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【こち亀】161巻の全話あらすじ紹介 両さんが大学講師に!? ティガー戦車とプラモデルを熱く講義

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」161巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2008年9月発売)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 161【電子書籍】[ 秋本治 ]

 

●この字 何の字 気になる字の巻

 

ストーリー

中川や麗子でも読めない難読漢字の読みを訊ねられ、知ったかぶりでやり過ごすも、適当に答えたことがバレてしまった部長。それでも、常識的な漢字の読みも知らない両さんのことを部長はバカにする。しかし、両さんは寿司職人のため、魚に関する漢字であれば両さんの方が詳しい。両さんと部長の二人は漢字テストで勝敗を決することに。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、磯鷲早矢、法条正義、大原良子、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都

 

漢字の読みの対決をする話。冒頭で中川たちも読めなかった漢字は「紫雲英(げんげ)」。二人の受ける漢字テストの作成にあたって、部長に有利になるから出題しないようにと両さんが言ったのは「空襲」「焼夷弾」などの戦争関連の字。反対に両さんに有利になるからと部長から出題禁止にされたのは、「醜男」「変態」など。理由は、両さんを表す文字だからとのこと(部長談)。
二人が受けた漢字テストと同じ問題が掲載されているので、部長・両さんに勝てるかどうか判定できる。

 

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●エコをエコひいきの巻

 

ストーリー

究極のエコカーが開発された。ゴム動力で最高250km/hで走り、ボディーも紙と木でできているというもの。開発したのが電極スパークの電極工業と聞いて両さんは会社を見に行くと、そこは電気料金0円のローテク工場だった。両さんのアドバイスで、スパークはさらに電気をいっさい使わない遊園地スーパーエコランドを建設する。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、電極スパーク、坊那須課長

 

電気料金0円の工場をスパークが建てる話。ゴム動力のエコカーは、パチンコみたいにゴムで射出する構造のため直進しかできない仕様だった。スパークがローテクな工場を作った理由は、かつてのハイテクビルが港区の電気料金の20%を使っているなどバッシングを受けたため。電気は使わなくなったが、工場の外壁の木材などで山2つ分伐採するなど、全然エコじゃなかった。
電極工業は電気を使わないローテク工場だが、ハイテク部門は品川のスーパー電子に移っているので、ハイテク部門をなくしたわけではないそう。

 

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●お掃除ロボ出動!の巻

 

ストーリー

署の女子寮はかなり広大なため掃除が大変。両さんが自前の掃除ロボット・ルンバを婦警に貸すが、婦警たちは便利さに慣れ、返してくれない。レンタル料を取ると両さんが言い出すと、中川が自身の会社の掃除ロボット・アポロを代わりに貸すことに。婦警にケチ呼ばわりされて腹の立った両さんは、中川の掃除ロボットにカメラとハードディスクを装着させ、女子寮の盗撮を試みる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

掃除ロボットの話。中川の掃除ロボットにカメラを仕掛け、最初は画像をトランスミッターで飛ばす予定だったが、女子寮に電磁シールドが張ってあり断念。ハードディスクに録画させ、後で回収するシステムにし「アポロ計画」と名付けた。
しかし、盗撮は当然ダメなことだが、元々は両さんのルンバを借りたまま返さない婦警が悪いような気がする。

 

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●ピアノレストアの巻

 

ストーリー

幼稚園の先生から古いグランドピアノの修理を頼まれた両さん。軽い気持ちで引き受けた両さんだったが、230本の弦の張替え、88鍵の鍵盤の修理など、細かい作業が膨大にある上、構造も複雑で知識も必要、さらにフレームを外すなどの力作業もあるため、予想以上に大変。バイクのレストアを得意とする本田の父の作業場と力を借り、麗子の指導の下、ピアノのフルレストアを行っていく。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、本田改造、法条正義

 

グランドピアノをレストアする話。最初は法条と同室の寮の部屋でやっていたが、本田の実家の本田輪業で行うことになった。
麗子が何日も指導に駆り出されることになるのだが、麗子の財力と人脈を使えば、自分がやらなくてもとは思う。スカート姿で体操座りをしているため麗子のパンチラっぽいカットが一コマある。

 

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檸檬と部長の巻

 

ストーリー

時代劇と歴史小説が好きな檸檬は、同好の士の部長と共通の話題で意気投合。二人で鬼平犯科帳について語っているところ、部長は婦警から料亭のことを訊ねられるが、行ったことのない料亭だったので答えられない。その場で檸檬が代わりに答え、檸檬が料亭に詳しいことを知る。後日、外国からの来賓のため、有名な料亭を抑えられないか署長から頼まれると、部長は檸檬を当てにして二つ返事で快諾。しかし、その料亭は格式が高く、中川たちでも断られることのある超高級店だった。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)、擬宝珠檸檬、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都

 

部長と檸檬の話。署長から予約を頼まれた料亭は、首相クラスが行く超高級店だったが、檸檬の紹介状を見せると、首相を別の部屋に移動させるという超VIP待遇を受けることになる。檸檬の紹介状を見せた際、怖そうな黒服の男が電話をかけているのを見て、不安になり「警察にかけているんじゃないか?」とつぶやく署長だが、警察は自分たちの方だ。

 

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●大阪決戦の巻

 

ストーリー

通天閣署とサバイバルゲームで雌雄を決するべき大阪に乗り込んだ両さんたち。何でもありのルールの下、両さんラジコンヘリで敵陣視察をするが、同じことを考えていた春もヘリを飛ばしてくる。しかも、春のヘリには両さんのものにはないエアガン装備。ヘリを落とされてしまう。春はケータイを利用し、敵の位置を探るが、両さんもケータイの電波で索敵する。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一本田速人ボルボ西郷、左近寺竜之介、御堂春、芦原レイ、浪花署長

 

通天閣署とサバゲーをする話。欄外に、エアガンの対象年齢は18歳以上なこと、軍服はサバイバル場についてから着替えること、とサバゲーに関する注意書きが記されている。
両さんが活躍するため、ミリタリーが専門なのにボルボの出番はあまりない。
ムチャクチャなことばかりのイメージの通天閣署だが、サバゲーのBB弾には環境に配慮したバイオ弾を使用している。
自前の手作業で「種と発芽剤を分解プラスチックで固めて一個ずつ作る」とのことながら、一度の対戦で3万発も撃ち合っては、生産が追い付かないような気がする。

 

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●ボトルカスタムの巻

 

ストーリー

両さんが高価な酒の空き瓶を集めているという話を聞いた部長は、空き瓶を利用してニセ酒を造っているのではと両さんを問い詰める。しかし、真実はボトルシップに使っていたのだった。ボトルシップには高い技術力が必要であり、その技術力を買われ、超芸術大学のプラモデル科の専任講師として両さんは招かれる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)

 

前半はボトルシップ、後半はプラモデル(主に戦車)の話。94巻「日本酒密造計画!!の巻」の前科があるため、酒瓶を集めていることが、密造酒造りに使用しているのでは、と疑われる。
大学の専任講師となった両さんは、戦車の歴史、特にティガー戦車について熱く語る。

 

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●アップフライトクイズの巻

 

ストーリー

テレビ番組の「アップフライトクイズ」の出演ハガキに当選した両さん。4人1組での参加のため、両さん、中川、麗子、部長で参加する。番組はクイズに正解すると、座席が一段階上昇、不正解だと座席ごと吹っ飛ばされてしまう仕様。部長がマンガ・アニメに弱いと気付いた番組プロデューサーは、吹っ飛ばす映像が欲しいため、部長にその手の問題が出題されるように仕向ける。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、法条正義

 

テレビのクイズ番組に出る話。両さんの出したハガキで当選したのに、部長たちは両さんをメンバーに入れず、代わりに東大出の法条を入れようと勝手に画策する。
本編の前に「派出所の日常」として、軽口をたたいた麗子に両さんが激怒する様が1ページで描かれる。

 

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●美食の都市 東京の巻

 

ストーリー

2007年11月、アジアで初となる東京版ミシュランガイド2008が発行される。同時期に中川の会社でも出している「ボンマルシェ」も初めて日本版を出すことに。ランキングには日本料理も入っていると聞き、「外国人に寿司の味がわかるはずない」と語る両さんだったが、外国人でも日本通は多いことを知って考えを改める。「ボンマルシェ」で超神田寿司は3つ星を獲得。しかし、テレビの取材を夏春都は全部断ってしまう。両さんは、店ではなく個人のランキングに入ろうと、「ボンマルシェ」の調査員と寿司職人として対決する。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都、磯鷲早矢

 

ミシュランガイドの話。2008年版で初めて東京版が発行された。ミシュランガイドそのものは作中で使いづらいので、中川の会社で同じようなグルメガイドを出している設定となっている。(ボンマルシェは架空のグルメガイドブック)
グルメガイドに掲載されても興味本位の客を増やさず、普段通りの営業を続けるといった営業方針、食に対する考え方など、夏春都の人生哲学が語られ、良い話で終わりそうな雰囲気になるが、最後には笑いで落として終わる。

 

ミシュランガイド - Wikipedia

 

寿司修行3カ月でミシュランに載った理由【電子書籍】[ 宇都裕昭 ]

 

オススメは「ボトルカスタムの巻」。

かつての戦車にはリベットがあったが、それがなくなった理由や、代わりに溶接結合が多くなったため、近代戦車は丸型から直線が多い型に変わっていったというような戦車の歴史について3ページ以上も使って語られる。

 

両さんの趣味というより秋本先生の趣味のような気がする回。

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