「北斗の拳」の断末魔として、「あべし」「ひでぶ」は非常に有名だ。
しかし、その断末魔をどのキャラが、どんな場面で発したのか意外に知っている人は少ない。
そこで、本ブログでは断末魔をどのキャラがどの話で発したか分かるようにまとめていきたいと思う。
また、その話で名前の登場した拳法(技)・秘孔についても記していく。
【心の叫びの巻】
一九九×年、核戦争で文明が滅び、生き延びた人類の世は暴力が支配する時代になっていた。
ある村に、胸に七つの傷を持つ男・ケンシロウが現れる。
ケンシロウは脱水状態でさまよっていただけだったが、野盗の襲撃におびえる村人により牢に入れられてしまう。
牢に入れられたケンシロウは、同じ牢にいたバットと知り合いになり、親兄弟を野盗に殺されたショックでしゃべることができなくなった牢番の少女リンに、しゃべれるようになる謎のおまじないを施す。
そんな中、村を野盗の一団Z(ジード)が襲撃、野盗はリンを人質にありったけの食料を出すよう村人に要求。
ジードに命をにぎられたリンだったが、ケンシロウの姿を見つけると「ケン‼ 来ちゃダメ~‼」と叫ぶ。
少女の叫びにケンシロウの怒りが爆発、一子相伝の暗殺拳・北斗神拳がさく裂する。
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〇登場した断末魔
・「い!?」
ジードが北斗百裂拳を喰らった際の断末魔。
この頃は、まだ個性的なものではなかった。
〇名前が登場した拳法
・北斗神拳
長老いわく、
その昔……
中国より伝わる恐るべき暗殺拳があるときく…
その名を北斗神拳…
一拳に全エネルギーを集中し肉体の
経絡秘孔(ツボ)に衝撃を与え
表面の破壊より むしろ内部の破壊を極意とした
一撃必殺の拳法!
「一撃必殺」と解説される直前に、北斗百裂拳でケンシロウはめちゃくちゃ連打してたけど……
・北斗百裂拳
相手の経絡秘孔を何か所も突き、内部から破壊する技。
一か所、二か所の経絡秘孔を突いただけで絶命させられるのに、どうして何か所も突かなければならないのか、その理由は不明。
北斗神拳の技名と言われて、多くの読者がまず最初に思い浮かべる代表的な技。
ケンシロウの「あたたた~っ!」のかけ声と「おまえは もう死んでる」の決めゼリフで有名。
後に「あたたた~っ!」の連打が登場するときには、一発一発が威力のありそうなパンチとして描写されるのだが、この第一話でジードに喰らわせるときには、指二本や四本で相手の経絡秘孔を何か所も突きまくる技として描写され、
「きさまの拳など 蚊ほども きかんわー」と、ジードに言われてしまうくらい打撃としての威力はない。
この打撃の威力が不足している百裂拳は、ハリウッド実写版で忠実に再現されている。
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一九九×年
世界は核の炎につつまれた‼
海は枯れ
地は裂け……
あらゆる生命体が絶滅したかにみえた……
だが…
人類は死滅していなかった‼
「海は枯れ」……
後にケンシロウが修羅の国に渡ったときに、船で海を渡っていたような気がするけど……
もしかしたら、核の影響で海は干上がったが、ラオウとの闘いから数年の間に、猛烈な雨が降って、海が戻ったのかもしれない。
しかし、そんな数年で、海が無くなったり、戻ったりってあるんだろうか……?
ドジっ子ケンシロウ
第一話のラスト、「北斗 現れるところ 乱あり」と北斗神拳の周りでは争いが起きるため、リンのいる村を後にするケンシロウとそれについていくバット。
颯爽と去っていく二人のカットで第一話はしめられているのだけど、ケンシロウは食料も水も地図も何も持たず完全に手ぶらだ。
せめて何か物資を分けてもらえば良いのに……
荒野で水が無くて遭難しかけたばかりなのに、学習能力がないんだろうか?
しかも、村に着いた時にはまとっていたポンチョみたいな外套を、うっかり忘れてきてしまっているドジっ子ぶりだ。
50年代製~ オランダ軍 スナイパー レインケープ ゴム引き ポンチョ ユーロ ミリタリー カーキ ヴィンテージ
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拳法家としては腕が立つのかもしれないけど、こんな無計画な天然ドジっ子が世紀末の荒野を生き抜いていけることが不思議でならない。
また、第一話のラストカットでは、ケンシロウの胸元がはだけているのにかかわらず、七つの傷を描き忘れている。
どうやら原哲夫先生も、うっかりしていたっぽい。