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【こち亀】171巻の全話あらすじ紹介 両さんと部長がピアノの二重奏に挑戦

こちら葛飾区亀有公園前派出所」171巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2010年9月発売)

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●スイーツマカロンの巻

 

ストーリー

葛飾署内の麗子が講師のスイーツ教室では、マカロンを始め多くのスイーツを作っているが、婦警たちは体型を気にして、あまりたくさん食べず余っていた。クオリティの高さもあり、署内で販売をすることに。署内で婦警のスイーツ販売が好調なのを見て、両さんは隣で男性向けにコロッケパンを販売。しかし、最初は需要があったものの、コロッケパンだけの品ぞろえでは、婦警たちのスイーツに太刀打ちできず、両さんは変わり種の奇妙なパンを開発していく。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、麻里愛、早乙女リカ、屯田五目須(署長)、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都

 

タイトルこそ「スイーツマカロン」だが、内容的には両さんが変わり種のパンを開発して署内で販売する話。キムチチャーハンパン、ラーメンパン、日本蕎麦パン、鮨パンなど様々なパンを開発するが、失敗作もあり、纏、檸檬には嫌がられていた。

 

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●副業人生の巻

 

ストーリー

休日に部長が奥さんとスーパーに買い物に行くと、そこにはウインナーの実演販売をしている両さんの姿が。副業が部長にバレた両さんは、次はバレないようにと個人宅での家庭教師になることに。家庭教師と言っても子供に勉強を教えるのではなく、不器用な金持ち男性にプラモ作りを教えることだった。金持ち男性は、最初は自分で作っていたが、両さんに製作を頼むようになり、次第に製作方法についての要求もエスカレートしていく。これに懲りた両さんは、グァムでの現地ガイドのバイトを始める。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、大原良子

 

両さんがいくつかのバイトをする回。スーパーの実演販売では、子供たちに振り回され、プラモ指導の家庭教師では金持ち男性に振り回され、散々な目に遭う。
冒頭の1ページ目には、「祝テレビ化」と、実写のテレビドラマ化について触れられている。

 

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●仏像ブームの巻

 

ストーリー

派出所で仏像を木彫している両さんの姿に、仏像好きの部長は感動。しかし、両さんは仏像に関心があるのではなく、製作して販売のためだった。両さんの仏像は販売されたが、本物の仏像造形師の作品と並ぶと見劣りがする。差別化を図り、両さんはロボットや、女性向けの美形男性、メイドの女性などを次々発表。仏像ブームの仕掛け人として両さんもマスコミに取り上げられるようになる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

上野の阿修羅展が若者の間でブームとなった後に掲載された話。両さんの製作するロボットは「仏像」ではなく「物像(ぶつぞう)」と称して販売していた。最終的には自身をモデルとした「勘都(カント)くん」という仏像ゆるキャラを作るが、元ネタは奈良の「せんとくん」。

 

阿修羅ブームはなぜおきた?  Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン) (ismedia.jp)

 

せんとくん - Wikipedia

 

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●アナログじゃんけんの巻

 

ストーリー

亀有の商店街の集まりで、不況対策の相談を受けた両さん電器店の店主ですらテレビのアナログ放送終了について知らないほど時勢に疎い商店街の面々に両さんは呆れる。両さんは商店街の中でお得に使える「商店街紙幣」を提案。さらに独自のエコポイントも導入。このエコポイントで100点以上になった客は、両さんとじゃんけんができ、勝利すると商品がタダになるというものだった。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

話の前半部分は、テレビのアナログ電波の停止とデジタル放送への切り替えの話題で、かなりのページを割いている。じゃんけんは後半にだけ出てくる。両さんがじゃんけんに負けると、商店街の店は大損する仕組みだが、両さんの無類の勝負強さで、この試みは大成功となる。タイトルの「アナログじゃんけん」は前半がアナログ放送の話、後半がじゃんけんの話という意味だと思われる。

 

ダビング10 - Wikipedia

 

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●ピアノ二重奏(デュオ)の巻

 

ストーリー

孫の桜の付き添いで訪れたピアノ教室の女性講師に一目ぼれし、自身もピアノ教室に通うことにした部長。先生とピアノ発表会で演奏することを目標に頑張るが、ピアノ講師が麗子の親友だったことから、両さんたちにも筒抜け。部長の不純な動機を邪魔するべく、小学生までピアノを教えられる資格を持つ両さんが代わりに部長の指導に。発表会では、先生が都合で出られなくなり、両さんと部長のペア、中川と麗子のペアでピアノデュオをそれぞれ行うことになる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、角田さくら

 

両さんと部長がピアノ二重奏(デュオ)に挑む話。互いの顔が見えないのに、どのように音を合わせているのか、二台並べたピアノで屋根があるのはどうして片方だけなのか、といったピアノ二重奏の技術等について語られている。部長の通うピアノ教室の講師・安岡マヒルは麗子の「パリの音大の同期」という設定だが、麗子は確か国立大学出身だったような気が……

 

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●生きてる地球さんの巻

 

ストーリー

中川研究開発で世界初の「生きている地球」を開発。有機ELパネルを表面に張った球体で、100万分の1サイズの地球を再現。磁気により空中に浮かばせ、表面のディスプレイには観測衛星からの映像が映し出されるシステムだった。このシステムは開発中の企業秘密だったが、金の匂いを感じた両さんは、世の子供たちのために公開すべきだと中川を説得する。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

巨大な地球儀「生きている地球(ライブアース)」の話。重要参考文献として、「満点ゲットシリーズ 両さんの地球のしくみ大達人」が挙げられているので、その出版に絡んだ話だと思われる。

「生きている地球」はお台場で、“地球防衛軍の大切なロボ”にぶつかって破壊することになるのだが、モデルはお台場のガンダムか。

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所両さんの地球のしくみ大達人 誕生から、海、陸、大気、災害、地球のしくみをすべて (満点ゲットシリーズ) [ 秋本治 ]

 

●未来に継ぐ者の巻

 

ストーリー

亀有に米国の激安商品ストアーが建つ計画が出され、竹屋もその予定地に。竹屋は竹細工を行う仕事で、両さんにとっては子供のころから馴染みの場所。同じ竹細工でも中国産の方が1/10の値段で販売しているご時世では、竹屋の商売は難しく、竹屋の主人は立ち退きの受け入れを検討していた。竹屋には息子がいたが、彼は外資系の会社で建築デザイナーをしていた。皮肉にも、息子の設計したビルが竹屋の敷地に建つ予定のビルだった。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

下町の職人とその息子の人情話。非効率で時代遅れだと思い職人の仕事を嫌って、米国で建築家になった息子が、父の仕事を見直す。亀有八丁目が舞台となっているが、実際には亀有は五丁目までしかない。

 

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●すれちがい奮闘記の巻

 

ストーリー

部長からドラクエのことを訊きたいと言われ、驚く両さん。孫から「すれちがい通信」を頼まれたのだった。両さんにやり方を聞いた部長は、早速、試してみるが、千葉の田舎ではすれ違う人がいない。チャンスを求めて、今度は都内を歩くが、巣鴨谷根千と若者がいないエリアばかり歩く部長は、誰ともすれ違えない。仕方なく、意を決して苦手な秋葉原に向かう。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、大原良子、角田大介

 

ニンテンドーDSの「すれちがい通信」の話。作中でドラクエとだけ記載されているが、正式には「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」。孫の大介に頼まれて、部長がゲームに悪戦苦闘するこれまでも何回かあったパターンの話。物語冒頭では、両さんと麗子が建設途中で100mを超えた頃のスカイツリーを見上げている。

 

ドラゴンクエストIX 星空の守り人 - Wikipedia

 

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●根画手部再登場の巻

 

ストーリー

IQ180のエリートだが、ネガティブ過ぎる根画手部(ねがてぶ)巡査。以前に両さんの指導で改善していたが、元に戻ってしまい再度署長から指導を頼まれる。普段から様々な非常用装備を持ち歩き、微弱な地震さえも正確にとらえることのできる根画手部。住居も基礎工事がしっかりしている高層マンションながら、すぐ脱出できるよう1階に住んでおり、地震や毒ガス、水質検知のため、カナリアや金魚などを飼っていた。両さんは根画手部の不安を取り除くため、保険に入るよう勧める。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一屯田五目須(署長)、根画手部不吉

 

167巻「悲観的巡査の巻」で登場した根画手部の再登場の回。不安なあまり金属バット、信号弾、スタングレネードなどを普段から持ち歩いていたり、敵の催涙ガスに備え防護スーツを着て寝ていたりする様は、ボルボ西郷とキャラ被りしている。だが、作品終盤のボルボには、装備を外すと不安になるという小心キャラが見られなくなっているので、根画手部の出番は今後も何度かある。

 

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「アナログじゃんけんの巻」ではテレビのアナログ電波の停止の話、

「すれちがい奮闘記の巻」ではドラクエすれちがい通信の話と、

今から振り返ると、懐かしい当時の世相が感じられる巻。

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