「北斗の拳」の断末魔を、どのキャラがどの話で発したか、また、登場した拳法・秘孔について調べやすいようにインデックスをつけていく。
【執念と怒りの巻】
一年前の闘いとは逆に、シンを圧倒するケンシロウ。
「シン きさまの技はすべて見切っている
きさまの負けだ!!」
シンの配下が後ろからこっそり襲い掛かろうとするが、それすらも見切り撃退するケンシロウ。
ケンシロウにつけ入る隙のないことを認めたシンは
「た…たしかに きさまの執念を見た!
ならば その執念の元を絶ってやろう」
と、ユリアの胸を貫く。
激怒するケンシロウに立ち向かうシン。
シンの貫手を左手で受け止めるケンシロウ。
ケンシロウの手のひらをシンの指先が貫くが、ケンシロウはそのままシンの手を掴む。
今度は反対に、ケンシロウの右拳の突きをシンの左手が阻むが、ケンシロウの拳はシンの手を貫くと身体をとらえる。
さらに連撃を加え、血の十字架(ブラッディークロス)の形に秘孔を叩き込む。
「きさまの奥義をやぶったのは怒り
執念にまさる おれの怒りだ」
シンを倒し、ユリアの下にかけよるケンシロウだったが、そこで衝撃の事実に気付くのだった。
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〇登場した断末魔
なし
〇名前が登場した拳法・秘孔
なし
木の爪 四本爪◆西洋刀剣 西洋剣 剣 サーベル ソード 美術刀剣 木製西洋刀剣
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「今のおれには おまえなど敵ではない やめておけ」
シンを圧倒したときのケンシロウのセリフ。
「きさまの技はすべて見切っている」
という割りには、胸元をざっくり切り裂かれてしまう。
(傷は浅めだけど)
切られた傷の血をなめてからペッと吐き出すのは、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」のオマージュか。
ストーリーとしては、まったく切られる必要性はないように思うが、どうしても「燃えよドラゴン」がやりたかったんだろうなぁ……
結局、ケンシロウから一度ダウンを奪っている分、シンよりハート様の方が手ごわい。
あと、「北斗の拳」ではありがちだが、ケンシロウのシンを呼ぶ二人称について
「おまえ」と「きさま」が混在している。
ディレクターズ・カット 燃えよドラゴン 特別版 [ ジョン・サクソン ]
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「安心しろ 秘孔は はずしてある」
ケンシロウが、シンの肩のプロテクターを砕く一撃を放った後のセリフ。
「北斗の拳」のキャラクターは、みんな肩になぜかプロテクターを装着している。
局所的なプロテクターを付けるなら、普通、頭部か胸部を優先的にしそうなものだが、この世界では守るのは、みんな肩である。
肩の可動域を狭めそうな、あの肩パット的プロテクターにどれほど効果があるのかは未知数ながら、少なくともシンはケンシロウの初撃を肩パットで防いでいるっぽい。
ところで、世紀末では洗濯する際に、あの肩パットは外すのかがちょっと気になる。
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二度目の爆裂マッスル脱衣
スペード戦以来となるケンシロウが怒りで服を破る脱衣シーン。
前回のスペードに対しての怒りのシーンは、一ページ丸々を使った迫力のある絵だったが、今回は肩のアップのコマ、背中向きのコマと、小さめの絵でケンシロウの表情もはっきりとは描いていない。
きっと同じパターンにならないように試行錯誤していたのでは、と推測する。
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いい加減、気付けケンシロウ
ケンシロウの姿を見ても反応ひとつしないユリアのことを
「おまえのことは完全に忘れたとさ」とシンに言われて納得するのはまだ理解できる。
だけど、胸を貫かれても一滴の出血もなく、うめき声や苦悶の表情といったリアクションがまったくないユリアに対して、何の疑問も抱かずに激怒するケンシロウは、さすがに注意力が足りなさすぎる気がする。
ケンシロウはやっぱり天然ドジっ子。
そして「ユリア!!」と叫ぶときのケンシロウは、なぜかちょっと内股。
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「血の十字架(ブラッディークロス)の形に秘孔をついた」
経絡秘孔って、そんなオリジナルの形にデザインできるものなんだろうか?
人体にもともとあるものなんじゃないの?
シン(南斗)はケンシロウ(北斗)に北斗七星の形の傷をつけ、ケンシロウ(北斗)はシン(南斗)に南十字星の形に秘孔を突く。
世紀末のスポーツマンシップ(?)の価値観はよく理解できない。
自分の星を相手に刻み付けろよ。
そして、ケンシロウの胸の七つの傷はずっと残り続けるが、今回の闘いで指三本分も貫通したケンシロウの手の傷は、その後なぜか無かったことになる。
経絡秘孔を押すのに指先を繊細に使う北斗神拳で、手のひらから手の甲まで貫通する傷は支障がありそうな気がするけど。