「こちら葛飾区亀有公園前派出所」26巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(1983年6月発売)
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●怪盗集合の巻
ストーリー
東京害虫駆除薬品会社を名乗る男が、ニコニコ寮を訪ねてくる。
男は、現在無料期間中だと害虫駆除を無料で行うと言う。寮母のおばさんは無料にひかれて、駆除を依頼。
殺虫剤の煙がひくまで4時間は無人になるよう要望する男性。実は男は、無人になった間に盗みを働くドロボウだった。
殺虫剤を撒いている間、寝てて置いてかれた両さんはドロボウと遭遇。男に同業のドロボウだと勘違いされる。
他にもドロボウが現れたので、両さんはまとめて逮捕して手柄をあげようと企てる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、吉原トメ(白浜カトリーヌ)(寮母)
警察寮にドロボウが何人も集まる話。
殺虫剤が散布されるとき、両さんが寝たままだと寮母は気づいていたが、「ゴキブリより生命力があるからだいじょうぶ」と放置されていた。
複数のドロボウがニコニコ寮でかち合うことになるが、彼らはそこが警察寮だとは知らなかった。
両さんは、ドロボウたちに仲間だと思わせるため「10年前の4億円事件」は自分の仕事だとウソを吐く。実在の三億円事件は1968年の発生。連載時の1981年からは13年前のこと。
派出所の前の掲示板には、所ジョージとの銃撃戦で所が来なかったと、秋本先生の個人的報告が書かれている。
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●書は人なりの巻
ストーリー
両さんは漢字を知らないし、悪筆で書いた字がほとんど読めない。
あまりの悪筆で仕事に支障があると、部長は両さんを書道塾に放り込む。
小学生と席を並べて、漢字の練習をする両さん。しかし、隣の席の子と言い争いになったり、机をひっくり返したりと全然練習にならない。
ところが、塾の終わり、隣の席だった健司が男に誘拐されてしまう。
両さんは派出所の犬に墨の匂いを追跡させ、誘拐犯を追う。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、派出所の犬
書道の塾に入る話。
両さんは漢字を知らず、警察官を「軽殺管」と書き、自分の名の「両津勘吉」も書けず「両津一(はじめ)」と誤魔化していた。
両さんの悪筆の比較対象として、麗子の書いた書類が出てくる。「亀有四丁目」「速度違反」は分かるのだが、「死刑」の文字が紛れている。
144巻「書は心なりの巻」でも、両さんは書を習うことになる。教わる相手は幼稚園児の檸檬。
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価格:2750円 |
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●両津式貯蓄法!?の巻
ストーリー
出勤してきた両さんはゲッソリしていて、中川と麗子は心配する。
聞けば、食費をカップラーメンばかりに切り詰め、貯金をしているとのこと。
両さんが貯金と聞き、驚く一同。1800万円の競走馬を買うのが目的だった。
1800万円のための貯蓄法とは、倍々貯蓄法。1日目に10円貯金、2日目は20円貯金と貯金額を倍々と増やしていく方法で、1日目35,000円から増やしていけば10日目に1800万円貯まるという計算。
しかし、理論通りにいくはずもなく、計画は行き詰る。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
競走馬購入のために貯金する話。
支出を切り詰める以外に、カブトムシを捕獲して販売、ビンや缶を集めて販売などをしてお金を貯めていた。当たり付きの缶ジュースのフタ(プルタブ)も拾っていた。当時の缶はフタ部分が外れる構造だった。
最終的に1800万円の馬は買えなかったが、19,000円で馬を購入できた。
この馬は、目的の競走馬と異母父親違いという血縁。母も父も違えば血縁はない。
この19,000円で購入した馬の話は、次の「クレイジーホースの巻」に続く。
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●クレイジーホースの巻
ストーリー
有り金はたいて購入した19,000円の馬を競走馬にするべく、調教に精を出す両さん。
しかし、人間より走るのは遅く、ラーメンを食べたがるなどワガママで、とても競走馬になれそうもない。
そんな中、近くの川に子供の乗った自動車が転落。馬の力で、自動車を引き上げようと試みる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
前話「両津式貯蓄法!?の巻」で購入した馬を競走馬にしようと調教する話。
この馬は、この話以降に登場することはなかった。
派出所横の掲示板、馬の事件が載った新聞記事などに、ニッポン放送にいた所ジョージを秋本先生一行がモデルガンで襲撃したレポートが書かれている。もちろん、本気の襲撃ではなく番組スタッフの手引きによる企画。
購入した馬を競走馬にしようとする話は、56巻「わがままダイアン号の巻」にもある。こちらはちゃんと血統の良い馬。
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価格:1320円 |
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●惑惑中年!?の巻
ストーリー
旅行資金を競馬に使い込んでしまった両さんは、いつも通り部長から賭け事を否定され、カミナリを落とされる。
ところが、後日両さんが競馬場に行くと、そこには兄に頼まれ代理で馬券を買いに来た部長の姿が。
競馬を散々否定して説教していたのに、馬券を買っているところを両さんに見つかった部長は、両さんに弱みを握られてしまう。
調子に乗った両さんは、スイカを買いに行かせたり、両さんの爪切りをさせたりと部長をこき使う。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
競馬に来た部長を両さんが脅す話。
兄に頼まれて部長が買った馬券は、大当たりで7万8000円になる。「八万といったら わしの給料の5分の1だ」と金銭感覚が狂いそうになった部長がつぶやいている。ということは、部長の給料は約40万円。
競馬に来た部長のことを「新聞にのり 週刊誌でたたかれ ウィークエンダーでこきおろされ…」と両さんが不安をあおる。ウィークエンダーは、泉ピン子らの出ていたワイドショー番組のこと。
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価格:880円 |
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●ガンコ電車の巻
ストーリー
同じ署の轟に三つ子が生まれたことのお祝いと、本人が風邪をひいて休んでいることのお見舞いを含めて、両さんは都電荒川線に乗り、三ノ輪橋駅から轟宅を訪ねる。
轟は都電が好きなため、彼の家は都電の線路のすぐそば。
風邪が治りかけの轟は、子供たちにせがまれ、両さんと一緒に都電に乗って荒川遊園地に向かう。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、轟
都電好きの轟の家を訪れる話。
タイトルの「ガンコ電車」は、都内で唯一路面電車として生き残った都電荒川線のこと。
扉絵には1983年当時のものとして、早稲田から三ノ輪橋までの路線図が載っている。2025年現在も、この路線は継続している。
両さんは部長に言われて轟を訪ねたが、見舞いとしてメロンを買っていくよう言われている。両さんは八百屋で腐ったメロンを買っていくが、それを自分で食べるハメになる。
轟の妻は、女子プロレスラーを目指していたことのある大柄な女性。
今回、三つ子の赤ちゃんが生まれたと、お祝いを持っていくが、轟にはその上にも三つ子の男の子たちがいる。遊園地をねだったのは、男の子たちの方。この三つ子の男の子のキャラデザは、「魔法使いサリー」(アニメ)のよし子の三つ子の弟たちに似ている。
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●CCライダーの巻
ストーリー
両さんは、中川、麗子、本田と夏休みに海へ向かう。
しかし、そこには海水浴場に不釣り合いなリムジンで、ヤクザの御所河原組も現れる。
海の家のスタッフに因縁をつけるなど、迷惑をかける御所河原組の一行を両さんと中川が制す。
二人の勢いに、組長ら一部は車で逃亡を図るが、本田がバイクで追跡する。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、御所河原組長、クラッチ
海水浴場で御所河原組と乱闘になる話。
御所河原組の面々は、この回が初登場。
組長がデタラメな俳句を詠んだり、政を筆頭とした組員たちが組長を過保護に甘やかしまくったりと、初登場ながら彼らのキャラは割と固まっている。
組長の背中に入っている入れ墨は、「Dr.スランプ」のアラレちゃん。
本田は白バイ勤務中に保護したネコを、クラッチと名付けて可愛がっていた。このクラッチも本田同様、バイクから降りると柔和な表情に変わる。クラッチの出番は、今回限り。
1971年に「C.C.ライダー」という米映画が日本で公開されている。タイトルの元ネタはそれか?
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●スペシャル税!?の巻
ストーリー
署の経理に頼み正規の給料日より一日早く給料を受け取り、上機嫌の両さん。
しかし、税金の報せも受け取ったことで、普段は意識していなかった納税のことを両さんは知る。
毎月4万円も税金が天引きされていたことを知った両さんは激怒して、亀有税務署に怒鳴り込む。
だが、両さんのような納税者が来ることに慣れた税務署の署員は、図解入りで説明する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
両さんが税金に激怒する話。
給与明細を全然見ていない両さんは「税金とNHKの受信料は一度も払ったことがない」と、自身が納税していることを認識していなかった。また、消費税が導入されたのは8年後の1989年。両さんに納税の意識がなかったのは、消費税がなかったことも影響していると思われる。
作中、誰も指摘していないが、公務員である両さんの給料も一部税金から支払われているはずなので、両さんが税金を否定すると給料も出ないことになる。
亀有税務署には、「納税は早めに 脱税はひかえめに」「全国に躍進する税務署チェーン あいてて良かった!」などと書かれていた。
税務署の窓口は分かりづらくなっており、「窓口樹海」と呼ばれている。
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●両さんの留学!?の巻
ストーリー
ニューヨーク市警から葛飾署に海外研修の誘いがあり、先方は両さんを招待したいとのことだった。
両さんが招待されたのは、昨年日本に取材に来たテキサスの新聞記者ジョージ・リアフェンダーが推挙したためだった。
部長は不安を覚えるが、署長命令のため両さんに米国研修について伝える。
しかし、英語が話せないだけでなく、米国の場所もおぼろげ、通貨のことやパスポートもことも何も知らない両さんに、部長と中川は頭を悩ませる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)、ジョージ・リアフェンダー
両さんが米国研修に行くシリーズの一話目。
ここから27巻「両さん帰国す!の巻」まで、7話シリーズで描かれる。
新聞記者のジョージ・リアフェンダーが日本に取材に来たのは、18巻「ヤマトダマシイ!の巻」。
部長のセリフから当時の円相場が、1ドル=220円と分かる(1973年に1ドル=360円の固定相場制から変動相場制に変わっている。この話は1981年)。
海外初体験の両さんだが、麗子が必要なことをノート一冊にまとめてくれたので、何とか無事に出国。トランクも用意してくれたが、着替えはパンツ一枚で良いなど荷物を減らし、結局風呂敷包みひとつだけの荷物となった。
帝釈天のお守りも買ってきてくれるなど、麗子が甲斐甲斐しく両さんの世話をしてくれる。
序盤で、中川が両さんのオモチャを「子どものオモチャ」と呼んで大人の遊ぶものではないという趣旨の発言をすると「おとなのオモチャとかくと 誤解されるから」と両さんは反論していた。
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●摩天楼の巻
ストーリー
米国にたどりついた両さん。
迎えに来ていた記者のジョージ、ニューヨーク市警57分署のデビッドとともに、ヘリで57分署に向かう。
ところが、窓から身を乗り出した両さんは、ヘリからハドソン川に転落。
言葉の通じないニューヨークで孤立してしまう。
マクドナルドで腹を満たしていると、近くで銃を持った銀行強盗事件が発生。両さんも助っ人に入る。
主な登場人物
両津勘吉、ジョージ・リアフェンダー、デビッド
両さんがたどりついたアメリカで早速、騒ぎを起こす話。
記者のジョージ・リアフェンダーは、JFK空港に馬で迎えに現れる。なのに、ヘリで移動することになる。ヘリに搭乗中に馬はどうしていたのだろうか?
57分署のデビッドは太平洋戦争で母親を亡くしているため、日本人嫌い(1981年当時だと、戦後36年)。デビッドは母のことから反日だが、当時は経済的に米国に反日感情があり、ジャパンバッシングと言われていた頃。
米国に着いても、両さんはいつもの日本の制服姿。装備もそのまま持ち込んでおり、拳銃も携帯。拳銃を持って空港をどのように通過したのかは不明。
言葉の分からない両さんは、日本にもある店ということで、マクドナルドでハンバーガーとドリンクを購入。購入する過程は描かれていないが、どのように注文したかは興味がある。
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価格:3740円 |
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次の27巻に続く両さんの米国研修の開始と、御所河原組が初登場となる巻。
「両津式貯蓄法!?の巻」「スペシャル税!?の巻」と、お金絡みの話も多い印象の巻。
個人的オススメは「怪盗集合の巻」。