カワズまんが研究所

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【感想】マンガ「間田敏和の微妙な冒険」 (うすた京介) 小説「オレ自慢の針と糸」 (尾北圭人)  マンガ「魔好青年ビーティー『武装スモーカー』事件」 (西尾維新、出水ぽすか) 「JOJO magazine 2024 WINTER」より

 

JOJO magazine 2024 WINTER」が2024年12月18日に発売。

今回の特集は表紙にもなっている第5部「黄金の風」に登場の暗殺チームの特集と、名もなきモブキャラも含む「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズに登場した女性キャラの特集がメインとなっている。

 

本ブログ記事では「JOJO magazine 2024 WINTER」に掲載された2本のマンガ「間田敏和の微妙な冒険」と「魔好青年ビーティー武装スモーカー』事件」、小説「オレ自慢の針と糸」の内容紹介や感想などを記していく。

 

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●「間田敏和の微妙な冒険」うすた京介(21ページ)

第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場のキャラ・間田敏和が、『矢』に貫かれスタンド使いになった後、本編に登場するまでの話を、「セクシーコマンドー外伝 すごいよ‼マサルさん」「ピューと吹くジャガー」のうすた京介先生が描いている。

 

個人的な印象としては、ジョジョ風味15%・うすた風味85%の感じで、うすた作品感の方が強い。要はギャグ強め。

間田が「ピューと吹くジャガー」のハマーさんのような扱いになっている。

 

確かに間田のスタンド能力サーフィスは、悪用が色々できる能力だけど、等身大の人形にターゲットを触れさせるという発動条件が割と難易度高いなと、思わされた内容だった。

 

本編ではセリフのみだった片思いの女の子を、サーフィスでコピーしたというエピソードがちゃんと描かれてはいるものの、スマホが登場していて、原作第4部の1999年設定は無視している。

 

うすた先生のインタビューを読んで、第4部のぶどうヶ丘高校の制服に関し、男子は詰襟長袖の冬服の学生服なのに、山岸由花子ら女子は半袖の夏服なことに今更気づいた。

(4部冒頭に登場の女子は一応、長袖)

 

まぁ、常にコートみたいな上着のキャラや、ほぼ半裸みたいな服装のキャラが出てくる「ジョジョ」にファッションの季節感を求めても、仕方がないのかもしれない。

 

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●「オレ自慢の針と糸」 尾北圭人(16ページ)

第5部「黄金の風」に登場する暗殺チームのコンビ・プロシュートとペッシのコンビが、ある兄弟ギャングの弟を任務により始末する。

そのターゲットの弟の着ていたスーツは、兄と揃いで仕立てたこだわりのスーツで……

というのがストーリー。

 

上記のうすた先生のマンガのところでファッションについて触れたが、こちらはファッションそのものをテーマにした作品になっている。

 

イタリアのギャングといえば、オシャレな伊達男のイメージがあるが、作中のパッショーネでギャングっぽいスーツを着ているのは、プロシュート兄貴くらい。

そこで、プロシュートとペッシの関係性を絡めて描いた作品。

 

時系列的には本編の前なので、ペッシはよりマンモーニなキャラとして描かれている。

 

タイトルの「針と糸」は、こだわりのスーツを指すとともに、ペッシの能力ビーチ・ボーイのことも指しているのだと思う。

 

尾北圭人先生は、「自殺幇女」でジャンプホラー小説大賞銀賞を受賞している。

 

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●「魔好青年ビーティー武装スモーカー』事件」原作:西尾維新 作画:出水ぽすか(41ページ)

JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN」の西尾維新先生、「約束のネバーランド」の出水ぽすか先生のコンビが、荒木先生の連載デビュー作「魔少年ビーティー」のキャラを描くシリーズ。

 

これまでは「魔老紳士ビーティー」のタイトルで、老人になったビーティーと相棒の公一を描いていた(前回のジョジョマガジン 2023 WINTERなど)が、今回は2020年代アメリカ・ラスベガスを舞台に青年期のビーティーが活躍する話。

 

ホテルのマジックショーに出演するマジシャン兼カジノのディーラーとして働いているビーティーが、ルーレットで不自然な連続勝利を続けるガンマン風のギャンブラーと対決するストーリー。

 

このガンマン風のギャンブラーは、荒木先生のデビュー作「武装ポーカー」(短編集「ゴージャス★アイリン」に収録)のメインキャラクターが元になっている。

 

ギャンブルの最中、いつの間にかタバコを咥えているというのは、第3部の「ダービー・ザ・ギャンブラー」のオマージュ。

 

このシリーズの敵役であるソバカス少年(もう少年ではないが)も、少しだけ登場している。

 

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今回の「JOJO magazine 2024 WINTER」にも、「続・荒木飛呂彦の漫画術」のEXTRA TALKが掲載されていて、未来のマンガ家に向けて、マンガ家の「敵」になることを語っている。

 

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