「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス18巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
キッカーズは、キック力に優れた翔のゴールキックから、一気に敵ゴールに迫る速攻の練習に手ごたえを感じていた。
練習の帰り、サッカーの練習をしている少年たちをみつける。
少年たちは、キッカーズのメンバーより年下の三年生くらいで、サッカーの技術も未熟。
見かねた翔が少年たちに指導を始める。
少年たちのうち、キーパーをしている自称天才の本橋開人が、翔に勝負を挑むが、翔との実力差は大きく、開人は翔に何度シュートを撃たれても触ることさえできない。
開人は悔し紛れに「あしたもう一度勝負」と言い張る。
翌日、翔たちが昨日のグラウンドを訪れると、「本橋三兄弟」として有名な、開人の兄たちが助っ人に来ていた。
翔は、中学生の次男・昭人と勝負すると、一発でシュートを決める。
次に、高校生の長男・勇人が勝負を挑んでくる。
翔のシュートは、勇人に防がれるが、その勝負はギリギリ。
勝負が終わり、キッカーズのメンバーがその場を去ろうとすると、高校生の勇人が率いる塚高SCが試合を挑んでくる。
体格に勝る高校生チームが圧倒するも、翔のゴールキックからの速攻や、太一のパワーでキッカーズも対抗。
激闘の末、塚高SCの攻撃をしのいだキッカーズが、翔のカウンターでゴールを奪い、3-2でキッカーズが勝利するのだった。
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前に、「藤村三姉妹」というのが登場していたけど、「がんばれ!キッカーズ」は三姉妹とか三兄弟が好きみたい。
ただ、藤村三姉妹の場合は、三人がそれぞれの得意スポーツを活かしたプレーをしてきたが、本橋三兄弟の場合、エピソードの発端となった三男の開人と、試合をする長男の勇人がいればストーリーは成立するので、次男の昭人は別にいてもいなくてもストーリー上、問題ない。
藤村三姉妹も、本当は末っ子を含めると四姉妹だし、本橋兄弟も二人で事足りるのに、どうしてそこまで「三」にこだわるのだろうか?
「キャプテン翼」でも三兄弟は登場するけど、セパタクローを用いるタイユースのコンサワット兄弟が登場するくらい。
他には、若林くんが源三の名の通り上に兄が二人いたり、日向くんの下に弟が二人(+妹一人)がいるものの、「若林三兄弟」とか「日向三兄弟」とか呼ばれることはない。
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さて、この「本橋三兄弟」のエピソードでは、高校生チームとキッカーズが対戦する。
小学生と高校生では、現実的にはほとんど相手にならない気がするけど……
「キャプテン翼」で、年上の高校生チームとの対戦するのは、フランス国際Jr.ユースを前に、全日本Jr.ユースが強化試合をしたときである。
このときの全日本Jr.ユースのメンバーは小学生ではなく、中学生なので、この点は違う。
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ここが似てるぞ!
・三兄弟が登場する。
・年上の高校生チームと対戦する。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:三兄弟でサッカーをしているのは一組(コンサワット兄弟)だけ。
キッカーズ:三兄弟の他、三姉妹も出て来る。
キャプテン翼:高校生チームと対戦するのは中学生の時。
キッカーズ:高校生チームと対戦するのは小学生の時。
次回は、「めざせ地区優勝の巻」。