「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス13巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
キッカーズの練習中、大きくそれてしまったボールを、近くにいた少年が蹴り返してくれるが、少年のキックは予想以上に強く、キッカーズイレブンを驚かせる。
翌日の練習中に、昨日の少年が通りがかったところを、キッカーズはスカウトする。
少年は、五年生の松尾勇作、元・野球部だったが、ワケあって退部していたのだった。
勇作はキッカーズの熱意に押され、入部を決意。
足も速く、ボールを扱うセンスも高い勇作は、即戦力として期待される。
しかし、勇作にはボール恐怖症という弱点があった。
一年前に野球部での試合に代打で出場した勇作は、デッドボールが頭部に直撃。
頭のケガは軽くすんだものの、ボールをおそれるようになり、野球部を退部したのだった。
勇作のボール恐怖症を治すため、あえて勇作にキーパーの練習をやらせるキッカーズ。
撃ちこまれるシュートに対し、反射的によけてしまう勇作。
本郷キャプテンは、翔のシュートを顔面で受けて見せ、ボールが当たってもたいしたダメージがないことを勇作に見せる。
身をもって示した本郷キャプテンの行動に、勇作のボールへの恐怖心は薄れていき、ついには顔の近くにボールが来るヘディングをこなせるようになるのだった。
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ボールが頭部(顔面)に当たったことがきっかけでボール恐怖症になるシーンは、「キャプテン翼」でも存在する。
「小学生編」の南葛SCvs明和FC(1回目)で、明和FCの日向くんの放ったシュートが、南葛SCのキーパー森崎くんの顔面を直撃。
直後の森崎くんは、一時的なボール恐怖症になってボールをキャッチできなくなってしまうシーンである。
この後、翼くんが
「ボールはともだち こわくないよ」と森崎くんに伝えた上、日向くんのシュートをあえて顔面で受けて見せるのは、名シーンとしても有名。
「がんばれ!キッカーズ」でも、勇作くんのボール恐怖症克服のために、本郷キャプテンが顔面でシュートを受けて見せるのは同じだが、「がんばれ!キッカーズ」は仲間が顔面で受けるだけでなく、勇作くん自身がシュートを顔面で受ける体験をすることで、ボール恐怖症克服のきっかけにするので、少し違っている。
また、森崎くんはすぐにボール恐怖症を克服するが、勇作くんは恐怖症を完全に克服するまでに至らないことも違っている。
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ここが似てるぞ!
・ボールが当たったことでボール恐怖症になるキャラクターがいる。
・ボール恐怖症克服のため、仲間があえて顔面でシュートを受けて見せる。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:ボール恐怖症のきっかけは、キーパーをしていてシュートを顔面に喰らったこと。
キッカーズ:ボール恐怖症のきっかけは、野球で頭部にデッドボールを喰らったこと。
キャプテン翼:仲間が顔面にボールを受けて見せたことで克服。
キッカーズ:仲間が顔面にボールを受けて見せた上に、自分も顔面にボールを受けてみる。
キャプテン翼:ボール恐怖症をすぐ克服。
キッカーズ:ボール恐怖症は、なかなか治らない。
次回は、勇作を加えての対抗試合。