「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の199巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(2016年6月発売)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 199【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●部長の動く家の巻
ストーリー
弘前城が移動すると聞いて「ありえない」と否定した部長だったが、城を移動する「曳家」の存在を知って驚く。両さんの身内に曳家がいると知った部長は、親戚から相続した土地に家を移すよう依頼する。両さんの身内でできる規模の仕事ではないため、中川の会社で請け負うが、移った土地が気に入らず、部長は元の土地に家を戻すよう依頼。両さんのアイデアで部長の家にタイヤをつけ、移動可能なモービルハウスに改造する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、麻里愛、大原良子
部長の家を移動させる話。部長の家を移動させる費用が4000万円かかった(中川が負担)が、元に戻したため、再度4000万円がムダにかかることになる。
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●両さんの猫の生活の巻
ストーリー
用事があって花山理香に天国に呼び出された両さんは、暴れたために花山に魔法で猫に変えられてしまう。食い扶持を求め、猫の街・谷中に着いた両さんだったが、ノラ猫にエサを与えてはならないというルールがあり、当てが外れる。観光客が猫の写真撮影をするのを有料にし、知り合いから猫缶を売ってもらえる仕組みを作り、両さんは下町の猫たちのボスになっていく。
主な登場人物
久々に、魔法使いのじいさんに変身させられる話。両さんの変身した猫はブサかわいいという容姿だが、トレードマークのつながり眉毛はない。
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●盆コレの巻
ストーリー
ゲーム会社からアドバイスを求められた両さん。戦艦を擬人化した「艦隊これくしょん」に倣って、盆栽を擬人化した「盆栽コレクション」をプロデュースする。両さんのアイデアは、さらに蒸気機関車の擬人化、日本の山の擬人化と、続いていく。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人
両さんの提案した蒸気機関車の擬人化ゲームは、機関部を手入れして石炭を食べさせ、スピードを競う美女育成ゲーム。美少女を育成してレースさせるアイデアは「ウマ娘」に先駆けたものだった。
艦隊これくしょん -艦これ- 艦娘イラストコラム【電子書籍】[ ファミ通コンテンツ企画編集部 ]
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●海の正月の巻
ストーリー
正月休みに両さんは、ジョニーらサーフィン仲間とカリブ海に来ていた。思う存分、サーフィンを楽しむ両さんたちは、迷子の赤ちゃんクジラを見つける。両さんとジョニーは、赤ちゃんクジラを群れに戻そうとする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、ジョニー(有栖川慧二郎)
赤ちゃんクジラを助ける話。デリケートなクジラに船で近づくのは良くないので、両さんとジョニーは泳いで近づくが、そのせいで自分たちの船を見失ってしまう。
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●清潔両さんの巻
ストーリー
寮で同室だった残念が去ってから、両さんの部屋はゴミ屋敷となっていた。中川らの注意を意に介さない両さんに対し、麗子は催眠療法を試みる。催眠の影響を受けた両さんは、片付けを率先してやるだけでなく、潔癖症に。超神田寿司でも素手で寿司を握れないなど支障が出てきたので、再度、催眠をかけなおすことに。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、麻里愛、擬宝珠纏
催眠により両さんが潔癖症になる話。「ダニは友達だ」とまで言っていた両さんが、部長に机の散らかりを注意したり、除菌をしまくったりするようになる。なぜか潔癖なだけでなく、美容に関心が高くなり、女性言葉を話すようになる。
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●笑い上戸の巻
ストーリー
両さんの友人・壺入(つぼいり)は極度の笑い上戸。タクシーの運転手だったが、ラジオの落語や乗客の姿で笑いをこらえられず、事故を起こしてクビになってしまう。花屋に就職するも、葬儀場での花の配達でも笑ってしまい、ここでもクビに。テレビ局のバラエティーのスタッフ、職安の職員と、職を転々とするが、どこもクビになってしまう。
主な登場人物
極度の笑い上戸な男の話。笑い上戸と言えば、恵比寿巡査とキャラが被るが、恵比寿の出番が全然ないので特に問題はない。
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●マイソウルナンバーの巻
ストーリー
いつも自信満々の中川の様子が挙動不審でおかしい。中川の身体に本田の魂が入っていたのだ。本田の身体にはボルボの魂、ボルボの身体には残念の魂が入っていた。麗子の魂は外国人の少女の身体に、中川の魂は別の外国人の身体になっていた。これらの原因は、天国警察でマイソウルナンバー制が導入されるも、お役所仕事のため、番号違いが発生したことによるものだった。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、ボルボ西郷、凄苦残念(法条正義)、花山理香
2015年に公布されたマイナンバー制度から発想したであろう話。中川と麗子は、異国の子供の身体に入るも、堪能な語学やピアノ演奏技術で有名になり、資金を稼いで自力で日本に帰ってきた。部長の身体にはなぜか外国人ラッパーの魂が入ってしまう。
マイナンバーで損する人、得する人【電子書籍】[ 大村大次郎 ]
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●東京ターミナルの巻
ストーリー
196X年、米空軍の基地になっていた羽田飛行場に、勘吉少年は仲間たちと飛行機見学に来ていた。滑走路に近づいたところを咎められるが、咎めた人物が祖父・勘兵衛の知人。その人は元・海軍のパイロットであり、勘吉たちをエアロスバルに乗せて点検飛行をする。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、戸田豚平、千田珍吉、両津勘兵衛
両さんの少年時代の話。遊び人の勘兵衛のつくだ煮屋を手伝う一方で、ギャンブルなどの遊びを教わり、それが現在の両さんを形成していることが語られている。
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●トロリーカーの巻
ストーリー
東京オリンピックを控え、その景気に乗っかり、両さんは会社を20社設立。オリンピックに関連したイベントや工事で稼いでいた。両さんは、架線からパンタグラフで電力を得る21世紀のトロリーバスを考案し、亀有の町で試験的に運用される。トロリーバスは好評で、その地域を下町全体に広げていく。
主な登場人物
トロリーバスを新たに作る話。トロリーバスだけでなく、同じようなシステムで動き、昔の遊園地に置かれていたダッゼムカーの思い出も語られる。
タイムスリップグリコ 第2弾東京都営トロリーバス 200型 青【開封済】
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●カラスの勝手でショの巻
ストーリー
魔法使いのじじい・花山に呼び出されるも、暴れた両さんはまた魔法で姿を変えられる。今度はカラスに変えられた両さん。ミミズを食べるなどのカラスの生活に慣れない両さんが派出所に行くと、中川と麗子はすんなり受け入れる。それどころか、両さんは警視庁の特殊刑事「カラス刑事(デカ)」として登録されていた。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、花山理香、警視総監、大原良子
両さんがカラス刑事として、ドローン対策などに使われる話。花山の独断で魔法をかけたのではなく、実は警視庁が両さんを計画的にカラスに変えていたという裏があった。タイトルの「カラスの勝手でショ」は志村けんが元ネタ。
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●スーパーカー散歩の巻
ストーリー
麗子の知り合いの金持ちから、ペットの犬の散歩をするバイトを頼まれる両さん。中川から同様に、定期的にスーパーカーの運転をする仕事があることを知る。両さんはA級ライセンスを取得し、仕事を始める。運転技術の高さが認められ、サハラ砂漠横断、アルプスの山越えなど過酷な仕事もくるようになる。
主な登場人物
スーパーカーを購入したものの、乗らない金持ちのため、メンテナンスの一環として定期的に代行運転をする話。世界に数台の希少な車を運転。アストンマーチンバルカンでニュルブルクリンクを走った時には5分台の世界記録を樹立。キーティングボルトでは世界最高速574km/hを出し、成功報酬30億円を得る。
1台売り 1/38 アストンマーティン ヴァルカン スーパーカーレース レーシングカー ミニカー アストンマーチン バルカン 英国車 欧州車
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●冬の裸祭りの巻
ストーリー
小さな村の村おこしイベントのアイデア募集に両さんが入賞。予算がないため、村おこしをタダでやるのが条件。雪深い過疎の村で、両さんのアイデアは、冬の凍った水田の上で裸になって行う「人間カーリング」だった。人間カーリングはネットで話題になり、外国からも観光客が来るのだった。
主な登場人物
過疎の村の村おこしの話。集まった外国人観光客に「ともだち〇こ」を広める。「人間カーリング」の他、「人間ボブスレー」「人間スキージャンプ」を考案。
南風原カーリングストーンズ(1)【電子書籍】[ なかいま強 ]
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●サブマリン航路の巻
ストーリー
雑を連れてサーフィンに向かう予定だったが、嵐により、飛行機も船も欠航し目的の島に行く手段がない。現地の島は晴れているので、必要なのは行く手段だけ。両さんたちは、旧ソ連の軍の払い下げの潜水艦で島に向かう。自衛隊に発見されたり、巨大なダイオウイカに絡まれたりと、トラブルを乗り越え、両さんたちは目的の島にたどり着く。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、雑学、ジョニー(有栖川慧二郎)
潜水艦でサーフィンに向かう話。乗ったのは旧ソ連の「ワルシャワンカ」。行く途中に江戸時代の沈没船から万延小判を発見する。ジョニーは初め、京華の変わった父として登場したが、娘より徐々に出番が増えてくる。
ドラゴン 1/700 アメリカ海軍 原子力潜水艦U.S.S. ダラス vs ソビエト海軍 原子力潜水艦タイフーン DR7001
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●月面車、月を走るの巻
ストーリー
自分たちのラジコン月面車を、本物の月面で走らせようと両さんは計画。ロケットのように一瞬で飛ぶのではなく、ジワジワとコロッケのように上がるので「下町コロッケ」と計画を名付ける。上空50kmまでは気球で上昇、以降は切り離しのたびに、ゴム、鋼のスプリング、竹のバネ、ゼンマイで大気圏を徐々にジャンプで進み、軌道に乗せ、月面に軟着陸する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、ジョニー(有栖川慧二郎)
両さんたちが個人の低予算で、月面上に月面車を走らせるチャレンジをする話。宇宙工学に詳しいジョニー(有栖川慧二郎)が監修する。ジョニーは経済について詳しい設定だったので、工学系であれば絵崎教授の方が良かった気がするが……
ドラゴン 1/72 アポロ17号 ラストJミッション 司令船 着陸船 月面探査車(ルナローバー) プラモデル DR11015
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●ギリギリ両津先生の巻
ストーリー
通常、警視庁の新人研修セミナーは、成功者に話をしてもらうが、失敗から学ぶことも多いと、両さんが講師を務めることに。「こち亀」のコミックスをテキストにして、両さんは受講生に全巻を買わせる。両さんの講義は、自分の失敗や「こち亀」連載当初のエピソードから始まるが、部長の暴露に話が及ぶと、部長、中川、麗子も乱入。暴露合戦になる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、警視総監
両さんの講義形式になっているので、多くのページが三段のコマ割りで、受講者視点で演壇を見ている構図になっている。編集長と副編が自宅に来て……という、両さんのエピソードというより、秋本先生のエピソードも語られる。
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●京華の私生活の巻
ストーリー
警察の潜入捜査官とヤクザのスパイの二重生活の京華は、再び雑とアルバム委員に。署長から、白波温泉で暴力団の違法ドラッグの取引があるため、現行犯で押さえるよう指示が出される。警察の仕事にやる気のしない京華だが、その温泉が大好きな任侠映画のロケ地と知ると急に乗り気に。温泉で京華がオトリとなり、組長を引きつけ、銃撃戦になるのだった。
主な登場人物
両津勘吉、有栖川京華、屯田五目須(署長)、雑学、風波峻、一文字翔
京華が、198巻の「京華暴走の巻」に続き、再び雑を利用し、拳銃を撃ちまくる話。
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●葛飾Walk 金町編
ストーリー
雑は今、住んでいるアパートはおばけが出て怖いので、引っ越しをしたいと両さんに相談。両さんは金町を勧め、二人で町の様子を見に行く。不動産屋を巡っていると、後流悟十三(ごるごじゅうぞう)にバッタリ出会う。後流悟は金町に住んでいたのだった。両さんの仕切りで、雑は後流悟の住むマンションでシェアすることになる。
主な登場人物
ボルボ西郷と違って出番がレアな後流悟十三の久々の登場回。相変わらず、エアガンのスコープでのぞきをしている。
ゴルゴ13 CHAIN OF VIOLENCE【電子書籍】[ さいとう・たかを ]
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両さんが猫になる、カラスになる、ソウルナンバーで大混乱が起きる、と天国の花山理香の関連する回が3回もある199巻。
この巻では、久しぶりに後流悟十三が登場。
次の200巻ではホームレスのフータロー、中川の両親、麗子の母の出番があり、連載終了に向けて懐かしのキャラが少しずつ出てくる。