「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス13巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
北原小学校は、浜風小学校と野球部、サッカー部、テニス部など複数の部活での対抗戦を行うことに。
浜風小は、勇作が野球部にいたころにデッドボールを受け、ボール恐怖症の原因を作った因縁の相手だった。
勇作はレギュラーの信介の代わりにスタメンで大抜擢。
試合が始まると、「浜風の点取り屋」宮本・佐々木のツートップを、DFに入った勇作がたくみにカット。
その間、翔が2ゴールを上げ、前半を2-0で折り返す。
しかし、浜風小の野球部が勇作のボール恐怖症に気づき、ハーフタイム中にサッカー部にその事実を伝える。
浜風小サッカー部は、勇作にワザとボールをぶつけるようになり、周りで野球部もデッドボールの件をヤジり出す。
一時は治りかけていた勇作のボール恐怖症は再発、勇作の守備の穴を疲れ、2-3と逆転される。
更なる追加点を狙う浜風小に対し、キッカーズは全員守備で対抗。
顔面にボールを受けることをいとわず、身を挺してゴールを死守するキッカーズメンバーのプレーに、勇作も身体を張ってボールの前に出ていくようになる。
そして、オーバーラップした勇作と翔のコンビネーションで、サッカー部は勝利を収める。
引き続き、小学校同士の対抗戦は野球部に。
九回裏二死、逆転のランナーを出した北原小野球部だったが、バッターはこの日、大不調の選手。
元・野球部の勇作が、代打を志願。
かつて厳しい内角攻めでデッドボールを喰らわせた因縁の投手から、勇作は逆転サヨナラホームランを打つ。
ボール恐怖症を克服した勇作は、再び野球部に戻るのだった。
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前回に続き、ボール恐怖症の勇作のエピソードから。
ボール恐怖症の選手を、対戦相手が狙って攻撃してくるのは、「キャプテン翼」の南葛SCvs明和FC戦(一回目)でも、森崎くんに対して行われる。
しかし、「キャプテン翼」の森崎くんはキーパーなので、キーパーのいるゴールに向かってシュートを撃つ明和FCの攻撃は当然といえば当然である。
一方、「がんばれ!キッカーズ」の浜風小は、DFの勇作くんを狙ってシュートを放つのは、結構悪質である。
さらに、森崎くんは、明和FC戦以降も若林くんの代わりのキーパーとしてスタメン出場。
小学校卒業後も、中学、高校、プロとずっとサッカーを続けていくのだが、「がんばれ!キッカーズ」の勇作くんはあっさりサッカーを辞めて、野球部に戻ってしまう。
それも、野球部に戻るべきか、キッカーズに残るべきか、という葛藤はまったくなく、当然のようにキッカーズを退部してしまうのだ。
あのチーム一丸となってのディフェンスは、いったい何だったのか……?
野球に未練たっぷりの勇作くんの、野球のバッティングフォームからのダイビングヘッドシュートもナゾだったけど。
絶対、ヘディングしづらいだろうに。
ここが似てるぞ!
・ボール恐怖症の選手が対戦相手から狙われる。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:狙われるのはキーパー。
キッカーズ:狙われるのはDF。
キャプテン翼:ボール恐怖症を克服した後もサッカーは続ける。
キッカーズ:ボール恐怖症を克服した後は、すぐに野球部に戻る。
次回は、「学くんの退部‼の巻」。