「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス18巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
全日本少年サッカー大会の地区予選の抽選会を兼ねたサッカー・フェスティバルが開幕。
南陽SC、西山SSS、最上イーグルスとこれまでキッカーズと対戦したチームも参戦。
抽選会に先駆けてリフテイング競争が行われ、一時間の制限時間でリフティングを何人が続けられたか競い合った。
キッカーズは翔と健太しか残らず38位、1位は全員が一時間リフティングを続けた南陽SC。
続いて行われたのはシュート競争、各チームの代表一人がシューターとなる競技だが、相手のキーパーは県下No.1の高校生のため、ゴールを決められるシューターはなかなか現れない。
そんな中、”黄金の左足”南陽SCの早川秀人、闘病生活から復帰した西山SSSの水島亮、キッカーズの大地翔、身長181cm、体重100kgの大型ストライカー・帝和FCの天童要の四人がゴールを奪うことに成功。
天童は、さらに残った四人でNo.1シューターを決める決戦を提案。
キーパーを務めていた高校生が天童の怪物シュートで負傷してしまったため、キーパーは天童と同じ帝和FCの高見沢淳が務めることに。
並外れた運動神経と敏捷性で”帝和の黒ヒョウ”と呼ばれる高見沢は、南陽SCの早川、西山SSSの水島亮、キッカーズの翔のシュートを次々キャッチ。
最後になった天童の超豪球シュートだけは、高見沢はキャッチするものの、その重さで身体ごとゴールを割ることになり、大会No.1ストライカーの座は天童のものに。
No.1ストライカーの天童、他チームのストライカーを寄せ付けないキーパーの高見沢の二人を擁する帝和FCの地区予選の対戦相手が注目されることとなる。
シュート競争の後に行われた抽選会の結果、一回戦で前年準優勝のキッカーズと帝和FCが対戦するのだった。
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二年目の地区予選がついに開幕。
「キャプテン翼」では「小学生編」も「中学生編」も最高学年だったため、二年目はなかった。
さて、この二年目の地区予選の抽選会を兼ねたサッカー・フェスティバルなんだけど、開催日が2月7日、地区予選は三か月後に開幕という設定になっている。
抽選会が2月で、開幕が5月……?
キッカーズの一年目は、本郷くんと直人くんが六年生、主人公の翔くんが四年生、他のメンバーが五年生だった。
それから本郷くん・直人くんが卒業、他メンバーが進級(翔くんと金時くんが五年生、他が六年生)し、新チームになったハズなんだけど、新チームになってから2月に抽選会だと、健太くんら六年生メンバーは地区予選に出場できないのでは……?
時系列はともかく、南陽SC、西山SSSと昨年対戦したチームが出て来るが、どちらもメンバーは入れ替わり新チームになっている。
南陽SCの新エースストライカー・早川くんは”黄金の左足”と呼ばれている。
「キャプテン翼」のイタリアJr.ユースのジノ・ヘルナンデスも”黄金の右腕”と呼ばれていたけど、黄金の〇〇というのは一般的に言われるフレーズなので、パクリではないと思う。
「がんばれ!キッカーズ」の二年目の地区予選では、新たな強豪として現れるのが帝和FC。
「キャプテン翼」には、フランス国際Jr.ユースの強化試合の相手として帝和高校が登場する。
ただし、帝和FCの読み方は「ていとエフシー」だけど、帝和高校の読み方は「ていわこうこう」。
ところで余談だが、リフティング競争の際、38位のキッカーズの下の39位に「東海SC」の名前が確認できる。
東海SCって、地域の上手い人たちを集めた全国優勝を目指す選抜チームだったはずなのに、どうしてこんなに低い順位なの? と思ってしまったけど、以前に出た選抜チームは「東海SC」ではなく、「東海FC」だった。
同じマンガの作中で紛らわしいチーム名が出て来るのはどうしてなんだろうか?
ここが似てるぞ!
・名前が帝和のチームと対戦。
・”黄金の〇〇”が登場。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:二年目の大会はない。
キッカーズ:二年目の大会がある。
キャプテン翼:黄金の右腕。(ジノ・ヘルナンデス)
キッカーズ:黄金の左足。(早川秀人)
キャプテン翼:帝和FC(ていとエフシー)。
キッカーズ:帝和高校(ていわこうこう)。
次回は、コミックス19巻の「試合目前! 猛特訓! の巻」。