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双子は一人では何もできない 「がんばれ!キッカーズ」は「キャプテン翼」のパクリマンガではない!検証57

 

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 「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス14巻の中から、具体的に指摘していく。

 

【ストーリー概要】

 キッカーズが練習をしていると、隣町の選抜チーム・芝浦FCの松崎監督が現れ、原たけし・きよしの双子の両ウイングのスカウトに来たと言ってくる。

芝浦FCは部員総数120名を一軍から五軍まで分け、6面の練習用サッカーグラウンドを持ち、日本一を目指すチームだ。

双子の兄・たけしはキッカーズに残ることにするが、弟・きよしは一人でどこまでできるか挑戦したいと芝浦FCのスカウトを受ける決断をする。

しかし、松崎監督が必要としていたのは、双子によるコンビネーションであり、一人では入部させないと突っぱねる。

それでも、きよしは入部を懇願、五軍スタートではあったが、芝浦FCに入部することになる。

芝浦FCの五軍で奮闘するきよしだったが、上にあがる昇格テストの日に体調を崩してしまう。

きよしの状況を察した兄・たけしは、弟のふりをして昇格テストに挑む。

たけしの昇格テストは合格には至らなかったものの、弟・きよしは兄弟の思いやりと、双子のウイングはストライカーの翔があっての存在であることに気づき、キッカーズに戻ることを決意。

しかし、松崎監督は退部を受け入れず、キッカーズと芝浦FCで試合をし、勝った場合に限り、たけし・きよしの双子を返すと条件を出してくる。

試合当日、芝浦FCのエースストライカー早乙女真悟のバナナシュートで2点を先制されるが、たけし・きよしに翔を加えたコンビネーションプレー、そしてキッカーズのチームワークによる全員サッカーでキッカーズが3-2の逆転勝利。

たけし・きよしの両ウイングもキッカーズに戻ってくるのだった。

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双子のサッカープレーヤーといえば、スカイラブ・ハリケーンでお馴染み「キャプテン翼」の政夫・和夫の立花兄弟が有名である。

 

がんばれ!キッカーズ」のたけし・きよしの原兄弟も、「ひとりじゃいらん!」と松崎監督に言われてしまうが、「キャプテン翼」の立花兄弟もワールドユース編で賀茂監督に、

「てめェら山猿は 2匹一緒じゃなきゃ なにもできねェのか」と叱責されるところが似ている。

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 とはいえ、賀茂監督に言われた後の立花兄弟は山猿キープ、ムササビジャンプという個人プレーは身につけるものの、特訓は二人一緒に行っており、二人が別の道に進むことはない。

(ちなみにワールドユースの実戦で、山猿キープもムササビジャンプも使われることはなかった……)

 

対して、原兄弟は、結局は二人ともキッカーズに戻ったものの、一時はきよしが芝浦FC、たけしがキッカーズと、別のチームを志すことになり、その点は違っている。

 

ところで、芝浦FCとの試合の最後は、たけし・きよしの二人による同時オーバーヘッドキックが逆転ゴールを生み出し、メデタシメデタシという結末なんだけど、あのオーバーヘッドキックは別に二人同時じゃなくても成立するようにも見える……

 

ちなみに、芝浦FCのキーパーが被っている帽子は「プーマ」

 

ここが似てるぞ!

・コンビネーションが特長の双子がいる。

・双子は二人セットじゃないと力を発揮しない。

 

ここが違うぞ!

キャプテン翼:双子が別行動を取ることはない。

キッカーズ:双子が一時的に別チームに分かれてしまう。

 

キャプテン翼:双子は空中サッカーをする。

キッカーズ:双子は他の選手と同程度にしか飛ばない。

 

次回は、コミックス15巻の「キッカーズ流サッカーの巻」。

 

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