「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス13巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
地区予選の決勝戦で惜敗したキッカーズは練習を再開。
全国大会に向かう前の南陽SCを激励に訪れると、キーパーの上杉は不在。
上杉は、決勝戦でゴールポストに激突した際に負傷した右肩を、医者に見せに行っていたのだった。
病院の前でキッカーズと出会った上杉は、本郷キャプテンに同じ中学に進学し、同じチームでサッカーをやることを提案。
上杉は中学ではストライカーに転向することを決意しており、本郷キャプテンにはキーパーを託そうとしていた。
ライバルだった西山SSSの水島雄も含めて声をかけていることを打ち明け、全国大会が終わったときに返事をくれるように頼むのだった。
7月27日、よみうりランドサッカー場、全日本少年サッカー大会が開幕。
南陽SCは順調に準決勝までコマを進める。
準決勝の相手は、強豪の多井良SS。
上杉は決死のセービングを見せるものの、右肩の負傷が悪化。
後半、上杉の負傷から守備が崩れた南陽SCは最終スコア2-5で敗北。
テレビの中継で、上杉の気迫のセービングを目にした本郷キャプテンは、上杉と同じ中学に進学することを決意。
上杉、水島と一緒に日本一を目指すことを誓うのだった。
がんばれ!キッカーズ(13)【電子書籍】[ ながいのりあき ] 価格:462円 |
「キャプテン翼」は、「小学生編」も「中学生編」もどちらも主人公チームが予選を勝ち抜いて、全国大会に出場するので、全国に出るライバルチームを激励に行ったり、自分たちの出ていない全国大会をテレビで観戦することもない。
しかし、似ている点としては、長髪のキーパーがストライカーに転向する点が挙げられる。
とはいえ、「がんばれ!キッカーズ」の上杉くんは、肩の負傷を理由に、小学生まではキーパー、中学生からはストライカーと完全に転向することを決意。
対して、「キャプテン翼」の若島津くんは、マドリッドオリンピック代表のU-23日本代表ではFWもこなすが、同時にキーパーとしても選手登録をしており、両方できる二刀流なので、上杉くんとは違う。
キャプテン翼 GOLDEN-23 4【電子書籍】[ 高橋陽一 ] 価格:528円 |
南陽SCは、多井良SSに準決勝で敗れベスト4で終わったが、もうひとつの準決勝では、かつて日本一のチームで主人公・大地翔(補欠)の古巣として登場した清水が丘FCが、決勝進出していることになっている。
(マンガに絵としては登場しないけど)
「がんばれ!キッカーズ」では、一度登場した後、二度と登場しないチームが多い中、清水が丘FCは、セリフの中だけとはいえ、珍しく再登場している。
やっぱり、もしかしたらキッカーズが決勝で勝利し、全国大会に進む構想もあったのかもしれない。
ここが似てるぞ!
・外見が長髪のキーパーがストライカーになる。
(若島津健、上杉光)
ここが違うぞ!
キッカーズ:長髪キーパーは、キーパーをやめ、ストライカーに転向。
キャプテン翼:全国大会に主人公チームが出る。
キッカーズ:主人公は、全国大会をテレビで観戦。(一年目)
キャプテン翼:小学生で同じチームだったメンバーが、別の中学に進学。(南葛SC→南葛中、大友中カルテット)
キッカーズ:小学生で別のチームだったメンバーが、同じ中学に進学。(本郷勝、上杉光、水島雄)
次回は、「ボール恐怖症をおっぱらえ!の巻」。