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【こち亀】166巻の全話あらすじ紹介 ジャンプファン必読! 少年ジャンプ創刊40年の歴史を紹介

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」166巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2009年9月発売)

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●誉めて伸ばせの巻

 

ストーリー

部長が両さんに30分にも及ぶ説教をするが、子供の頃から叱られ慣れている両さんには柳に風。中川から、怒るより誉めた方が効果的では、と提案され、実行すると効果てきめんだった。誉める効果を実感した両さんは、新葛飾署の上層部に誉めることを推奨する講習を開催。六本木の高級クラブのママを講師に迎え、誉めるテクニックを学ぶ。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、法条正義、本田速人

 

誉めることの効果を学ぶ回。部長は、両さんにゲームのモンハンが上手なことを誉めて仕事をさせることに成功。作中では、交通違反のドライバーを怒っているばかりではなく、模範運転しているドライバーを誉めるべきと提言されていた。

 

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●リトライ修学旅行の巻

 

ストーリー

葛飾署ちいき交通課の秋の旅行は両さんが幹事。みんな学生服を着用しての京都の修学旅行。東京-京都間の移動を、JR東海道本線の線路をバスで走行しながら、バス内でオールナイトカラオケで行うというムチャな行程から始まる。さらに寝不足の中、京都の名所を詰め込みの強行日程で回り、宿舎では生活指導の怖い教師の目を盗んで脱走するなど、実際の修学旅行のイメージを再現する。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、麻里愛、左近寺竜之介、早乙女リカ、磯鷲早矢、磯鷲剣之介

 

京都で修学旅行のような旅行を行う話。ガイドは京都生まれの早矢が務め、生徒指導の怖い教師役として早矢の父・磯鷲剣之介が務める。新葛飾署の署員の早矢が旅行に協力してくれるのは分かるが、剣之介がここまで付き合ってくれる理由は不明。中川の持参したお菓子(しおりには300円以内と規定)は、バナナの代金が規定をオーバーしており、剣之介に竹刀で叩かれる。

 

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●マイ・フェイバリット・カフェの巻

 

ストーリー

秋葉原に本田と買い物に来た両さんは、メイドカフェにも少し飽きたと、本田の案内で初めてねこカフェを訪れる。後日、派出所で中川たちとの会話で、いぬカフェ、さるカフェがあることを知る。さらに戦車カフェ、ジェット機を展示したジェットカフェ、工場カフェ、ダムカフェ、廃墟カフェ、サソリ&タランチュラカフェ、仏像カフェ、学校カフェ、メカカフェなどがあることに驚く。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人

 

「ねこカフェ」に始まり、様々なカフェが出てくる話。現実にも、リスザルなどをガラス越しに見ることができる飲食店はあるようだが、作中のように猿が給仕をする「さるカフェ」はフィクション。
よく好きな物のたとえで、「これで白飯が食べられる」と表現することがあるが、作中の「戦車カフェ」の「戦車定食」は展示された戦車の砲塔の回転を眺めながら白米を食べるという定食だった。

 

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●いいわけ両さんの巻

 

ストーリー

いつものように派出所の会議に両さんは寝坊で遅刻してしまう。激怒する部長に両さんは「私は全然悪くありません!」と言い訳を始める。地球温暖化やCO2が遅刻の原因だと両さんは力説するが、それが遅刻とどう関係しているのかと部長は冷静に問い詰める。両さんは、苦し紛れの理屈をこね続けるも、部長の冷ややかなツッコミが続く。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

終始、両さんが遅刻の言い訳をし続ける回。扉絵を除いた本編18ページのうち、15ページが三段組の1ページ3コマのコマ割りの連続で、構図もあまり変化させず、ほぼ会話劇で通している。

 

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●がんばれ麗子の巻

 

ストーリー

両さんは、麗子から秘密のお願いがあると呼び出される。「超機動戦隊ガムダン」について教えてほしいというのだ。「二世会(ジュニアかい)」というジュニア社長の集まりの会長になったのだが、35歳前後のジュニア社長たちはガムダン世代。知識のまったくない麗子は、両さんに教えを乞うたのだった。両さんは膨大なアニメシリーズやプラモ、ゲームなどの関連の物から資料をまとめると、麗子に講義をするのだった。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

両さんが麗子にロボットアニメの講義をする話。作中では「ガムダン」という名のアニメだが、「グウで殴られた事ないのに」が名言としてあるなど、元ネタはもろに「機動戦士ガンダム」。「ガムダン」は架空の作品ながら、作中の登場ロボットとして30体以上が紹介されている。この制作だけでも苦労がしのばれる。

 

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●やってきた3人組の巻

 

ストーリー

昭和38年、小学生の勘吉、豚平、珍吉の三人は、浅草から東京オリンピックに向けた工事をしている亀有に遊びに来ていた。地中に埋まった巨大な土管を探検し、地上に出るとそこは2008年の亀有。未来の亀有に戸惑う三人は電極プラスに出会い、21世紀のゲームなどの最新事情を教えてもらう。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、戸田豚平、千田珍吉、電極+、両津銀次、両津よね

 

少年時代の両さん(1963年)たちが、現代(2008年)にタイムスリップする話。勘吉少年は、2008年の両さんの姿を見かけるのだが、両さんはゴミ捨て場で酔いつぶれて熟睡の格好。その様子に勘吉少年は「ああいう大人にはなりたくない… 最低だ!」と言ってのける。

 

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●ジャンプ40年史の旅(前編)の巻

 

ストーリー

少年ジャンプの創刊40周年パーティー。今までに発行されたジャンプをすべて会場に並べるため、絵崎教授の作ったタイムマシンで、両さんは本田と1968年に飛ぶ。1968年の創刊号から順番に買い集めていくと、1976年の「こち亀」が始まったときには当時の両さんに鉢合わせ。デビュー直後の過激な頃の両さんに問答無用で発砲される。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人絵崎コロ助

 

少年ジャンプ40周年記念特別読切の前編。マンガ本編以外に、下段にジャンプ40周年ヒストリーのコラムが掲載されている。本編中にもジャンプ検定クイズが出され、「少年ジャンプの3大テーマは?」の問いに両さんは「自己中、快楽、敗北」と答えていた。(正解は「友情、努力、勝利」)
こち亀」の第一話は、実は読切作品で、連載開始は1巻2話目の「下町の青年警察官の巻」からだった。

 

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●逆スピンオフの巻

 

ストーリー

漫画脇役労働組合より主人公が自己中心的なため、主人公以外の俳優はすべて休みとなる。一人で「こち亀」をやることになった両さんは、中川、麗子、部長に扮装し、自身も含め一人四役を演じる。だが、それでは同時に登場できないため、部長役にブタ、中川役にサル、麗子役にニワトリを配し、ページを埋めるが、最後まで両さん以外のキャラは現れない。

 

主な登場人物

両津勘吉

 

少年ジャンプ40周年記念特別読切掲載時の通常連載回。164巻の「スピンオフの巻」は両さんがいない回だったが、今回は両さん以外が誰も出てこない。両さんが麗子に扮している最中にもう一人両さんが現れるのだが、それは特別読切の方でタイムマシンを使ってジャンプを集めている最中の両さんが、2008年(現在)に飛んできたときのもの。そのため、この様子は特別読切の前編にも描かれている。
しかし、特別読切前後編で合計50ページの上、通常回もこなし、休載なしとは秋本先生はどれほどの仕事量なのか。

 

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●ジャンプ40年史の旅(後編)の巻

 

ストーリー

前編に引き続き、タイムマシンで創刊号からのジャンプを買い集める両さんと本田。中川、麗子も同行し、再び1970年代から現代(2008年)までの旅を続ける。1970年代、1980年代、1990年代、2000年代の主要なジャンプマンガを振り返りながら、すべてのジャンプを集めることに成功。ようやく40周年記念パーティーが始まるが、巨大なくす玉を割ると中から連載開始から32年分の両さんたちが、いっせいに会場に現れるのだった。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人絵崎コロ助

 

少年ジャンプ40周年記念特別読切の後編。アストロ球団から始まって、キン肉マンキャプテン翼DRAGON BALL聖闘士星矢SLAM DUNKONE PIECEBLEACHなど、各年代を代表するジャンプマンガが紹介されるのだが、元の絵とは少し違っている。元のマンガの絵を切り抜いて張り付けたのではなく、元絵に似せて描いている模様。
通常連載の方の「逆スピンオフの巻」のオチで本当は中川と麗子が登場するはずだったのが、この特別読切の方の両さんに呼び止められ、出られなかった設定になっている。

 

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この巻の見どころは、やはり「ジャンプ40年史の旅の巻」。

少年ジャンプ40年(2008年時点)の歴史について紹介されており、資料的に充実した内容となっている。

こち亀」ファンでなくても、少年ジャンプのファンであれば必読の回だ。

 

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