「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス10巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
”汚れたエースストライカー”兵藤俊の引き連れたジャッカルズと対戦するキッカーズ。
1人で11人を相手に得点を奪うゴールゲッターの俊と、暴力的な接触プレーでキッカーズ攻撃陣を封殺するバックスに大苦戦。
明らかな暴力行為でディフェンスするジャッカルズのバックス陣に、キッカーズはガッツとチームワークで対抗。
キッカーズの懸命なサッカーに、かつて所属していたチームでイジメに遭い、かたくなになっていた俊の心境に変化が訪れる。
正々堂々としたサッカーで攻撃を仕掛ける俊を迎え撃つキッカーズ。
最終的にはキッカーズが同点ゴールを奪い、試合は終了。
俊はキッカーズのユニフォームをピカピカに洗濯してチームに返し、自身は何も言わずに北原小学校を去るのだった。
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「キャプテン翼」では、日系ウルグアイ人のストライカー・火野竜馬が賀茂港に連れられ、全日本ユースに入りかけるが、結局ウルグアイユースに入る流れがある。
R・J・7(リアル・ジャパン・セブン)のユニフォームに袖は通すが、全日本ユースのユニフォームを着ることはなかった。
「がんばれ!キッカーズ」の兵藤俊は、キッカーズに一度は入部するので、その点は異なっている。
しかし、この兵藤俊のエピソードを改めて振り返ってみると、結局のところ、俊というキャラはいったい何だったんだろうか? と思ってしまう。
翔に懇願され、イヤイヤながらキッカーズに入部。
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入部し、キッカーズ内でトップクラスの実力を示すも、本郷キャプテンに背番号をもらえず。
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背番号をもらえないことを不満に思い、翔に勝負を挑むも、本郷キャプテンに翔びいきの判定をされ敗れる。
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キッカーズを離反。
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ジャッカルズを結成し、キッカーズに試合を申し込む。(何のために?)
ジャッカルズでキッカーズに勝ったところで、キッカーズのエースになれるワケでもないのに、何のトクがあって俊は試合を挑んだのか、まったく不明である。
ここが似てるぞ!
・新ストライカーは、最終的にはチームを去ってしまう。
(キャプテン翼:火野竜馬、キッカーズ:兵藤俊)
ここが違うぞ!
キッカーズ:新ストライカーはいったんはチームに入る。
キャプテン翼:新ストライカーは別チームに入って、主人公チームと公式戦で対戦。
キッカーズ:新ストライカーはチームを去った後、二度と姿を現さない。
次回は、「対西郷SS戦 全員サッカー対全員サッカーの巻」から。