「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス11巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
日本一のチーム・清水が丘FCの四年生チームと対戦するキッカーズ。
序盤は、日本一のチームの名前に萎縮して劣勢だったキッカーズだったが、徐々に実力を発揮し、勝ち越しに成功する。
その様子を見ていた、清水が丘FCの正ゴールキーパー・山辺は交代を申し出る。
キッカーズの勢いは、もはや四年生チームでは止められず、試合はキッカーズのペースになるが、日本一のキーパー山辺が完全にキッカーズの攻撃をシャットアウト。
膠着状態で前半終了する。
日本一のチームにリードして折り返せたことに喜ぶキッカーズイレブンだったが、前半の戦いを見て、清水が丘FCは後半からエースストライカーの北条以外のレギュラーメンバーを投入。
清水が丘FCのレギュラーは、体格、スピード、パワー、テクニック、どれもキッカーズのメンバーをはるかに凌駕しており、3-2でキッカーズのリードだったのが、3-6と一気に逆転をされてしまう。
一方的な展開にも関わらず、闘志を失くさないキッカーズ。
防戦一方の状態から、カウンターで翔がシュートチャンスを作るも、山辺に防がれてしまう。
キッカーズとの熱い勝負は、清水が丘FCのエースストライカー・北条の心も動かし、北条も参戦を決意。
日本一のチームのベストメンバーを引きずり出すのだった。
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「キャプテン翼」では、「小学生編」の南葛SCも「中学生編」の南葛中学も、どちらも主人公チームが全国トップクラスのチームなので、主人公チームが格上のチームに差を見せつけられる展開は、存在しない。
清水が丘FCとの試合は、日本一のキーパー・山辺の加入で、一気に清水が丘FCペースになってしまう。
その山辺の日本一のミラクルプレーとして描かれたのが、ゴールの逆サイドにシュートを撃たれた際、ゴールポストを蹴って横っ飛びに素早く移動してダイビングキャッチするプレーだ。
キーパーが、ゴールポストを蹴って移動するのは、「キャプテン翼」では、若島津健が「三角跳び」の技名でよくやるプレーである。
「キャプテン翼」、「がんばれ!キッカーズ」の両方に登場するプレーだが、現実のサッカーではお目にかかることはない。
現実的には、ポストを蹴っても素早く移動はできないし、何より反則だから。
ここが似てるぞ!
・全国トップクラスのキーパーは、ゴールポストを蹴ることで素早く逆サイドに移動する。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:主人公チームより格上のチームは、国内にはいない。
キッカーズ:主人公チームは格上のチームに差をつけられる。
次回は、エースストライカー北条を加え、ベストメンバーとなった清水が丘FCとの決着。