「がんばれ！キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス19巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
全日本少年サッカー大会の地区予選で優勝候補の帝和FCと対戦するキッカーズ。
1点を追いかけるキッカーズだったが、翔のシュートはオフサイドで惜しくもノーゴールに。
帝和FCの反撃に、天童のラフプレーで右足を負傷した太一が足を引きずりながらも、天童に立ちはだかる。
太一は金時の檄を受け、天童の豪球シュートを腹と顔面で次々にブロック、顔面ブロックで気を失いながらも、自身の身体の下でボールをキープし続けるのだった。
太一に代わりどんぐりが出場、体調が戻ってきた金時もピッチに復帰、翔もキーパーからフォワードにポジションを戻し、キッカーズは11人をそろえる。
天童のマークは太一からどんぐりが引き継ぐ。
どんぐりは、体格の大きな太一とは異なり、小柄な体格と実家のラーメン店の出前で鍛えたすばしっこさで、天童に対抗し、ボールを奪う。
対する帝和FCは残り時間が少なくなったことから、守備を固める。
帝和FCの固い守備に攻めあぐむキッカーズ。
しかし、混戦からの翔のシュートを帝和FCのバックスがキーパー高見沢の視線を遮ったため、名手・高見沢も反応が遅れ、キッカーズは同点に追いつく。
試合時間が残り少なくなる中、両者死力を尽くした激戦が繰り広げられる。
天童の強力な攻めに、キッカーズバックス陣も身を挺して死守するが、天童のシュートを真後ろからタックルで止めたどんぐりのプレーが危険なプレーとみなされ、帝和FCにPKが与えられる。
試合も規定時間を過ぎ、ロスタイム（アディショナルタイム）で絶体絶命のキッカーズ。
高校生でも弾き飛ばす巨漢ストライカー天童の豪球シュートがキッカーズゴールを襲うが、キーパーの金時は勢いをつけて全身全霊のショルダータックルではじき返す。
金時のクリアしたボールは一気に帝和FC陣内へ。
キーパー高見沢と一対一の状況になった翔のオーバーヘッドキックが帝和FCゴールに突き刺さったところで試合は終了。
2-1でキッカーズが強豪・帝和FCを下すのだった。
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帝和FCとの激闘が決着。
翔くんの決めたゴールは、1本目は帝和FCバックスの身体がブラインドになって、2本目はオーバーヘッドに至る寸前の翔くん自身の身体がブラインドになることで、いずれも”帝和の黒ヒョウ”高見沢くんの死角から決めている。
「キャプテン翼」でも、西ドイツJr.ユース戦で、カール・ハインツ・シュナイダーが次藤・マーガスの二人の身体の死角から放ったシュートで、S・G・G・K若林源三からゴールを奪っている。
凄腕のキーパーの死角からのシュートでゴールを奪う展開は似ているが、「キャプテン翼」は対戦相手チームのシュート、「がんばれ！キッカーズ」は主人公のシュートなので、そこは違う。
また、「キャプテン翼」の同じ西ドイツJr.ユース戦で、石崎くんがシュナイダーのファイヤーショットを顔面ブロックして気を失い負傷退場する点と、帝和FC戦で太一くんが顔面ブロックで気絶して退場する点も似ている。
しかし、「キャプテン翼」では石崎くんの顔面ブロックの甲斐なく、直後のシュナイダーのノンファイヤーのシュートでゴールを奪われるが、「がんばれ！キッカーズ」の太一くんの顔面ブロックはキッカーズのゴールを守ることに成功している。
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ここが似てるぞ！
・凄腕のキーパーの死角からのシュートでゴールを奪う。
・対戦相手の強烈なシュートを顔面ブロックして味方が負傷退場。
ここが違うぞ！
キャプテン翼：凄腕キーパーは主人公チーム、死角からシュートを撃つのは対戦相手。
キッカーズ：凄腕キーパーは対戦相手チーム、死角からシュートを撃つのは主人公。
キャプテン翼：顔面ブロックするも直後に失点。
キッカーズ：顔面ブロックでゴールを守り切る。
次回は、コミックス20巻の「決戦まぢか…の巻」。
