにスキーに行くとマウントをとる両さん
しかし、部長が招待してくれたスキー旅行の行先は山奥県フランス市モンブランと国内だった。
やる気を失った両さんは近所の雪降ろしを手伝い、謝礼をもらう。商売になるとみて本格的に雪降ろしのバイトを始めるが、春が近づき雪降ろしの需要が無くなってくる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、乙姫菜々

 

春スキー旅行に行った先で雪降ろしのバイトをする話。タイトルこそ春スキーだが、スキーを滑っている描写は一コマもない。この時の反省があったからなのか193巻「雪国へ!の巻」では、雪降ろしするも料金は取っていない。
両さんたちが行った旅行先は、山奥県フランス市モンブラン大字モンブランモンブラン939番地。市の統合で、「南アルプス市」のようなカタカナの地名になったという設定。

 

南アルプス市 - Wikipedia

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 193 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●亀有レトロタウンの巻

 

ストーリー

両さんは、商店街から町おこしのアイデアを相談される。借金チャラを条件に両さんが出したアイデアは、商店街を昭和30年代のレトロな雰囲気にするというものだった。商店街のタイルを土に変え、街頭は白熱灯に、他にも古いものをタダで集めてレトロにすると、大評判の観光地に。
両さんのプロデュース力も評価され、他の町からも相談を受けるようになる。
そんな両さんに部長のツテで、とある町の町おこしの依頼が来るが、その町はそもそも元からレトロな雰囲気な町だった。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一

 

両さんがレトロな雰囲気にする町おこしをする話。現在の西武園ゆうえんちを先取りしたようなアイデア。コンビニも昔の駄菓子屋風にしている。
電話も昔風の黒電話にしているが、黒電話の受話器部分にケータイを入れることができ、下の本体がケータイの充電器になっている。これはちょっと欲しい。
定食屋は学校の思い出の給食メニューを出しており、これは現実にも似たような商売が存在している。

 

【公式】西武園ゆうえんち (seibu-leisure.co.jp)

 

なつかしの昭和30年代図鑑

●熱球の友情

 

ストーリー

両さんと纏が渋谷で買い物をしていると、纏の旧友の小夜子が男たちといるところに遭遇。男たちが突っかかってきたためケンカになり、小夜子は逃走。男たちの持ち物から大麻が出てきて、捜査の対象となる。
小夜子は纏と小学生の頃から野球のバッテリーを組んでいた間柄だったが、小夜子が家庭の都合で東京を夜逃げして姿を消していたのだった。大麻の捜査となるが、渋谷は葛飾署の管轄ではない。しかし、両さんと纏は小夜子が関わっている暴力団に突入する。

 

主な登場人物

両津勘吉、擬宝珠纏、瞳小夜子

 

サブタイトルは「熱球の友情 擬宝珠纏 野球少女編」。纏がかつてバッテリーを組んだ捕手の少女との友情物語。
管轄外での事件ながら、両さんは東渋谷署の刑事から力づくで捜査情報を聞き出すと、捜査令状もなしで組に殴り込みをかける。やり方は、ルール違反のヒドいものだが、「人間! つまずくのは恥ずかしい事じゃない! 立ち上がらない事が… 恥ずかしいんだぞ!」と小夜子に説いている両さんはカッコ良い。
作中、小夜子のセリフはほとんどないが、それでも心情は分かる描かれ方をしている。195巻「初めての試合の巻」では纏と小夜子の高校時代の話が描かれている。

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 195 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●変わり将棋王両津!!の巻

 

ストーリー

擬宝珠家の夏春都、檸檬、纏に将棋で全然勝てない両さんは、まずは纏から負かすことにする。将棋に負けると盤ごと放り投げる両さんのせいで、駒が何個か紛失しているので、失くした駒はマッチ箱や髪の毛(一本)で代用。しかし、その変わり将棋でも両さんは勝てない。
将棋に強くなるべく中川の紹介で将棋の先生を訪れる両さん。先生の教えは変わった駒や変則的な将棋盤を用いた変わり将棋だった。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、磯鷲早矢

 

ボトルキャップやミニカーなどを駒にしたり、将棋盤が歪んでいたりパースがついていたりといった変わり将棋をする話。両さんが師事した将棋塾は、変わり将棋に勝つたびに、次の変わり将棋になるのだが、そのたびに授業料5000円を払う仕組み。両さんに授業料を払わせるために先生がわざと負けているだけな気がする。
しつこく将棋を挑んでくる両さんから纏はミニパトで逃げようとするが、両さんは後輪を持ち上げ、ミニパトを引きずって駐車位置にまでムリヤリ持ってくる。女性二人が乗った状態で軽々と持ち上げる両さんの腕力がスゴい。

 

将棋の渡辺くん(1) (週刊少年マガジンコミックス)

●鎧でサバゲー!?の巻

 

ストーリー

部長は通信販売で100万円の甲冑を購入。鎧を身に着けて戦場を駆け回ることを夢想する。
ある日、派出所で週末のサバゲーの相談をしていた両さんボルボのことを、部長は相変わらず「くだらん」と一蹴。しかし、弓や刀(吸盤やゴム)を用い鎧武者の恰好でのサバゲーがあると聞いた部長は態度を一変させ、参加の意思を示す。当日、自慢の甲冑を装着した部長がサバゲー会場に現れる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、ボルボ西郷、大原良子、男田駄堕弾

 

部長が自前の鎧で両さんたちのサバゲーに参加する話。弓、槍、刀の他、火縄銃を模したエアガンもルールの範囲内。序盤で部長が購入した鎧を得意げに見ており、サバゲーでは両さんの敵チーム側に入るところから、オチまでは予想通りの展開。
この時代劇サバゲーは135巻「男の弓道部の巻」に登場した男田主将が主催するものだった。

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 135 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●戦え!バーチャル両さん!!の巻

 

ストーリー

お金のない両さんは、派出所内で麗子にタカったり、中川にマッサージして料金をもらったりと、プライドを捨てた生活。
ある日、オンライン通信できるRPGのゲームを中川、麗子と一緒にプレイ。初プレイの中川と麗子はレベル1で装備品もお金もない。逆に両さんは、すでにこのゲームをやり込んで大金を稼いでいた。
現実とは反対に、今度はゲーム内で両さんが中川と麗子にお金を恵む立場に。両さんはその立場を利用し、二人にマウントを取る。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人

 

オンラインRPG内と現実で金持ちの立場が変わる話。後半では、中川はその仕返しに、同ゲームの体感型のバージョンⅡを入手して両さんにプレイさせる。
中川と麗子が両さんに安易にお金を渡さないのは、部長から強く言われているため。麗子はこの回で両さんに10円を恵んでいるが、後に別の回では金持ち過ぎて小銭を見たことがないと語っていて、少し設定に矛盾がある。

 

ドラゴンクエストXを支える技術ーー 大規模オンラインRPGの舞台裏 WEB DB PRESS plus

●恐怖のイチゴ狩り!!の巻

 

ストーリー

千葉のイチゴ農園に葛飾署一行がイチゴ狩りに来る。昨年、葛飾署一行が来園したときには、両さんが熟した赤いイチゴだけでなく、まだ青い未熟なものまで食べ、それどころか葉や苗までハウスひとつ分を丸々食べつくしていた。
去年の反省を踏まえ、園長は男性署員を女性と別にし、「アジアン苺」とうそぶいて赤く塗ったキュウリのハウスに案内する。何とかそれでやり過ごすも、両さんたちは隣の高級メロンのハウスにまで手を伸ばす。怒った園長は、火のついた燃えるハウスやサファリパークから借り受けたライオンを放ったハウスでのイチゴ狩りをさせようとエスカレートする。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、麻里愛、ボルボ西郷

 

イチゴ農園の園長と食べ放題のイチゴ狩りをめぐって対決する話。ハウスの高級メロンを食べる際には、包丁がないので、メロンを蹴ったり人にぶつけたりして割っていた。その際に「食べ物でこんな風に遊んではいかんぞぉ」と一応フォローめいたセリフが入っている。
この日のイチゴ農園の予定では、午前に両さんたち「親方商事」(警察を隠したお忍びの名称)の予約と、あと幼稚園の予約も入っている設定なのだが、両さんたちの後で園児たちが無事にイチゴ狩りをできたとは、とても思えない。

 

猫のイチゴ狩り: 美味しそうなイチゴが、たくさんだよ。 イチゴ狩りに行くよ。 (絵本)

●ハイパー運動会!の巻

 

ストーリー

部長の孫の大介の運動会。娘婿(大介の父)の英雄が風邪をひいて参加できないため、父親の代理として両さんに出場するよう部長は要請。
部長から謝礼をもらい、どうせ運動不足のサラリーマンの父兄が相手と高をくくり、運動会の朝まで飲み明かす両さん
しかし、有名校の父兄にはサッカー選手や陸上選手、相撲取りなど強敵がたくさん。酔いも覚めないコンディションで、両さんはトップクラスのアスリートと勝負をすることに。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、本田速人、角田(大原)ひろみ、角田大介、角田桜

 

小学校の運動会に父兄枠で参加するが、大勢のアスリートと対決する話。父兄参加の100メートル走なのに、日本新記録が出るハイレベルな争いとなる。両さんは校長に抗議し、過酷な障害物競争などで、勝機を見出す。
両さんと一緒になって、本田も朝までゲイバー「女の館」で飲み明かすのだが、本田は両さんを運動会に連れてくると、そのまま出勤した。署への出勤直前まで本田も飲んでいたのだとしたら、白バイ警官なのにヤバい気がする。

 

新・運動会で1番になる方法 増補改定版

●ぼくたちの東京タワーの巻

 

ストーリー

昭和36年、完成から3年経っても東京タワーは相変わらずの人気。勘吉と同じ野球チームの同級生、本郷昴は宇宙に詳しい少年だった。いつかガガーリンのように地球を見てみたいと言う昴。ある日、電気メーカーに勤める父の仕事の都合で昴はオーストラリアに引っ越すことになる。

宇宙に連れていくことはできないが、できるだけ高いところから地球を見せてやろうと、勘吉たちは営業終了後の東京タワーに忍び込み、立ち入り禁止の上階まで登ろうとする。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、戸田豚平、千田珍吉、本郷昴

 

東京タワーの思い出の話。昴の家には、まだ珍しい高価なカラーテレビがあり、勘吉たちはテレビを見に遊びに行っていた。
勘吉少年の思い出話だが、冒頭とラストは現代の両さんが登場し、中川に語っている構成となっている。
しかし、両さんの少年時代の思い出の人物は、遠くに行ってしまう人ばっかりだ。

 

この部屋から東京タワーは永遠に見えない (集英社単行本)

「熱球の友情」「ぼくたちの東京タワーの巻」と感動系の話が二話収録されている巻。

 

個人的オススメは、農園の園長との勝負がエスカレートしていく「恐怖のイチゴ狩り!!の巻」。

この話だけ読むと、感動系の話もあるマンガの主人公とは思えない。

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