「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス4巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
サッカーの名門・海光学園の中学部は主力の「海光四天王」を投入し、ボールを一度も地面に落とさない高速のパス回し「空中Z攻撃」(スカイ・ゼット・アタック)で先制点を奪う。
キッカーズは堀江光太郎の指示によるオフサイド・トラップで対抗し、中学部のパス攻撃を封じることに成功。
さらに攻勢を増すキッカーズは、「海光四天王」のキーパーのファンブルを見逃さず、同点ゴールを決める。
焦った海光学園中学部は、ワザとボールをぶつけてハンドを狙う、顔面にぶつけて痛めつける、キーパーつぶしのタックルを仕掛ける、といった卑劣な手段に出る。
中学部の攻撃で、キッカーズのメンバーはダメージと疲労で次々と倒れていき、デコ、たけし、きよしの三人はプレーができない状態に。
だが、傷つきながらも懸命に立ち上がるキッカーズの姿が、海光学園小学部の生徒の心を動かす。
ピッチを離れたキッカーズの三人の代わりに、小学部のメンバーが加勢に入り、人数は11対11のイーブン。
中学部のコーナーキックのピンチから、キッカーズはカウンターのチャンスをつかみ、健太と翔のシュートが中学部のゴールを揺らすのだった。
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中学部の「空中Z攻撃」(スカイ・ゼット・アタック)のパスに対抗する手段は、オフサイド・トラップ。
「ま…まさか 小学生の試合で信じられない!
武蔵はオフサイド・トラップをマスターしている‼」と驚いていたけど、
「がんばれ!キッカーズ」では、キッカーズは堀江光太郎の指示で説明なしのぶっつけ本番にも関わらず、あっさり成功させている。
小学生のキッカーズに同点ゴールを奪われた中学部の堀江慎太郎の作戦は、デコくんにワザとボールをぶつけてハンドを誘い、連続フリーキックを狙うというもの。
ブログ管理人はサッカーにそれほど詳しくないのだけど、不可抗力で腕に当たったボールはハンドの反則をとられるものだろうか?
ただ、作中のシーンだと、顔に向けられたボールをガードしようとして、顔の前に出した腕にボールが当たっているので、不可抗力ではなく、腕でボールに触りにいっていると判定されているのかもしれない。
まぁ、そもそもこの試合は非公式の練習試合で、審判らしき人の姿が見えず、セルフジャッジっぽいんだけど。
あと、ゴール前にフワッとしたボールを上げて、キーパーがキャッチに出たところで、タックルをかますキーパー潰しは「キャプテン翼」でもあったシーン。
しかし、「キャプテン翼」の志水FCはキーパー若林くんに、6人がかりで突っ込んでいったが、「がんばれ!キッカーズ」の海光学園中学部は本郷キャプテンに突っ込んだのは2人だけなので、だいぶ様子が違う。
ここが似てるぞ!
・パス攻撃をオフサイド・トラップで防ぐ。
・敵チームがキーパー潰しのタックルを仕掛けてくる。
・後ろから来た仲間のシュートを、主人公が蹴って加速させるシュートを撃つ。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:作中でオフサイド・トラップを最初に使ったのは敵チーム(武蔵FC)。
キッカーズ:作中でオフサイド・トラップを最初に使ったのは主人公チーム。
キャプテン翼:キーパー潰しは6人がかり。
キッカーズ:キーパー潰しは2人がかり。
キャプテン翼:日向の雷獣シュートを、翼・岬のツインシュートで加速させる。
キッカーズ:健太のシュートを、翔の空中でのボレーシュートで加速させる。
次回は、5巻の「ありがとう‼ 鬼コーチ」の巻から。