「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス19巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
全日本少年サッカー大会の地区予選に向けてキッカーズは特訓を開始。
一回戦の相手・帝和FCは大型のチームのため、当たり負けしないためのサーキットトレーニングで、身体作りを中心とした特訓をするが、キーパーの金時は不安を抱えていた。
金時の不安は、高校生すら吹き飛ばす身長181cmの巨漢ストライカー・天童の重いシュートに耐えられないかもしれないというもの。
翔は、砂を詰めたボールを使って天童のシュートを再現し、金時の特訓の手助けをする。
キャプテンの健太は、金時の負担を軽くするため、体格の大きな太一に天童のマークを命じるものの、気が弱い太一は自信を持てない。
そんなキッカーズに、帝和FCから練習試合をするので、見に来るよう招待状が送られてくる。
対戦相手に手の内を見せる行為にいぶかしがるキッカーズだったが、試合の参考のために見に行くことに。
帝和FCの相手は年上の中学生チームだったが、帝和FCの力は圧倒的で9-0と大差をつけていた。
さらにゴールネットが通常の紐ではなく、金属の鎖でできているにも関わらず、天童の豪球シュートはキーパーを弾き飛ばし、鎖のゴールネットを突き破る強烈さ。
帝和FCの目的は、中学生チームのキーパー三人を負傷退場させるほどの天童のシュートと、サッカーの実力差を見せつけ、キッカーズを怖気づかせることにあった。
それでも、闘志を失くさないキッカーズを見て、天童は翔にシュートを撃ちこむ。
鎖のネットを突き破る強烈なシュートを何回も身体に受けながら、翔の心は折れることがない。
天童がさらにシュートを翔に蹴ろうとすると、横から太一がタックルで天童のシュートを阻止。
「天童、覚えておけ
おまえのマークは このぼくだ!
今度の試合では ぜったいシュートはうたせないぞ‼」と、気の弱い太一が敢然と宣戦布告をするのだった。
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砂が詰まったサッカーボールとか、鎖でできたゴールネットとか、それは一体どうやって用意したの? という謎アイテムが出て来る特訓回。
砂が詰まったサッカーボールは、重いだろうけど、重すぎて蹴っても飛ばないような気がする。
あと、どうやってボールの中に砂を入れたのか気になる。
鎖でできたゴールネットに至っては、作ってくれる業者もなさそうな上、何のために作ったのか意味不明だ。
「キッカーズをビビらせたいんです」と、天童くんが監督に申請し、監督が校長に予算取りし、業者に発注する過程のどこかでNoが出なかったんだろうか?
「キャプテン翼」では、強烈なシュートでコンクリートの壁にボールがめり込んだり(日向小次郎)、女神像を破壊したり(ステファン・レヴィン)、といったシーンがあったけど、鎖でできたゴールネットを突き破るシュートは出なかった。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:強烈シュートで、ボールが壁にめり込む。
強烈シュートで、女神像を破壊する。
キッカーズ:強烈シュートで、鎖でできたゴールネットを突き破る。
次回は、「対決! 帝和FC戦の巻」。