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【ONE PIECE】スモーカーが銭形警部になれなかった6つの残念な理由を考察 なぜルフィの天敵になれなかったのか?

 

「ワンピース」の"白猟のスモーカー"は、主人公・ルフィたち海賊を取り締まる海軍の大佐として登場した人物である。

おそらくは「ルパン三世」における銭形警部のような役割を期待されて生み出されたキャラだと推測される。

 

彼の武器が十手なのも、銭形警部もしくは、その元ネタの銭形平次などの岡っ引きをイメージしたものだと思われる。

 

しかし、「ルパン三世」の銭形に比べて、スモーカーの印象は薄い

そこで、本記事ではスモーカーが銭形警部ほどのキャラになれなかった理由を考察してみたいと思う。

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●残念な理由(1)出番が少ない問題

まずスモーカーが銭形警部になれなかったシンプルにして最も大きな理由が、出番が少なすぎることだと思う。

 

ローグタウンでの初登場以降、細かい少しだけの出番を除けば、しっかりした出番があったのは、アラバスタ、頂上戦争、パンクハザードくらいしかない。

 

ほとんどレギュラーの存在である銭形警部とは、登場回数は雲泥の差である。

 

しかも、その少ない出番の中で、定番(になるはずだった)のルフィたちとの”追っかけっこ”をしていたのは、ローグタウンとアラバスタくらいに限定されている。

 

この出番の少なさでは「麦わらの一味はいつもスモーカーに追っかけられている」と、読者がイメージを持つのはムリというものだ。

 

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●残念な理由(2)カッコいい場面が少ない問題

次の理由は、スモーカーのキャラが立っている印象的な場面が少ないことだ。

 

初登場時のぶつかってしまった少女に対し「おれのズボンがアイス食っちまった」と言ったシーンは、主人公の敵の強面キャラながら、市民には優しいという一面が見えて、とても良いシーンだと思う。

 

だが、以降はこれを超えるカッコいいシーンの印象が無い

 

他ではアラバスタ編の終わりに、たしぎに檄を飛ばし、麦わらの存在を表向きに消そうとした上層部に「クソ食らえ」と吐き捨てたシーンくらいしか個人的には思い浮かばない。

 

あとは、カッコ悪いシーンばかりだ。

 

アラバスタで海楼石の檻に閉じ込められ溺れそうになり、パンクハザードではローのオペオペの実の能力で、心臓を奪われた上にたしぎと精神を入れ替えられ、精神が戻った後もヴェルゴにボコられるというポンコツシーンばかりだ。

 

設定上は、名のある海賊を何人も捕まえ、中将まで昇進したはずなのだが、作中で具体的に強キャラを倒している描写がないので、強いイメージがない。

 

強いイメージがないので、ルフィたちがスモーカーを恐れる理由も無くなってしまっているのだった。

 

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●残念な理由(3)覇気によるモクモクの実の弱体化問題

スモーカーはモクモクの実の煙人間だ。

この殴っても、蹴っても、剣で切りつけても、すり抜けてしまいダメージを与えられないという設定は、スーパーマリオなどのアクションゲームで攻撃が通じないので、避けるしかない厄介キャラみたいなものだと思う。

 

同じ自然(ロギア)系能力者でも、クロコダイルやエネルのように倒さなければならない敵という存在でもない。

 

だから、ルフィたちはスモーカーを見つけると、戦闘よりも逃走を選択することになるという秀逸な設定なのだと思う。

 

ルパンたちが「ヤバい! 銭形のとっつぁんだ、逃げろ!」というように

ルフィたちにも「ヤバい! ケムリンだ、逃げろ!」と尾田先生はさせたかったのではないかと推測する。

 

しかし、実の種類にかかわらず自然系の実体をとらえることができる武装色の覇気の登場で、スモーカーの「攻撃が通じない敵」という設定は破綻することになる。

 

作中でヴェルゴが言及しているように、覇気使いにとって、煙になれるモクモクの実の能力は、当たり判定を広げるだけのデメリットにしかならない。

 

さらに自然系の中でも煙は、火、雷、氷のような攻撃力がないので、モクモクの実の有利は何もない。

 

そして、覇気を習得してからのルフィたちは、スモーカーと本気で戦うこと場面もなくなってしまった。

 

もはや、スモーカーは「攻撃しても、すり抜けてしまってムダなので、戦う必要のない敵」から「攻撃するまでもないので、戦う必要のない敵」に成り下がってしまった。

 

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●残念な理由(4)スモーカーの上位互換・大将の登場問題

上記のように序盤ではルフィたちにとって「戦闘よりも逃亡を選ぶべき、厄介な海軍の敵」だったはずだ。

 

ところが、物語が進んでいくと、海軍の最高戦力である大将クラスが登場してくることになる。

青キジ、黄猿は、麦わらの一味が手も足もでない格上の敵として現れる。

加えて、二年前の時点では一味総出で一体を倒すのがやっとのパシフィスタなどの強敵が続々と登場してくる。

 

スモーカー以上に危険な上位互換の「逃げるべき厄介な敵」が、他にもいることになるのだ。

 

そして、二年後、覇気を習得しギア4、ギア5(ニカ)まで使いこなすようになったルフィは、黄猿と互角以上に渡りあえるようになる。

 

スモーカーの上位互換、大将とも逃げずに戦えるようになったルフィにとって、スモーカーはまったく脅威ではない。

 

こういった展開を思うと、前述の武装色の覇気を含め、海軍大将などの設定が出てくるよりも前の序盤くらいまででスモーカーは活躍させておくべきキャラだったのだと思う。

今更、挽回は難しそうである。

 

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●残念な理由(5)海軍内での「ルフィの専門家」「ルフィのライバル」の立場になれなかった問題

「ルパン三世」の銭形警部は、世界一ルパンに詳しいルパン専門家としての側面も持っている。

他の悪党のやった犯罪に対し、ルパンが濡れ衣を着せられそうになっても「ルパンは犯罪者だが、そんなことをする男ではない!」と擁護するようなキャラなのだ。

 

一方のスモーカーが、同じような「麦わらの一味専門家」かというと、そうではないと思う。

 

上記のように、出番が少なくてスモーカーが一味と接した回数が多くない。

最近では、麦わらの一味との接敵回数は、黄猿と大差ないくらいになってしまった。

 

また、海軍内にはルフィの祖父ガープ、ルフィのファンのコビーがいるので、海軍内でスモーカーがルフィに最も詳しいということはないのだ。

実際、スモーカーは麦わらの一味の行き先予想を外してしまったことがある(パンクハザード編)。

 

では、「麦わらの一味専門家」ではなく、「ルフィのライバル」という立場はどうだろうか?

だが、これも微妙だ。

 

前述の覇気の登場により、モクモクの実のアドバンテージがなくなったこともあるが、エッグヘッド編から元CP9のロブ・ルッチが再登場したことにより、ライバルの座が危うくなったのだ。

 

スモーカーと本気で戦ったことはないが、ルッチは死闘を演じたことのあるので、ルッチの方が、読者にとってはルフィのライバル感が強い。

さらに、何度かルフィたちに助けられたことがあり関係性が生ぬるくなってしまったスモーカーに比べ、ルッチはガチでルフィの生命を狙っているので敵キャラとして緊張感もある。

 

「海軍のキャラ」としても立場がなくなってしまったのである。

 

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●残念な理由(6)ルフィの他にも戦うべき海賊が多い問題

「ルパン三世」におけるルパンの敵は、大富豪、大企業、銀行、美術館、国の高官などと、性根は悪党だったりするものの、表向きは警察(銭形)と敵対する関係ではないことが多い。

 

そのため、銭形はルパンの敵ではなく、ルパンを優先的に追いかけるのである。

 

一方、「ワンピース」の世界では、ルフィの敵は同じくアウトローの海賊であることが少なくない。

そうすると、スモーカーとしては、ルフィの敵と戦っても、ルフィと戦ってもどちらを選んでも微妙な立ち位置になってしまう。

 

海軍にとって巨大な敵であるカイドウやビッグ・マムを差し置いて「観念しろ! 麦わら!」とルフィだけを追っかけると、巨大海賊団には怖くて手が出せないが、小規模海賊団には強気に出られるという小物キャラに成り下がることになる。

かといって、ルフィを無視してルフィの敵と戦うのも、「主人公の天敵」らしからぬ行動だ。

 

「ルパン三世」におけるドロボウと違い、大海賊時代で海賊が溢れかえった「ワンピース」の世界で、スモーカーが一つの小規模海賊団に過ぎない麦わらの一味に執着するのは、設定として苦しいのかもしれない

 

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●今後、スモーカーにパワーアップイベントはあるのか?

以上、6つの理由によりスモーカーは銭形警部のような存在になれなかったと考える。

 

では、弱体化してしまったスモーカーに今後パワーアップイベントがあるのだろうか?

残念ながら、その望みは薄そうだと予想する。

 

最新114巻までの展開からすると、目下のルフィたちの敵は、神の騎士団、五老星、イム様と、政府側のキャラたちである。

政府側の海軍には、赤犬たち大将たちもいる。

 

政府側の戦力が充実しているので、一応は政府側のスモーカーを強くする必要性がないように感じられるから、スモーカーのパワーアップは望み薄だと予想する。

 

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●今後、スモーカーに重要な出番はあるのか?

出番自体はあるだろうが、重要な役どころかというと、それも望み薄な気がする。

 

海軍の内情を知っていて、ルフィとつながっているキャラなら、ガープやコビーがいる。

他には、SWORDのドレークもいるので、ますますスモーカーの役目がなくなってしまっている。

 

おそらくは、最終決戦で数多くの登場人物たちに混じって「おれたちは世界の命運を麦わらに託すまでだ」のような、それっぽいセリフを言うだけが関の山なのではないかと予想する。

 

あとは、たしぎとゾロの因縁の決着(幼馴染に顔が似ているだけの因縁だが)の際に、たしぎのオマケとして登場するくらいではなかろうか?

 

こうして改めて考察してみると、スモーカーはもっと前にルフィを追っかけ回しておくべきキャラだったのだと思う。

リトルガーデン、ドラム島、空島などにも顔を出し、強キャラ敵幹部を倒しカッコいい決めゼリフを決めていれば、もっと銭形的なキャラになれていたのかもしれない。

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