カワズまんが研究所

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【考察】少年ジャンプでスポーツマンガはなぜ打ち切られるのか?(スポーツマンガのパターンを考える)

 

2020年7月20日、バレーボールマンガ「ハイキュー!!」が最終回を迎えた。

2012年からの長期連載だった。

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ハイキュー!!」の終了により、少年ジャンプの連載陣にスポーツマンガはゼロになってしまった。

 

少年ジャンプには、スポーツマンガのヒット作はいくつもある。

 

「プレイボール」

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キャプテン翼

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SLAM DUNK

 

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テニスの王子様

 

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しかし、マガジン、サンデー、チャンピオンの4大少年マンガ誌の中では、ジャンプはスポーツマンガの層が確実に薄い。

 

近年では、ラグビーマンガの「ビーストチルドレン」が連載されたが、残念ながら短命に終わってしまったなど、新連載はされるものの、打ち切りに終わってしまう作品が少なくない。

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このスポーツマンガが打ち切られてしまう理由を考察してみた。

 

少年ジャンプは、読者からのアンケートシステムで成り立っているので、アンケートがスポーツマンガでは取れないことが要因と考えられる。

 

では、なぜスポーツマンガはアンケートが取れないのか?

 

その理由として、ブログ管理人は、スポーツマンガは、パターン化しすぎてインパクトに欠けるからではないかと考えた。

 

それも、第一話だけでなく第五話くらいまでが、割とパターンになっているように思う。

 

パターンとして多いのは、以下二つ。

 

・パターンA:主人公がその競技の素人

 

・パターンB:主人公がその競技の凄腕

 

で、この二つのパターンの第五話までのおおよその流れを以下に記載する。

 

・パターンA:主人公がその競技の素人

 

第一話:主人公がテーマとなる競技に出会う。

(主人公はまったくのスポーツ未経験の場合もあれば、その競技では素人だが他の競技経験はある場合もある)

 

主人公以外の登場人物は、主人公の憧れや目標になる人物、同世代のライバル。

 

主人公の競技を始める動機は、目標となる人物を目指すか、または、同世代のいけすかないライバルに敵対心を抱くため。

 

第五話くらいまでの展開:

その競技については素人の主人公が、同じチームの味方に才能の片鱗を認められる、または、熱心な努力が認められる展開。

 

SLAM DUNK」だったら、主人公・桜木花道が、いけすかないライバルの流川楓に敵対心を抱き、キャプテンの赤木と1on1の勝負をしたり、入部を認められるまで。

 

ジャンプマンガではないが、「はじめの一歩」だと、主人公・幕之内一歩の憧れの人物が鷹村守、同世代のライバルが宮田一郎

最初の敵は宮田。

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弱虫ペダル」だと、主人公・小野田坂道の憧れの先輩が巻島裕介、同世代のライバルが今泉俊輔。

最初は今泉との勝負をする。

 

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・パターンB:主人公がその競技の凄腕

 

第一話:凡人キャラが困っているところ(チームメンバーが足りないとか)に

主人公が現れる。第一話のクライマックスで、実は主人公が凄腕であることが判明。

 

第五話くらいまでの展開:

主人公のかつてのチームメイト、もしくはライバルといった、主人公と同格の敵が現れ勝負することになる。

 

黒子のバスケ」だと、主人公の黒子テツヤと同じキセキの世代の黄瀬涼太が現れ、試合になる。

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火ノ丸相撲」だと、小学生横綱だった主人公・潮火ノ丸(国宝:鬼丸国綱)の前に、中学生横綱だった沙田美月(国宝:三日月宗近)が現れる。

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多くのスポーツマンガの新連載の序盤が、この二つのパターンになってしまうので、読者が既視感を抱き、アンケートの票が入らないのではないかと思う。

 

また、一方でジャンプが強いジャンル(アンケート票を取りやすい)は、現実離れしたファンタジーものである。

(「ONE PIECE」「ブラッククローバー」のような世界設定から架空のハイファンタジーだけでなく、現実の高校をベース+個性(能力)の「僕のヒーローアカデミア」や現実の大正時代ベース+鬼の「鬼滅の刃」のような、現実世界をベースにしたローファンタジーも含む)

 

ファンタジーものであれば、設定や主人公の能力などで、個性的で印象深いアイデアを入れることができる。

 

しかし、基本、現実ベースのスポーツものでは、画期的なアイデアはなかなか出てこない。

 

パターン化している上、画期的なアイデアが入れづらいので、スポーツマンガではアンケートが入らないのではないかと考察する。

 

さて、スポーツマンガが打ち切られてしまう理由を考察したところで、その考察を踏まえて新しいパターンを、ブログ管理人なりに考えてみた。

 

・パターンA(素人)でもパターンB(凄腕)でもないパターン

 

素人でもなければ、凄腕でもない。となると、そこそこの経験者で、中級の実力者ということになる。

一応、考えてみたものの、現実的には地味過ぎて、難しいと思われる。

 

やったろうじゃん!!」は、そこそこの成績を残している高校の野球部に、鬼監督が就任する話だったので、上記に当てはまりそうだけど、途中から凄腕ピッチャーが加入するので、ちょっと違う気がする。

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・パターンA(素人)かつパターンB(凄腕)のパターン

 

普通なら矛盾している設定だが、例えば主人公が二重人格だと、それもあり得るか。

二重人格ではないが、最近だと、凄腕の主人公が記憶をなくしている「忘却バッテリー」が近いか。

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あるいは、スポーツではないものの、素人の主人公に凄腕の霊がとりつく「ヒカルの碁」も近いかもしれない。

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ともかくも、今後のジャンプでも、新しいタイプのスポーツマンガのヒットが現れてくれることを願う。