「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス10巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
全日本少年サッカー大会の地区予選、三回戦の相手は西郷SSに決定。
これまで戦った前年三位の白鳳イレブンや巨漢ストライカー率いる由良崎SCとは違い、西郷SSはたいして強豪とは思えず、楽観ムードがキッカーズ内にただよい始める。
そんな練習の終わったある日、北原小学校の用務員のおじさんがキッカーズの部室を訪ねて来る。
用務員のおじさんは、キッカーズはボールを大事にしなくなって、ボールに嫌われてしまった。ボールは仲間。もっとボールをかわいがるようにアドバイスをする。
おじさんはリフティングをしてみせると、ボールを自在に操り、健太がカットしようと試みても奪うことはできなかった。
自分たちがボールを自在に操れないことを自覚したキッカーズの面々は、自主練を開始。
サッカーボール以外の物でも、自在にリフティングができるように練習する。
ボールを操るテクニックを向上させたキッカーズ。
用務員のおじさんのアドバイスで、翔はバナナシュートのコツをつかむのだった。
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「キャプテン翼」でも、南葛小サッカー部の監督となったロベルト本郷から、「まだ みんな サッカーボールと友だちになってないぞ」「いつでもどこでもサッカーボールといっしょにいるんだ」とアドバイスを受けるシーンがあり、「がんばれ!キッカーズ」の用務員のおじさんのアドバイスとダブる。
しかし、いつもサッカーボールと一緒にいるロベルト式の練習法と違って、キッカーズの練習は、サッカーボール以外の物でリフティング練習をすることで、ボールを扱う能力を向上させるので、違っている。
いや、そこはサッカーボールで練習しろよ、とは思うけど。
キッカーズでは、それぞれの家の稼業にあった物でリフティングをしている。
翔くんは石ころ、電器店の直人くんは電池、スポーツ用品店のデコくんは野球のボール、カメラ店の哲也くんはフィルム、寿司屋の健太くんは魚の頭、八百屋の太一くんはみかん、ホビーショップのきよしくん・たけしくんはオモチャの人形。
ちなみに、きよしくんがリフティングしている人形は、「がんばれ!キッカーズ」と同時期にコロコロコミックで連載していた「超人キンタマン」のキンタマン。
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ところで、キッカーズにアドバイスをくれた用務員のおじさんが、どうして高いサッカー技術を持っているのか、そのナゾはまったく明かされないまま終わる。
ここが似てるぞ!
・ボールと仲良くなるようアドバイスを受ける。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:主人公にドライブシュートを教えてくれるのは、ブラジル代表、サンパウロFCで活躍した元・プロサッカー選手のロベルト本郷。
キッカーズ:主人公にバナナシュートを教えてくれるのは、小学校の用務員のおじさん。
キャプテン翼:サッカーボールと常に一緒にいる練習をする。
キッカーズ:サッカーボール以外の物でリフティング練習をする。
キャプテン翼:ボールは友だち。
キッカーズ:ボールは仲間。
次回は西郷SS戦。