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【こち亀】157巻の全話あらすじ紹介 5万人のサルの着ぐるみが都庁やヒルズを走り回る東京マラソン

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」157巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2007年10月発売)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 157【電子書籍】[ 秋本治 ]

 

●おさるの電車物語の巻

 

ストーリー

上野動物園にはかつて猿が運転する電車があった。昭和23年に営業を開始したお猿電車は、戦後の子供たちに大人気。勘吉たち三人組も上野に通い詰めては、何度も繰り返し乗っていた。鉄道マニアの珍吉は電車そのものに乗りたくて来ているが、勘吉の目当ては電車係員のおねえさん。何度も通っておねえさんと仲良くなった勘吉たちは、猿が運転席にいるための仕組みなどを教えてもらう。お猿電車は大人気だが、その分、猿に負担がかかり、おねえさんはそのことを気にかけていた。そんな折、おねえさんは母の看病のため実家に帰らなければならなくなってしまう。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、戸田豚平、千田珍吉、奥村咲牙

 

上野動物園に実在したお猿電車の話。昭和23年から昭和49年まで営業していた。お猿電車の内容について丁寧に描いている分、勘吉少年の活躍は少ない。このときの勘吉少年は小学三年生で、71巻「勝鬨橋ひらけ!の巻」などの他の少年期の思い出の中では、比較的幼い印象。

 

おサル電車 - Wikipedia

 

物語 上野動物園の歴史 園長が語る動物たちの140年【電子書籍】[ 小宮輝之 ]

 

●歌えニンジン君の巻

 

ストーリー

近頃の子供たちが野菜を食べないので、キャンペーンのため、新葛飾署の署員は全身タイツで頭に野菜の被り物をする格好に。クジ引きの結果、両さんはニンジンの被り物となった。幼稚園に行くと、他の野菜に比べ、ニンジンは嫌われ気味。落ち込む両さんだったが、近くで銀行強盗が工事現場に立てこもる事件が発生。ニンジン姿の両さんが先陣を切って突っ込み事件は解決。ニンジンは大人気になり、子供番組の歌も歌うようになる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人屯田五目須(署長)

 

156巻の「こちらクマさん警察署の巻」でのクマの着ぐるみに続き、署員が野菜の着ぐるみを着る話。両さんの顔が出ているのは最初の3ページまでとラスト近くの1コマだけで、それ以外はピーマンかニンジンの頭を被ったままとなる。
ニンジン姿の両さんが歌う曲「歌えニンジン君」はCD100万枚の大ヒット。歌詞は「3本でもニンジン」なのだが、なぎら健壱の「いっぽんでもニンジン」が元ネタ。

 

およげ!たいやきくん/いっぽんでもニンジン(CD DVD) [ 子門真人/なぎらけんいち ]

 

●W1(ワークワン)レースの巻

 

ストーリー

優勝賞金5000万円のカーレースに両さんが出場。といっても普通のレーシングカーのレースではなく、ブルドーザーやホイールローダーなどの建設機械のレースだ。コース上の岩をブルドーザーでどかしながら走ったり、ショベルローダーに荷物を積んで走行したりと、建設機械ならではの障害が課される。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

建設機械のワークマシンのレースの話。スポンサーはガンダムより、作業メカがベースの「戦闘メカ ザブングル」が好きなことから始まったレース。中川の会社のサーキットを使用してレースが行われたが、ブルドーザーのキャタピラで路面を破壊されて、中川は頭を抱えていた。
ショベルローダーに荷物を載せる障害では、現金引き出し機を一台運ぶと聞かされ、両さんは「道徳的にいいのかよ」とツッコんでいた。

 

戦闘メカ ザブングル - Wikipedia

 

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回り将棋の巻

 

ストーリー

本田は両さんにとって将棋のカモ。守りで精一杯になる本田を、ひたすら攻めることができるからだ。擬宝珠家の人間も将棋は指すが、両さんの手を読んで、守りを固めてしまうので、両さんにとってはあまり楽しくない将棋だった。本田は、中川と麗子に相手を代わってくれるよう頼むも、二人は本将棋があまり得意ではない。四人で同時にプレイできることもあって、本将棋ではなく回り将棋をすることになる。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都

 

派出所で回り将棋をする話。回り将棋素人の中川と麗子は、ルールに詳しくなく、序盤は両さんのやりたい放題だったが、途中からは三人の出す目が良くなり、両さんばかりがやられる展開になる。
中川は大阪で両さんから回り将棋を習ったと言っていたが、その割にルールを良く知らなかった。

 

まわり将棋 - Wikipedia

 

いまさら聞けない将棋Q&A【電子書籍】[ 畠山成幸 ]

 

●日本まぐろ事情の巻

 

ストーリー

両さんのことを「物を知らん奴だ‼」と叱る部長だったが、マグロの話題では両さんに知識で敗北。しかし、両さんもたまたま纏から聞いていただけの付け焼刃の知識だったため、部長に知識で勝つ目的でマグロについて本気で勉強する。事あるごとに部長にマグロの知識でマウントをとるも、マグロ関連の中でも政治に関した話題では部長に分があり、逆にやり込められてしまう。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都、大原良子

 

マグロの知識で部長をやり込めようとする話。マグロについて勉強し、寿司職人として高い技術を持つ両さんだが、カツオとマグロの味の違いも分からず、味覚はイマイチ。
ICCAT(大西洋まぐろ類保存国際委員会)、CCSBT(みなみまぐろ保存委員会)、WCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)などの名称が出されると両さんは話題についていけなかった。
この回でマグロについて勉強したからなのか、次の158巻ではマグロがらみの話が3話も掲載される。

 

銀河宅配便マグロ 1巻【電子書籍】[ おおひなた ごう ]

 

●球技大会の巻

 

ストーリー

板バネでピンポン玉を打ち合うおもちゃ「スカイピンポン」。懐かしくなった両さんは、署の球技大会でスカイピンポンでの参加を企画。ボルボ、左近寺を仲間に参加するが、ソフトボール、ボウリング、フットサルなどで盛り上がる球技大会の中では、スカイピンポンは見向きもされない。緊張感が足りないと思った両さんは、2B弾をピンポン玉に付けて、爆発のスリルを加える。そこに爆竜大佐の部隊が加わり、さらに過激になっていく。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、麻里愛、ボルボ西郷、左近寺竜之介、擬宝珠纏、ジョディー・爆竜・カレン、爆竜大佐

 

昭和30年代に大ブームになったおもちゃ「スカイピンポン」の話。両さんボルボ、左近寺の三人は、ランニングシャツに短パンの悪ガキスタイルで参加するのだが、ボルボと左近寺はなぜか坊主頭にまでなっていた。両さんはいつもの角刈りのままなのに。

 

スカイピンポン(富山商事/現タカラトミー)1959年 | 昭和view (anokoro30.com)

 

 

 

両さんハローワークの巻

 

ストーリー

土手にあるフータローたちの住居について、周辺住民から苦情が出たことから両さんが就職の世話をすることに。土手に向かうと意外にも彼らはパソコンやエアコンを使っていた。大手電機メーカーに勤めていた仲間がいて、彼が発電機や壊れた家電を直して使用していたのだった。両さんは一芸に秀でている者は、それにあった職場を、そうでない者たちにも働き口を紹介し、アパートに住まわせる。彼らからのお礼をもらった両さんだったが、そのお礼を売った金で購入した宝くじで一億円が当たってしまう。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

ホームレスたちの就職を世話する話。作中ではホームレスをフータローと表現しており、かつて良く登場していたキャラ名がフータローの人物とは違う。(ちなみにそのフータローは200巻の「顔パスの巻」で再登場する)
紹介した職場の中に「朝日印刷」という会社があり、タコ社長っぽい人物もいることから、元ネタは「男はつらいよ」の朝日印刷だと思われる。他に秋本先生の会社「アトリエびーだま」と思われる「アトリエびー玉」に就職した者もいる。

 

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●ハッピーバースデープレゼントの巻

 

ストーリー

両さんへの誕生日プレゼントは外資系会社員になる今とは別の人生。警察官としては3か月間の有休で、全米3位のコンピュータ会社の社員となる。そこのゲーム部門の作画を担当。ハイスペックのPC環境、無料の飲食利用、個室ブースとマイペースに高度な仕事ができる環境で、両さんは予想以上の実績を上げていく。しかし、社員の連帯感のなさに両さんは嫌気がさしてしまう。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、両津銀次、両津よね

 

両さん外資系の会社の社員になる話。勤務した会社は、ジョンソン&サイモン&タッキー&スミス&ベッツィ&チャゲ&ガーファンクル社という長い名前の会社。
3か月間で900万円という破格の報酬だったが、花見、社員旅行、イヤな上司とのカラオケがないと両さんには合わなかった。
両さんいわく「社員旅行で熱海に行って宴会で大暴れし その旅館に二度と行けなくなるのが世間の常識だろ」とのこと。

 

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●新東京マラソンの巻

 

ストーリー

両さんが新たな東京マラソンを作った。高層ビルと地下街を有し、縦にも伸びている東京を横にだけ走るのは発想が古いと、地上50階の超高層ビルを上り、地下8階の大江戸線六本木駅を下るなどのコースを有した東京上下マラソンだ。参加資格は三代つづくチャキチャキの江戸っ子のみ。しかも、これがどこにも許可をとっておらず無許可。参加者の判別ができ、警戒されないため、参加者はサルの着ぐるみで走ることに。5万人のサルの着ぐるみ集団が無許可で東京中を走り回る。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、警視総監

 

上下の動きを加えた東京マラソンをする話。国や都に申請しても許可はおりないだろうと、無許可で実施。ネットで開催案内などの連絡を取れば即座に警察にバレるため、江戸っ子の回覧板のみで5万人を集めた。
都庁を上るシーンでは都知事らしき人物(当時は石原慎太郎)が出てくるが、顔は出てこない。
実際の第一回東京マラソンは2007年2月に実施。

 

東京マラソン - Wikipedia

 

街路樹が都市をつくる 東京五輪マラソンコースを歩いて [ 藤井 英二郎 ]

 

「おさるの電車物語の巻」に始まり、大量のサルの着ぐるみが走り回る「新東京マラソンの巻」で終わる157巻。

 

サルの巻であると同時に、「歌えニンジン君の巻」「新東京マラソンの巻」と着ぐるみの話が2話出てくる着ぐるみの巻でもある。

 

www.kawazumanga.com

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