「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス16巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
新チームとなったキッカーズの初試合が決定。
相手は、金時が以前に所属していた最上イーグルス。
最上イーグルスは、陸上短距離出身の俊足ストライカー海城真作を中心としたチームで、海城はチームを抜けた金時に腹を立てていた。
翔のシュートで先制するが、すかさず海城が取り返し同点に。
さらに追加点を狙う最上イーグルスの攻撃に対し、キッカーズは健太と金時の指示の食い違いからディフェンスラインが乱れ、1-2にされてしまう。
同点を目指すキッカーズだったが、最上イーグルスの大型ディフェンス陣による集団タックル”ビッグウェーブタックル”に阻まれ、反対に最上イーグルスのカウンターで海城の金時の顔面にボールをぶつけつつのシュートで1-3と差は広がった状態で、前半は終了。
キッカーズは、ハーフタイム中に健太と金時は意見がぶつかり衝突、チームの雰囲気は悪くなってしまう。
健太と金時の言い争いの末、金時はかつて最上イーグルスにいたときにも、ストライカーの海城に目を付けられトラブルになってチームを追い出されたことを告白。
そのときのリベンジのために、この試合は勝ちたいという気持ちを吐露するのだった。
金時の気持ちを聞いた健太と翔は、サッカーは恨みを晴らすために使うものではない、大好きなサッカーを楽しむのがキッカーズのサッカーだと、金時を叱りつける。
後半戦が始まると、前半同様に”ビッグウェーブタックル”が立ちはだかるが、キッカーズはやられてもやられても誰かがボールをつなぎ、ゴールを目指す全員サッカーで応戦。
守備に関しても、金時の意見を健太が採用し、海城のシュートを見事に止める。
さらに、ニューフォーメーションとなる翔と健太のツートップ攻撃で、ゴールを奪う。
試合は2-3で敗北するが、キッカーズは充分な手ごたえを感じるのだった。
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新生キッカーズの最初の相手となる最上イーグルスだけど、複数人でスライディングタックルを仕掛ける守備陣と、主人公チームのキーパーの顔面にワザとぶつけるシュートを放つストライカーという組み合わせは、「キャプテン翼」の、複数人でのタックルの”明和特攻スライディング部隊”と、森崎くんの顔面にシュートをぶつけた日向くんの明和FCとイメージが重なる。
加えて、「キャプテン翼」の明和FC戦の守備を、南葛SCは、翼くん・岬くんの黄金コンビの攻撃で打ち破るが、「がんばれ!キッカーズ」は翔くん・健太くんのツートップ攻撃で突破するので、こちらも似ている。
とはいえ、顔面にシュートを喰らった金時くんは、森崎くんみたいにボール恐怖症にはならないし、試合の展開も違っている。
(南葛SCvs明和FC戦は、南葛SCが同点に追いついた後に、明和FCがタケシのシュートで勝ち越しで終了、
キッカーズvs最上イーグルス戦は、最上イーグルスが2点差をつけた後にキッカーズが追いすがるが、結局追いつけずに敗戦)
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ここが似てるぞ!
・集団スライディングタックルと、キーパーへの顔面シュートで、主人公チームは苦戦する。
・主人公と相棒のコンビで状況を打破する。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:顔面シュートを喰らったキーパーはボール恐怖症に。
キッカーズ:顔面シュートを喰らってもキーパーはプレーを続行。
キャプテン翼:明和特攻スライディング部隊。
キッカーズ:ビッグウェーブタックル。
キャプテン翼:主人公(大空翼)と敵ストライカー(日向小次郎)が対立。
キッカーズ:主人公チームのキーパー(一ノ瀬金時)とキャプテン(石井健太)が対立。
キャプテン翼:主人公チームは同点に追いつくが、勝ち越されて敗戦。
キッカーズ:主人公チームは2点差を追いかけるが、追いつかずに敗戦。
次回は、「選ばれた十一人の巻」。