「こちら葛飾区亀有公園前派出所」4巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(1978年2月発売)
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価格:460円 |
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●怪盗・鶴の007号の巻
ストーリー
勤務中に麻雀に興じていた派出所メンバーの元に、指名手配中の「鶴の007号」が亀有管内に逃げてきたとの報告が入る。
報告を受けて両さんたちもパトロールに出かけるが、同期の駅前東口派出所の野口とバッタリ遭遇。両さんは野口と喫茶店に入ってしまう。
一方、両さんと別れ一人パトロールを続ける寺井は、「鶴の007号」を発見。
寺井から逃げ切った「鶴の007号」が休憩に入った喫茶店は、偶然にも両さんと野口がサボっている店だった。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、戸塚金次、寺井洋一、野口六郎
指名手配中の怪盗を追う話。
「鶴の007号」は指名手配を受けているのに水玉の赤シャツにストライプの赤ズボンという目立つスタイル。そのため、寺井に簡単に見つかってしまう。
そんな抜けているところがある一方、「一日一悪」をモットーに毎日のスケジュールを立てて行動するという几帳面さを持ち合わせている。
また、「鶴の007号」には弟分が複数人おり、それがオチに繋がっている。
寺井は警察官になって13年間、犯人を逮捕したことがなく、今回の手柄について3分間写真で記念撮影をし、犯人からサインをもらっていた。
駅前東口派出所の野口は、この回が初登場。6巻くらいまでの間だが、両さんの同期として複数話に登場している。
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●部長の悪いクセ…の巻
ストーリー
模型を組み立てたり、派出所前で日光浴をしたりと、両さんが気ままに勤務をしていると、美女が道を尋ねにやって来る。
両さんは美女を派出所に招き入れ、色々と話しを聞き出そうとするが、美女は呆れて去ってしまう。
両さんは美女たちと対話したいと言い出し、今度は中川がナンパに行くことに。
中川が美女たちとウイスキーを持って戻ってくるも、タイミング悪く部長も派出所に出勤してくる。
部長も巻き込んで、美女たちと酒盛りが始まっていく。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、戸塚金次、寺井洋一
美女たちをナンパして派出所に連れてこようとする話。
タイトルの「部長の悪いクセ」というのは部長の酒癖の悪さのこと。
道を尋ねに来た美女に対し、職業・住所の他、スリーサイズ、好みの男性のタイプ、下着の色・形などを訊いている。また、道行く制服の女子学生に夜寝る時の服装やキスの経験の有無を問うなど、今だと完全にセクハラ行為。
戸塚は「すけこましの中川」に、「いいか18歳から22歳までだぞ! それ以外は女じゃないからな!」とナンパしてくる女性の条件を指定していた。これも、現在だと炎上案件の発言。
美女たちと対話をしたいと言う両さんが、対話の内容の例として挙げたのが200カイリ問題。1977年に漁業水域に関する暫定措置法が施行されたことが話題となっていた。
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●タレント志願の巻
ストーリー
中川と二人で夜勤中、両さんが夜食を作ったものの、ふとした隙に忍び込んできた中学生に夜食を食べられてしまう。
中学生の少年はスターに憧れて田舎から家出して来たと話すが、招待を受けたという芸能プロダクションの事務所の住所はデタラメ。
少年にサギに遭ったことを諭し、田舎に帰そうとするも、少年には電車賃がない。
さらに少年は一生の思い出に飛行機で帰りたいと言い出す。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一
タレント志願の家出少年の話。
少年はボウズ頭でややぽっちゃりの体型。お世辞にもスターになれそうな見た目ではない。
少年の地元は明言されていないが、方言は九州っぽい。田舎は電話をが引いておらず、郵便局まで10日もかかる山奥とのこと。
芸能界にはウソが多いと教えるため、「早乙女桜子だって若くみえるが実は今年で25歳」「めちゃくちゃいっちょる!」とのやり取りがある。当時、女性タレントが25歳は結構いっているという理解らしい。
芸能界のことを良く知らない少年に両さんはウソのヒット曲を教える。野口五郎「阿佐ヶ谷詩人」(むさし野詩人)、舟木一夫「大学8年生」(高校三年生)、坂本九「横をむいて走ろう」(上を向いて歩こう)など。
カウンタックに乗っているが、中川のサイフには2万円ほどしか入ってなかった。まだ、中川の大富豪の設定があいまい。
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●お犬様の巻
ストーリー
一人留守番で勤務中、昼寝をしていた両さんは、近所の子供たちにイタズラをされて手錠を足にかけられたり、紙飛行機をぶつけられたりするが、両さんは目覚めない。
子供たちが連れてきたノラ犬に噛まれ、ようやく両さんは目覚めるのだった。
子供の一人は、そのノラ犬を派出所で飼えないかと頼んでくる。
両さんは犬の引き取り先を探すが、見つからない。
仕方なく派出所に連れ帰ると、犬は大金の入ったバッグをくわえていた。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、戸塚金次、派出所の犬、鍋島食堂のおやじ
準レギュラーとなる犬の初登場の回。
29巻くらいまでは、出番のある犬なのだが、結局名前をつけられることはなかった。
派出所内で飼われることになるので、日勤のシーンでも夜勤のシーンでも常時いるはずなのに、話によって犬がいたりいなかったりする。そして、そのまま30巻以降ではフェードアウトしていくことになる。
犬を飼ってくれるよう頼んでくるのは鍋島食堂の息子。鍋島食堂は8巻「立体ダコ!の巻」「まごころ説教!?の巻」にも登場する。
冒頭、両さんは寝ている間に足首に手錠をかけられる。59巻「北国よいとこの巻」でも子供たちに足に手錠をかけられるが、こちらは手錠がトラックにつながれ高速走行する展開になる。
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●あつい一日…の巻
ストーリー
4月なのに暑い中、両さんは一人で勤務。
道を尋ねに老人がやって来たのを良いことに、老人に氷あずきを買いに行かせたり、トランプでヒマつぶしをさせたり、と両さんは老人をいいように使う。
さらに酒のツマミのししゃもを焼かせたりとコキ使い、お金を拾ったと届けに来た子供の相手をさせる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、派出所の犬
道を尋ねに来た老人をコキ使う話。
老人をコキ使うだけでなく、勤務中にビールを飲み、子供が届けに来たお金を着服しようとしたりと、この回の両さんは擁護できないクズっぷり。
老人は秋田生まれ。両さんは秋田を「通天閣がある所」と言っていた。
冒頭、両さんがラジオ中継で聞いている競走馬の名前はマルノホリウチ、ヒロタニホープ、タニグチヒカル。マルノホリウチが当時の担当編集者の堀内丸恵氏のことだとすると、あとの名前も編集者の名前が元ネタか。
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価格:1760円 |
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●亀有大合唱!?の巻
ストーリー
亀有公会堂で「太田裕美まごころコンサート」が開催。
両さんと中川はコンサートの警備の仕事。会場内でコンサートを見れる仕事とあって両さんは上機嫌。
ところが、東大の漫画部の熱狂的太田裕美ファンがいて、観客を勝手に煽ったり、8ミリでコンサートを録画したりと暴走。
暴走する東大生ファンと両さんは事あるごとに衝突する。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、太田裕美
太田裕美のコンサートに行く話。
この回で両さんと東大生のファンは大暴れするのだが、8巻「ただ今本番中!の巻」のラジオ局で太田裕美と再会したときには、このコンサートでのことを覚えてもらえていなかった。
この回で太田裕美が歌っているのは「雨の予感」。他に出てくる曲名は「しあわせ未満」「恋の予感」。
コンサートを盛り上げるため、東大生ファンはコスプレをする。コスプレしたのは怪傑ゾロ。
両さんはコンサートに訪れた大量のファンを見て、「戦後の進駐軍にむらがるガキどもみたい」と評していた。当時は戦後32年(1977年)、30代半ばの両さんが進駐軍に群がっていてもギリギリあり得る年齢。しかし、「機関銃もぬすんだ」は難しい年齢な気がする。
「こち亀」には有名人本人が登場することは他にもあり、104巻「女子寮に潜入せよ!の巻」には小室哲哉、107巻「大混戦「こち亀」ゲームの巻」にはPUFFYの大貫亜美が出ている。
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●ガンマン両津!?の巻
ストーリー
射撃訓練のために深川射撃場にやって来た両さんと中川。
しかし、二人は正規の訓練そっちのけで、建物裏で勝手に訓練をしていた。
弾を撃ち尽くした両さんは、中川のマグナムを借りて正規の訓練に挑むが、反動を考えずニューナンブ感覚で片手撃ちをして騒動を起こしてしまう。
騒動から両さんが逃げていると、近くを銀行強盗がクラウンに乗って逃走中との報が入る。両さんはクラウンに向かって発砲する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、派出所の犬
射撃訓練に挑む話。
この頃の両さんの射撃の腕は、ガンマニアの中川に比べて格段に劣っているという設定。
そんな中川も射撃に自信があるものの、抜き撃ちはそれほどではないとのこと。
中川に対し頭に来て「2階級特進させてやる!」と両さんが銃を抜いた時、中川の目測で0.08秒くらいのスピードだった。
警察官は殉職すると2階級特進する。
一方の両さんも、中川や犬の頭に乗せたリンゴを銃で撃とうとするといった非道な行為をしている。
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●みあい狂騒曲の巻
ストーリー
部長は秋田の知人からお見合いの話を持ち掛けられ、部下に手頃な男性はいないかと問われる。
消去法で両さんがお見合いの候補になるが、両さんは恋愛結婚を望むからときっぱり断った。
ところが、相手の女性の写真があまりにも美人だったため、両さんは翻意。
お見合いに積極的になり、勤務にも熱心になる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、戸塚金次、派出所の犬
両さんがお見合いを受ける話。
寺井は既婚、中川は若すぎる(昨年、卒配したばかり)、戸塚は(相手が)いるのかいないのか、という消去法で両さんが候補になった。
散歩中に犬の身体にペンキがついたことから、犬の身体をシマウマ柄やタータンチェック柄などに塗って遊んでいるシーンがある。中川が「今はやりの」と言って塗ったのはロックバンドKISSのようなペイント。KISSは1977年に来日公演をしている。
すごく美人だというお見合い相手の顔は、はっきりと出てこない。若尾文子、大原麗子に似ており、両さんがここ10数年で見た中で一番の美人とのこと。
終盤、無精ヒゲを剃り、革靴に蝶ネクタイ姿の珍しい両さんの姿が見られる。
両さんのお見合い話は、他に21巻「メンソーレの巻」、28巻「出会いはドラマ!?の巻」、48巻「おにあいカップル!?の巻」などがある。
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●ガッツマン両津の巻
ストーリー
江戸川の土手で中川と共に、湯豆腐とビールでくつろいでいた両さん。
しかし、河川敷で野球をやっていた子供たちのボールが飛んできて、ケンカになる。
言い合いになり、「野球を知らないのでは」とバカにされた両さんは勢いで、野球チームを持っていると言い返し、少年たちのチームと試合をすることになる。
両さん、中川の他、部長、寺井、戸塚と犬を加え「亀有ケイカンズ」として試合に挑む。
しかし、野球経験者は中川と部長のみ。両さんと戸塚はルールも知らず、人数も足りないので守備に穴があり苦戦する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、戸塚金次、寺井洋一、派出所の犬
子供たちと野球をする話。
この子供たちは3巻「再建の日!!の巻」にも出ていた野球チーム・ラムちゃんズ。
タイトルのガッツマンは、近鉄バファローズの平野光泰のニックネームが元ネタか?
部長は中学時代に四番を打っていたとのこと。
人数が足りないので、投手は中川、捕手は部長、あとは内野手の構成。
中川が「ぼくと部長と犬で点をかせいだようなもんですよ」と発言している。犬が守備でボールをキャッチしているシーンはあるが、打席で犬がどう活躍しているのかは不明。
12巻「野球必勝法!?の巻」から両さんは野球に目覚めることになる。
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●<かきおろし番外編>
野球狂の男の巻
ストーリー
近所から通報を受けて駆け付けると、タクシー運転手の球野(たまの)という男が自宅で暴れていた。
球野はプロ野球の巨神の大ファンで、巨神が負けそうになるとテレビを放り投げて暴れるのだった。
野球の勝敗に神経を使い過ぎる球野は巨神の連敗と共に入院。入院中の病室でも野球の結果で暴れるため、中川の協力で巨神が勝っているニセ中継の映像を用意し、誤魔化そうとする。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、球野
4巻には元々「派出所自慢の巻」というエピソードが収録されていたのだが、途中の版からこの「野球狂の男の巻」に差し替えとなった。
「派出所自慢の巻」は、両さんと中川が旧日本軍の銃を燃やしながら「天皇陛下バンザーイ」と盛り上がるシーンがあるエピソード。
エピソードが差し替えになった理由は公表されていない。
いつの版から差し替えになったかは把握していないが、10年以上「派出所自慢の巻」収録の4巻は発売されていたようなので、世に出回っている数は多いはず。
「野球狂の男の巻」は1988年に描かれた話。派出所の隣にそっくりのレプリカ派出所があるので、60巻「ロボット派出所改造再計画の巻」より少し後の時系列。4巻ではまだ出ていないはずの麗子が登場している(麗子は11巻「麗子巡査登場の巻」から)。
本来の4巻収録の話より10年以上後に描かれた話のため、絵柄の印象が他の話とずいぶん違っている。
「野球狂の男の巻」は名前の通り、熱狂的に野球好きな男の話。
「巨神」は巨人と阪神を合わせたような名前ながら、印象はほぼ巨人。
球野の息子二人の名前は「さだはる」と「しげお」。名前の元ネタは王貞治と長嶋茂雄。
巨神の監督は名母奈(なぼな)監督。1988年シーズンの巨人は王貞治監督。王貞治はかつて亀屋万年堂のCMをしており「ナボナはお菓子のホームラン王です」のフレーズで有名。
球野を騙すためのニセ映像はドーム球場と後楽園球場の違いで見破られることに。1988年から東京ドームで公式戦が行われている。
作中、巨神が優勝しているが、実際の1988年のセ・リーグ優勝は中日。
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かきおろし番外編の「野球狂の男の巻」が収録されているため、変則的な構成になっている巻。
「野球狂の男の巻」に出てくる両さん、中川の方が、4巻の初期・両さん、中川よりも読者のイメージに近いので、ちょっと戸惑う。
この巻から派出所の犬が初登場。
特に重要キャラという登場の仕方でもなく、一回限りのキャラっぽいのに、なぜか準レギュラーになっていた。