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【こち亀】153巻の全話あらすじ紹介 大人の事情で扉絵が大量掲載!? 2006年の両さんたちが1976年の連載第一回にタイムスリップ

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」153巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2007年1月発売)

こちら葛飾区亀有公園前派出所(153) (ジャンプコミックス) [ 秋本治 ]

 

●京都花見百景の巻(前編)

 

ストーリー

京都にある早矢の実家での花見に向かう両さんたち新葛飾署一行。新幹線をそのまま邸内まで引き込んでいる上、飛行場まである広大な磯鷲邸には、2万本の桜が咲いていた。満開の桜にはしゃぐ両さんは、個人的なお願いと早矢に呼び出され、さらに有頂天に。しかし、それは色っぽい話ではなく、ただただ写経をすることだった。みんなが花見を楽しんでいる間、両さんは天敵の剣之介とマンツーマンで写経をするのだった。

 

主な登場人物

両津勘吉、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、磯鷲早矢、磯鷲剣之介、擬宝珠纏、早乙女リカ

 

早矢の実家で花見をするはずが写経をする話。早矢が纏に毎年春には写経をすると話したところ、ぜひ勘吉にもやらせてくれと頼んでいたのが原因だった。磯鷲邸の桜だけでなく、清水寺円山公園賀茂川土手など京都の桜の名所も出てくる。

 

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●京都花見百景の巻(後編)

 

ストーリー

武道の家系の磯鷲家だったが、戦うのが好きではない幼少の早矢は稽古を苦にしていた。磯鷲流弓道の桐生京介の勧めで、戦わない弓道を早矢は選ぶ。弓師だった祖父の形見の弓を受け継ぎ、弓道に励む早矢。ある日、地上げを狙う暴力団弓道館に放火しようとしたところに早矢は出くわしてしまう。火を点けることを止められなかった早矢の元に桐生が現れる。

 

主な登場人物

両津勘吉、磯鷲早矢、桐生京介

 

早矢の初恋相手の思い出話の回。前編では署のみんなと京都に来ていたが、この回では両さんと早矢だけが登場。署の一行と別行動をしていただけだったのか、二人だけ京都に残っていたのかは不明。初恋相手の桐生と早矢がどうなったかも秘密のままだった。

 

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●大人の事情!?の巻

 

ストーリー

2006年6月からスタートした駐車違反のレッカー移動の民間委託について、中川と麗子が派出所で話しているところに両さんが現れ、重大発表があると言い出す。しかし、話の途中途中に扉絵が挟まり、話がなかなか先に進まない。作者の秋本先生の仕事が遅れると、その間、手の空いたスタッフが扉絵を描き進めるため、扉絵がたまってしまったのだった。そんな大人の事情により本編に扉絵が大量に挟まれることになる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

制作の都合という大人の事情により扉絵が大量に掲載されてしまう回。19ページ中8ページ(コミックスでは扉絵が+1ページ)が扉絵になってしまっている。
両さんからの重大発表は、2006年11月に亀有駅南口に両さんの2体目の銅像が建つことだった。

 

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●犯人はだれだ!?の巻

 

ストーリー

警視総監に持っていくはずの限定ケーキを知らずに食べてしまった両さん。このままでは自分が犯人だとバレてしまうと、中川、麗子、本田、寺井らに用事を言って冷蔵庫に向かわせ、容疑者候補にさせる。部長や中川らは両さんが怪しいと看破するが、証拠がない。そんな中、部長の買った限定ケーキに毒が入れられたとのニュースが飛び込んでくる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、寺井洋一

 

ケーキを食べた犯人探しの話。物語の冒頭では派出所内でトランプを使った探偵ゲームをしており、本編のフリになっている。
犯人と疑われた両さんは、「ファミコンソフトが無くなった時も」「びっくりマンシールが無くなった時も」犯人扱いされたと訴えるが、世代的にはそれらが両さんの子供時代には無かった気がする。

 

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●アルカトラズ島の対決

 

ストーリー

アメリカからの要望が警視庁にあり、両さんたちの野球チームがアメリカに渡ることに。しかし、渡米した後に向かったのは、球場ではなく、サンフランシスコの銀行。そこで部長の指示により銀行強盗をする。アルカトラズ島刑務所に収監されると、そこには野球好きの魔瑠貌組の姿が。刑務所の中で魔瑠貌組と野球をすることになるが、司法取引で重要な情報の代わりに野球をする条件だったため、両さんは勝つに勝てない。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一本田速人、寺井洋一、屯田五目須(署長)、警視総監、魔瑠貌組組長

 

アルカトラズ刑務所内でヤクザと野球対決する話。組長も両さんも看守にワイロを渡すことで、大リーグの選手が交通違反の微罪で刑務所に入れられ、野球の助っ人に加わることになる。組長は、指名手配犯の竜次やヒットマンの東郷も草野球のために収監させるのだが、組長は人望があるんだかないんだかよく分からない。毎回自首してくる人たちは、毎回脱獄しているのだろうか?
この回のタイトルの出し方は、ゴルゴ13の出し方に似ている。

 

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●ここはどこ?私はだれ?の巻

 

ストーリー

二日酔いで目を覚ますと、いつもの独身寮。だが、現在は寮を出て超神田寿司に住んでいたはずと混乱する両さん。酔って昔の部屋に戻ったのだった。前夜、夏春都と言い争っていた記憶のある両さんは、超神田寿司には戻れないと、独身寮の中で後輩たちにアドバイスという名の演説を始める。そんなところに檸檬が迎えに来る。

 

主な登場人物

両津勘吉、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都、擬宝珠檸檬、麻里愛、電極+、白浜カトリーヌ(寮母)

 

酔って昔住んでいたニコニコ寮に戻ってしまう話。檸檬が独身寮に入ろうとすると、「わしの部屋は相撲の土俵の女人禁制より厳しいぞ」と拒否しようとするが、檸檬にあっさり入られた上、整理整頓するよう説教されてしまう。後輩には「貧乏は男を鍛える」と熱く語っていたくせに、「ITリョーツ」の株が50億円まで上がったと聞くと「金はある方がいい」とコロっと主張を変えてしまう。
株を買っていたのは148巻「投資家両さんの巻」の回。

 

川島隆太教授の脳を鍛える大人の記憶ドリル(2) 夏目漱石名文と俳句60日 [ 川島隆太 ]

 

●今だからソロバン!?の巻

 

ストーリー

両さんの元に、ソロバン会社の社長・地尾田(ちびた)が相談にやってくる。ソロバンが売れるアイデアを出すことを両さんが安請け合いしていたためだ。ソロバンのキャラを使った格闘対戦ゲームや、ゲームでソロバンができるアイデアなどを出すが、どれもヒットしてもソロバン本体の売り上げに貢献しなさそうなものばかり。結局、コンピュータが使えない条件下で、主人公がソロバンによる計算でピンチを毎回脱するマンガをヒットさせる。

 

主な登場人物

両津勘吉、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都、擬宝珠檸檬ボルボ西郷、左近寺竜之介、早乙女リカ、白浜カトリーヌ(寮母)

 

ソロバンをヒットさせるアイデアを出す回。ソロバンのマンガのタイトルは「ソロバンの星(ひかる)」、漫画家は「水畑健」という小畑健先生作画の「ヒカルの碁」を彷彿とさせるものだった。
この回も前回に引き続き、ニコニコ寮での目覚めから始まるのだが、夏春都とケンカしていたというのは勘違いだったことを両さんがようやく把握する。両さんの部屋の衣服は檸檬が洗濯の上、アイロンがけまでしてあり、冷蔵庫には1週間分の作り置き料理が用意されていて「若奥さんかよ!」と両さんにツッコまれていた。

 

ヒカルの碁(1) (集英社文庫) [ ほったゆみ ]

 

●バックトゥーザ こち亀!!の巻

 

ストーリー

両さん、中川、麗子は、電極スパークの開発したタイムマシーンで、2006年6月の現在から連載第一回の1976年6月に飛ぶ。画風が現在と異なっている上、当時の両さんは常にイライラしており、すぐ発砲。中川も現在のようなフェラーリ通勤ではなくタクシー通勤(署へのツケ払い)で、こちらもすぐに発砲。現在との違いに驚く。次に麗子初登場の1978年9月に飛ぶが、タイムマシーンが急に故障。現在の両さんたちと1978年の両さんたちが入り乱れることに。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、電極スパーク、電極+

 

連載第一回にタイムスリップする話。中川や麗子が大金持ちという素振りもなく、キャラ設定が現在とは異なっていることが良く分かる。絵柄は30年前に寄せており、キャラを描く線も現在より太い。部長のキャラデザインは当時から大きくは変わっていないが、やはり線のタッチが違っている。ただ当時の絵柄に寄せてはいるものの、さすがに当時と比べるとちょっと違う。

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 1【電子書籍】[ 秋本治 ]

 

交通博物館物語の巻

 

ストーリー

ゴールデンウィークの連休、非番の両さんと纏は、檸檬と蜜柑を連れて交通博物館に。いつも空いているからという理由で選んだ交通博物館だったが、大行列。実は来週で交通博物館は閉館となるため、キャンペーンが行われており、多くのファンが訪れていたのだった。大勢の人だかりで、目当ての展示がなかなか思うように見れないが、館の学芸員が何かと便宜をはかってくれる。

 

主な登場人物

両津勘吉、擬宝珠纏、擬宝珠夏春都、擬宝珠檸檬、擬宝珠蜜柑、擬宝珠憂鬱

 

千代田区にあった交通博物館の話。2006年5月14日に閉館し、翌2007年に大宮の鉄道博物館となった。今回の話は、その閉館の11日前が舞台になっている。学芸員の須田が纏たちに色々便宜をはかってくれたのは、祖父の擬宝珠貴一郎に世話になっていたからだった。
本編19ページの後、交通博物館の2階、3階で、船や飛行機を両さんたちが見学するおまけの4ページがある。

 

交通博物館 - Wikipedia

 

さようなら 交通博物館 [ (趣味/教養) ]

 

見どころは大量の扉絵を掲載した「大人の事情!?の巻」。

手抜きの話と見ることともできるが、扉絵は背景が丁寧に描かれているため、作画コストを考慮すると手抜きとも言えない。

 

連載30周年記念の「バックトゥーザ こち亀!!の巻」もオススメ。

当時の絵柄の扉絵も掲載されており、現在との絵柄の違いが良く分かる。

 

連載30周年記念の企画は他にも行われており、2巻後の155巻に収録されている。

 

巻頭の3コマ漫画劇場は、両さんがアキバのメイドになる話。

 

 

www.kawazumanga.com

 

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