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【完結】全国大会出場が決まったところで物語は終わる 「がんばれ!キッカーズ」は「キャプテン翼」のパクリマンガではない!検証81

 

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がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス20巻の中から、具体的に指摘していく。

 

【ストーリー概要】

全日本少年サッカー大会の地区予選決勝戦、前半は西山SSSの2点先取だったが、後半土壇場で同点に追いつくキッカーズ。

試合時間は残り2分、西山SSSも勝ち越し点を狙って最後の攻撃に打って出る。

西山SSSのエースストライカー水島亮の落ちる軌道のシュートが、キッカーズゴールを襲うが、学と金時がクリア。

こぼれ球を、さらに水島が曲がるシュートで勝ち越しを狙う。

今度は、太一が身体を投げうった飛び込みのフォローで、金時がボールのキャッチングに成功。

金時の掴んだボールを、信介、守、哲也、デコ、たけし、きよし、健太がつなぎ、試合時間残り30秒でエースの翔にボールが渡る。

しかし、水島と真行寺の二人が翔の前に立ちはだかる。

翔は止めに来た二人と激突寸前、スライディングシュートでボールを浮かせ、二人の頭を越させる。

ふわりと浮かんだボールを西山SSSのキーパー不破が前に出てキャッチングに向かうが、ボールにはバックスピンがかかっており、ボールは再び翔の元へ。

最後は、キッカーズみんなの想いを乗せたボールを、翔が西山SSSゴールに叩き込み、3-2でキッカーズが勝利。

キッカーズが地区予選で、初めての優勝を飾り、全国大会への出場を決めるのだった。

 

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公式戦未勝利で、人数もギリギリ”おんぼろチーム”と呼ばれていたキッカーズが、地区優勝を果たし、全日本少年サッカー大会出場のキップを手に入れる。

 

ところが、全国大会は描かれず、この地区優勝をもって「がんばれ!キッカーズ」の物語は終わる。

 

キャプテン翼」は、「小学生編」でも「中学生編」でも、県予選突破は通過点で、全国大会が始まってからが本編といっても良い構成になっており、「がんばれ!キッカーズ」とは違っている。

 

大空翼若林源三岬太郎という数十年に一人と言って良いレベルの天才たちが、ひとつのチームに集い、より高みを目指すのがキャプテン翼」の物語だ。

 

しかし、がんばれ!キッカーズ」のメンバーには天才はおらず、希望のポジションにつけなくて落ち込んだり、親からサッカーを辞めるように言われて悩んだり、双子の兄弟の存在を疎ましく感じたり、といった等身大のキャラクターたちが、くじけない心でがんばる物語だ。

 

だから、「がんばれ!キッカーズ」では、地区優勝という一つの結果を出したところで終わり、全国大会を描かないのは、正解なんだと思う。

 

キャプテン翼」には「キャプテン翼」の良さが、「がんばれ!キッカーズ」には「がんばれ!キッカーズ」の良さが、それぞれあるのだ。

 

だから最後に言うけど、がんばれ!キッカーズ」は「キャプテン翼」のパクリマンガではない。

 

ここが似てるぞ!

・主人公チームが地区予選(県予選)で優勝する。

 

ここが違うぞ!

キャプテン翼:全国大会が物語の本番。

キッカーズ:全国大会は描かれない。

 

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