「こちら葛飾区亀有公園前派出所」25巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(1983年3月発売)
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●ゴキブリ帝国の巻
ストーリー
派出所の台所にゴキブリが出たと騒ぐ麗子のために、両さんは駆除をしようとするが、予想外の数に驚いて転倒し、頭を打って気絶してしまう。
目覚めると、両さんの姿はゴキブリと同じくらいの小人サイズになっていた。
両さんの身体は小さくなり過ぎて、部長や中川たちは両さんのことに気づいてくれない。
派出所の中、自分と同サイズのゴキブリの群れを相手に戦うことになり、両さんは自分のオモチャ・コレクションを利用して戦いを挑む。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、派出所の犬
身体が小さくなり、自分と同じサイズのゴキブリの群れと格闘する話。
この頃の両さんは喫煙者だったので、気を落ちつけるためにタバコを喫おうとするが、タバコの断面が自分の顔よりも大きいサイズ。顔面を喫い口に押し付けるようにして喫った。
派出所の壁の張り紙に「商売とはいえ この世で一番キライなゴキブリを描いた今回は地獄のような日々でした」「この作品を書くにあたって 実物ゴキブリを一匹取らえて 顔つきまで調べました えらい!」と、秋本先生の嘆きが書かれている。
この回の苦労が糧になったのか、69巻「突撃!ゴキブリ館の巻」、76巻「ゴキブリ大行進!の巻」など、ゴキブリの話は鉄板のネタとして使われる。
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●涙のG・W(ゴールデン・ウィーク)!?の巻
ストーリー
町会でGWに長崎旅行を計画。その間、商店街が空っぽになるため、相談を受けた部長は、ヒマを持て余しているであろう両さんに留守番をさせる。
両さんが留守番を受け持つのは、駄菓子屋とその向かいの薬局。
向かいの2店を行き来しながら、駄菓子屋では苦手な子供の相手をする一方、薬剤師ではないので薬を売れないため、薬局では口八丁で患者を帰そうとしていた。
そんな折、駄菓子屋で子供の相手をしていると、向かいの薬局に空き巣が現れる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、派出所の犬
GWに駄菓子屋と薬局の留守番をする話。
ラストでは、警察装備の本物の拳銃と、駄菓子屋の銀玉鉄砲を取り違えたことが、意外な展開につながる。
冒頭、お金持ちの屋敷に入った空き巣について事情聴取をしている際、「中川 早くしろよ ガンダムが始まる時間だ」と言っている。当時は1981年。「機動戦士ガンダム」は1980年1月に放送終了しているので、これは再放送についての言及か?
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●立ちよみ!の巻
ストーリー
両さんは子供たちに混じって3時間、マンガを立ち読みして本屋から嫌がられていた。
そんな両さんが本屋で見かけた面白くなさそうな本は「フンでわかる勝馬のみわけ方」。版元は舞名(まいな)出版という聞いたことのないマイナーな出版社だった。
売れない本を作ってばかりの舞名出版は、「警察官による競馬必勝術! 国家権力に不可能はない‼」の企画のため、両さんに執筆を依頼しに派出所を訪れる。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
思いつきで変な本を出版する出版社の話。
舞名出版の二人は、視点もズレているだけでなく適当で、競馬のことを両さんに聞いていたかと思えば、両さんのヤクザっぽい雰囲気に焦点を当てたり、カンフーに企画を変えたり、道端の駄菓子屋の企画に変えたりと、次々に企画を変えていくのだった。
冒頭の本屋で立ち読みをするシーンで、子供たちが読んでいるのは車田正美先生「リングにかけろ」や鳥山明先生「Dr.スランプ」。
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価格:1320円 |
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●両津家の人びとの巻
ストーリー
派出所に両さんに似た人物が訪ねてくる。
来たのは、両さんの弟で弁護士の金次郎。両さんと連絡がつかないので、翌日の法事の予定を伝えに来たのだった。
しぶしぶながら法事に顔を出す両さん。顔もよく覚えていない親戚たちに声をかけられ辟易するのだった。
法事の後は、場所を移して食事の席となるが、そこに体調不良だった父・銀次が遅れてやってくる。銀次と両さんは、ささいなことから親子ゲンカを始める。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、両津銀次、両津金次郎
両津家の法事に出席する話。
弟・金次郎は20巻「ガキ大将!勘吉の巻」で少年時代に登場しており、大人としての登場は今回が初。
故人は「おじいさんの兄さんのつれあいのいとこの~」と、かなり遠い親戚。おじいさん(勘兵衛)に繋がる親戚ながら、この時点で勘兵衛は未登場で出てこない。
祖父・勘兵衛が初登場するのは35巻「ヘーイ!モボ!!の巻」。
住職のあげるお経は「陳美齡 雨中康乃馨…」などとなっている。陳美齡はアグネス・チャンの本名で、以降もアグネスの歌の中国語タイトル。
法事の後に行った店は、実在する浅草の大黒屋。
扉絵の墓地には、いくつかの墓にまぎれて「所ジョージの墓」「ジョンレノンの墓」がある。
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●ズウ亀有の巻
ストーリー
パトロール中に猛獣の鳴き声がしたので、建物に入ってみると、そこにはライオンの姿が。
中の博士に話を聞くと、そこは動物新種改良研究を行っており、草食でおとなしいライオン、体重が軽くスキップができるゾウ、手乗りサイズのミニカバ、エビの美味しさを持ち繁殖力のあるゴキブリなど、変わった動物がいた。
そんな中、人間に憧れる知能の高いワニが施設から脱走。ワニは街でタバコを喫ったり、他人のバイクを奪って乗ったりと人間の世界を満喫。両さんはオウムのように言葉をしゃべるウマと一緒に街中を追跡する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一
変わり種の動物の研究所の話。
施設内には他に、亀の甲羅を背負ったうさぎ「うさぎと亀」、ナマケモノの改良で動き回るハタラキモノ、トンボの羽を持ったカラスのカラストンボなどがいる。
スキップできるゾウは体重が軽い。博士はゾウを軽々と抱きかかえているが、それでも体重は60kg。屈強な成人男性なら持てないこともないが、軽々と持ち上げられる重量ではない。
言葉をしゃべるウマは、なぜか4本足より2本足で立って走った方が速い。
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●サイド・ビジネスの巻
ストーリー
暑い中、派出所で麗子とケンカになった両さんは激怒。
中川は両さんの怒りを鎮めるために、冷房の効いた喫茶店で奢ると、街に連れ出す。
ところが、二人の入った喫茶店は、ヤクザ神風会が資金源と隠れ蓑として経営している喫茶店だった。
この日は、銃の取引が店内で行われる予定だったので、ヤクザたちは制服姿で入店してきた両さんと中川を警戒。
そこに、両さんたちのサボりを咎めに、やはり制服姿の部長が怒鳴り込んでくる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
ヤクザがサイドビジネスでやっている喫茶店に行く話。
喫茶店は、店構えは組事務所そのもの、内装には初代組長の写真が飾ってあり、店員たちの恰好もヤクザ丸出し。なのに、両さんと中川は特に気にしていなかった。
両さんは、喫茶店で「冷しナポリタン」を注文しようとしていた。
終盤では、両さんだけでなく、中川・部長も含めて、ヤクザと銃撃戦になる。ブチ切れて発砲しまくる部長、「タマはいくらでも もってますから」と弾丸を供給する中川と、この回の三人はいつにもまして過激。
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価格:1540円 |
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●わたしの両さんの巻
ストーリー
麗子の元に、お見合い相手が来るとの父からの手紙が届く。
相手は安井財閥の長男の海彦。京大出身でお金を使い何でも思いのままにする海彦は、お供の栗之助の操縦するヘリで派出所にやってくると、執拗にデートに誘ってくる。
署長に手を回して麗子を休暇扱いにし、パスポートを用意して米国まで連れて行こうとしたり、映画館を貸し切ったりと、強引な手で麗子の気を引こうとする海彦。
だが、麗子はなびく気配がない。
麗子は、「いつも明るく人生を楽しめる人」と、ある人に憧れていると明かす。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、安井海彦、栗之助
麗子がお見合いをする話。
安井海彦は、かなり熱心に麗子にアプローチするキャラなのだが、以降の登場はなかった。お金持ち、麗子にデートを何度も申し込むという意味では、後年登場(69巻)の白鳥麗次とキャラがかぶっている。
麗子の父は手紙の送り主としてだけ登場する。父・飛飛丸の初登場は45巻「固い絆!?の巻」。こちらの話では、手錠で両さんと繋がったままの麗子が、やはりお見合いをすることになる。
海彦の話では、麗子は「神戸一の大企業のひとり娘」となっているが、48巻「パパの誕生日(バースデイ)!の巻」では妹の優が登場している。
海彦にライバル視された中川の学歴について、この回では「最終的にはハーバード大」と言及される。69巻「中川メモリアル」では大学から日本に帰国の設定、84巻「絵崎教授の哲学の巻」では英国ケンブリッジ大にいたことになっている。
また、この回の中川は、祖父や父の会社の経営にはタッチしていないことになっている
麗子も給料だけで生活しているとのこと。
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●ガンマニアの巻
ストーリー
商店街では30周年の夏祭りの寄付金を集金しているが、模型店の主人は頑固で出してくれない。
そこで商店街では、模型店の常連の両さんに集金を依頼する。
謝礼に日本酒を受け取った両さんは、頼みを快諾。模型店に向かう。
件の青春模型の店主は、両さんの本物の拳銃に触らせてくれることを条件に、お金を出す。
店主は、薬局の主人、寺の住職と「オールド モデルガン愛好家協会オーナーズ(OMAKO)」を設立しており、昨今のモデルガン規制を嘆いていた。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)
モデルガンのマニアの話。
1977年(昭和52年)の銃刀法改正により、金属製モデルガンの規制(52年規制)が強化されており、それを受けた内容になっている。
模型店の主人たちが設立した「オールド モデルガン愛好家協会オーナーズ(OMAKO)」の略称については「なんと! ひわいなひびきのクラブだな」と両さんにツッコまれている。
商店街の寄付金状況確認の表には「山本レコード店」などに並んで「所ジョージ屋」の名前がある。
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価格:3992円 |
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●視聴率競争!の巻
ストーリー
テレビ番組「現ナマとりあいクイズ」は、セットの部屋の中に隠された現金を、制限時間内に出場者たちが競いながら探し出す番組。
両さんは「ハジを世間にさらすようなもん」と小バカにして観ていたが、本田がその出場権を応募2万人のなかから当選。両さんが代わりに出場することに。
部長は出場に反対するが、すでに決定しているとのことで、「冷静さを忘れるな」とクギを刺すだけに留まる。
当日、隠された100万円分の現金に、両さんの行動はヒートアップする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人
現金を探すテレビ番組に出演する話。
両さんがテレビ番組の企画に挑戦するのは、この回が初めて。
クイズと銘打っているが、体力の方が物を言う企画。
今回は公務員大会ということで、他に消防士、自衛官などが出場していた。以降の話では、警察官の身分を隠しフリーターとしてテレビ番組に出ることもある(111巻「時代劇王選手権!!の巻」など)のだが、この回は公務員大会なので、警察官の身分は隠せなかった。一応、広報課の許可は取ったらしい。
本田は照れ屋で恥ずかしいとの理由で、両さんに出場権を譲った。出場しないのなら、始めから応募しなければ、とは思うが、そこは話の都合。
この頃のオチは、武装した部長が激怒して派出所に突撃するオチではなく、白装束姿で一緒に心中を呼び掛けるオチ。
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●ホットの前田!の巻
ストーリー
58年型コルベットを乗り回す“ホットロッドの前田”は、パトカー勤務の警官だが、アメ車好きでパトカーまで改造してしまう元・整備士。
大馬力と頑丈さがアメ車の魅力と、大雑把な運転をする前田の元に本部から、ふ頭のゼロヨンレースを取り締まるように連絡が入る。
取り締まりに来た前田だが、カーマニアたちは前田の仲間たち。取り締まるどころか、前田は自前のキャデラックで参戦する。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、ホットロッドの前田
アメ車好きのホットロッドの前田の初登場回。
この回の前田は、勤務中は素顔、プライベートではサングラス着用と使い分けていたのだが、以降の登場では勤務中でもサングラス着用になっている。
78巻「V8パトカー!?の巻」までは、前田の登場はちょこちょこあるのだが、それ以降の登場はなくなる。秋本先生の中でアメ車への興味があまり高くなくなったのかもしれない。
前田の仲間の一人では、退職金をつぎ込んだ愛車のグロリアに生活用具一式をつめこんで生活している人物が登場する。52巻「我が夢フェラーリの巻」では、2シーターのフェラーリに一家4人が生活しているという人物が登場する。
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大人の姿の弟・金次郎の初登場、ゴキブリ回、白鳥麗次のプロトタイプのようなキャラ(安井海彦)登場、両さんがテレビ番組の企画に初挑戦と、後の「こち亀」のつながるような回がいくつもある巻。
個人的には、変な動物が大量登場の「ズウ亀有の巻」がオススメ。