「こちら葛飾区亀有公園前派出所」12巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(1980年4月発売)
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●野球必勝法!?の巻
ストーリー
子供たちの草野球の代打でホームランを打った両さんは、自身の野球の才能に目覚める。
警ら係で野球チームを作ることになり、両さんが部長から活動費とユニフォーム代を受け取り、準備に奔走。
試合の前に練習を開始するが、両さんの用意した用具はボクシンググローブや剣道の面などメチャクチャ。
さらに両さんは秘策として、剛速球の投げられる「大リーグ養成ピッチングギプス」、塁間を4歩で盗塁できる竹馬を仕込んだ足長ユニフォームを用意する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、戸塚金次
野球チームを作る話。
後年の両さんは、持前の体力で野球の助っ人をしまくる設定ながら、この頃はあまり野球を知らない。この回以降で野球に目覚めることになる。
両さんは自分を「亀有のワンちゃん」と豪語する。ワンちゃんは世界のホームラン王・王貞治のこと。
野球チームの名前は「ワイルド・ポリスマンズ」。麗子だけは露出度の高いユニフォームを用意されるが、本人は文句を言うことなく着用している。
ラストに登場するのは、江口寿史先生「すすめ‼パイレーツ」、小林よしのり先生「東大一直線」、コンタロウ先生「1・2のアッホ!!」のキャラ。いずれも同じ少年ジャンプ作品。
扉絵の「世界のお巡りさん」シリーズは第三弾。インド(両さん)とイギリス(部長)。
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●さすらいのワンちゃんの巻
ストーリー
派出所には犬が住み着いているので、犬嫌いの麗子は出勤を拒否。
犬のぬいぐるみや、両さんが中に入る着ぐるみで慣れさせようとするも、麗子の犬嫌いは克服できない。
あまりにも犬嫌いの治らない麗子に対し、犬の方が責任を感じ家出してしまう。
勝手に出て行ったのなら仕方ないと、突き放した態度の麗子だったが、心配になって犬を探しに出ていく。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、戸塚金次、派出所の犬
麗子の犬嫌い克服の話。
冒頭、戸塚と花札に興じていた両さんが、腹が減って来たと麗子に食事を作らせようとする。料理は女性の担当との考えは現在では炎上案件。
犬の着ぐるみを着用して、麗子を犬に慣れさせようとする両さんは、ドサクサに紛れて麗子に抱き着いてセクハラを働こうとする。麗子の登場初期は両さんがセクハラする場面がちょいちょいある。
この話で犬嫌いを克服した麗子は、38巻「たまらんワン!の巻」、129巻「両さんの「犬の生活」!の巻」では犬をペットにしている。
しかし、犬嫌いを克服したものの、泳ぎが苦手なことが判明。麗子の泳ぎの克服は16巻「亀有村塾!?の巻」。
扉絵の「世界のお巡りさん」シリーズは第四弾。西ドイツ(冬本)とユーゴスラビア(両さん)。ユーゴスラビアは現在では存在せず、東西ドイツも統合されている。
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●ゼロアワー!?の巻
ストーリー
マンガ編集者の堀口は、マンガ家の春本から3日の徹夜の末に描き上げた原稿を受け取るが、堀口の不注意で原稿をたき火の中に落としてしまい失くしてしまう。
原稿を失くしたとは編集長には言えず、かといって同じ原稿をもう一度描いてとも言えない。
堀口は自分で原稿を描くことにし、執筆の場所のために訪れた派出所で事情を話す。
話を聞いた両さんは、近所の子供たちに描かせた絵と、20年間マンガ家志望の男性・湊に背景等を描かせ、ツギハギで原稿を完成させようとする。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、戸塚金次、堀口
編集者のためにマンガ原稿を作成する話。
堀口のモデルは「こち亀」初代担当編集者の堀内氏か。
マンガ家の名前は秋本ではなく春本。しかし、仕事場のコミックス返品と書かれた箱には「秋本様」の記載が見られる。
春本のところには、内田、渡辺、信ちゃんというアシスタントがいる。
春本の職場には「〆切りとは2,3日サバをよんで言う事で これを〆サバという」と貼り紙がされている。
30巻「デビュー!の巻」ではマンガ家志望の青年に両さんがアドバイスをしている。94巻「彼女は少女漫画家の巻」では両さんが少女マンガ家としてデビューする。
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●バイク倶楽部の巻
ストーリー
白バイの冬本に加え、中川と麗子も大型バイクに乗りパトロールをしていた。
両さんも仲間に加わろうと、スクーターで追いかけるが、馬力不足で置いていかれてしまう。
一人遅れて走る両さんは、怪しげな二人組を捕まえる。
聞けば、彼らは世間を騒がせようと駐車していた自動車に自動車をセットしていたところだった。
しかし、その時限爆弾をセットされた自動車は車ドロボウに盗まれてしまう。
麗子たちはバイクで車を追うが、ドロボウは自分への手配と思って、さらに加速して逃げるのだった。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、冬本
バイクで時限爆弾を積んだ自動車を追う話。
自動車とバイクのチェイスシーンが見どころの回。
麗子のバイクはホンダXL250s、中川のバイクはベネリ900Sei、両さんのスクーターはイタリア製のモペッド(テフティアミコVIKS)。
この頃の両さんは大型バイクを運転できない設定。
時限爆弾を積んだ車を停止させるのに、ラストの麗子のアクションはかなり危険過ぎる気がする。
途中、街中の看板に「お~たひろみや」と書かれている。
扉絵の「世界のお巡りさん」シリーズは日本(両さん)。
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●亀有バザールの巻
ストーリー
両さんと麗子が派出所での勤務をサボって亀有町会のバザールで出店を見て回っていた。
そんな二人の元に、ペットのゴリラが逃げ出したとの報が入る。
逃げ出したゴリラは無人の派出所に居座っており、その後、バザール会場に逃げ込む。
会場の人を避難させると、捕獲班が来るまでの間、時間稼ぎをすることになる。
部長の命で両さんはバザールの出店をゴリラと回り、時間稼ぎをする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
ゴリラとバザールの出店を回る話。
バザールの会場では本を売っている店がある。「小説」「マンガ」「エロ本」「教科書」には「おもしろい」と書いてあるが、「ジャンプ」には「つまらない」と書かれている。
ゴリラは土左エ門と名前が付けられており、少女マンガ(マーガレット)を読んで、麗子に求愛するなど、人間ぽいところがある。
ゴリラに身体をつかまれた両さんは引っ張られて「ミスターXじゃないんだぞ!」と叫ぶ。ミスターXはツクダオリジナルが販売していたゴム人形。
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●麗子巡査の秘密!?の巻
ストーリー
署のお偉いさんたちから高価なプレゼントをもらい、派出所の一角を女性趣味の空間にしてしまう麗子。
女性の特権を活かす麗子に両さんたち男性陣はタジタジだった。
そんな麗子が男物のセーターを編んでいるのを見つけるが、派出所のメンバーへのプレゼントではないとのこと。
気になった両さんは、麗子の男性事情を調べるべく、中川と勤務後の麗子を尾行する。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、戸塚金次、くらもち(婦警)
麗子のプライベートを暴こうと尾行する話。
冒頭、派出所で使っているストーブは「日立」ではなく「目立」。
麗子は毛皮のコートを交通課の課長に、エルメスのバッグを防犯課の係長に、ダイヤの指輪を警視庁の刑事局の部長にもらっていた。まだ、麗子にお金持ち設定はない時代。
麗子のミニクーパーを中川のカウンタックで尾行している。二人の愛車は次の13巻の扉絵シリーズで紹介されている。
スーパーの中で麗子に尾行がバレた両さんは、とっさに「部長にお歳暮」と誤魔化そうとして女性物のランジェリーを手にしてしまう。その結果、「そう… 変態同士で気があっていいわね」と麗子に言われるハメに。知らないところで部長は誤解を受けている。
麗子は元々、寺井の病欠のための補欠要員だったはずだが、この話では寺井と麗子が同時に勤務している。
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●ギャンブル狂時代の巻
ストーリー
両さんの先輩の屯田が、巡査部長の昇任試験に合格し、両さんへの挨拶のため、派出所にやって来る。
屯田は両さんにギャンブルを教え込んだギャンブル好き。さらに街中で拳銃の曲撃ちをするなどムチャクチャな人物。
そんな屯田が、両さん、麗子とパトロールに出る。三人の前で、自動車の衝突事故が発生。
自動車の運転手同士がケンカを始め、屯田はその場を収めようとするが、ケンカっ早い屯田と両さんは、騒動を余計に大きくする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、戸塚金次、屯田巡査部長
ギャンブル好きな両さんの先輩の話。
屯田は胸にバッジ、頭にはハットと、警察官というより西部劇の保安官のような服装の人物。
「ばくち打ち師」と呼ばれるほどの人物だが、今はギャンブル断ちをしているとのこと。
その割には、麗子に実弾でのロシアンルーレットを勧めるなど、ギャンブルからは離れられないらしい。
屯田は今回の件で、始末書100枚目、両さんは30枚目と言っている。ところが、63巻「夜勤パニックの巻」では両さんの始末書は1000枚以上と言われている。
屯田は強烈なキャラながら以降の出番はなかった。
タイトルは、チャップリンの「黄金狂時代」「殺人狂時代」からか。
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●土俵の鬼!?の巻
ストーリー
麗子たち交通課の婦警たちは、勤務中なのにテレビの大相撲で盛り上がっており、世間の相撲人気は高かった。
そんな折、両さんは部長に命じられ、町会の子供相撲大会の行司役をやらされる。
子供の力士たちに手を焼きながらも、何とか行司役をやり遂げる両さん。
続いて、大人の相撲大会が始まる。
5人抜きすると、音声多重用テレビがもらえると聞いて、両さんは奮闘する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、戸塚金次、くらもち(婦警)
町会の相撲大会に参加する話。
麗子たちが盛り上がっていた大相撲の力士は、貴ノ花、蔵間、麒麟児、長岡(後の朝潮)など。
両さんと戸塚は、彼女たちと世代が合わず、栃ノ海、北葉山、若浪などを話題にしていた。
派出所のテレビには「アグネス・ラムよりアグネス・チャン」と書かれている。
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価格:660円 |
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●ボーナスはまだか!?の巻
ストーリー
1978年(昭和53年)12月10日、待ちに待ったボーナス支給日とあって、両さんたちは上機嫌。とはいえ、両さんはみんなから借りたお金の返済を迫られるのだった。
ところが、そのボーナスを運んでいた輸送車が丸ごと奪われてしまう。
その手口は10年前に起こった三億円事件にそっくり。
捜査を始めると、派出所の裏の公園で犯人は車を乗り換えていたことが判明。
遺留品から犯人の住所も割れるが、そこは両さんの地元だった。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、戸塚金次
「三億円事件」そっくりの事件の話。
府中の三億円事件が発生したのは、1968年12月10日。
今回の作中の事件でも実際の事件でもトヨタのカローラが使用された。それが宣伝になって、カローラの売れ行きが上がったとのウワサが作中で紹介されている。
作中の犯人の住所は台東区千束5丁目。実際の千束は四丁目までしかない。
千束は両さんの実家の辺り。勘当中の実家の近くとのことで、ラストの現場から両さんは外れている。
両さんが勘当された父・銀次と再会するのは、14巻「本官は勤務中!の巻」。
ラストは10年前の三億円事件の真相をほのめかして終わるという珍しいパターンの終わり方。
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価格:2500円 |
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●こてんコテン!?の巻
ストーリー
蓮公寺(れんこうじ)の住職は法事もクラシックカーで向かうカーマニア。
住職の誘いで水元公園で行われるクラシックカーのファンクラブの集いに両さんと中川は参加する。
様々なクラシックカーが一堂に会し、知識豊富な参加者のウンチクに感心する両さんたち。
ファンクラブのメインイベントはクラシックカーのレース。しかし、発車の直前、トレーラーを使って複数台の車を盗むドロボウが現れる。両さんたちは住職の車を借りて追跡する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一
クラシックカーの集いの話。
後にも続く「こち亀」らしいマニアックな知識の回。
だが、終盤はアクション展開になっている。
蓮公寺の住職が最近ハマって聞いているのはロックバンドのボストン。
登場はしないが、部長の愛車は日野800ccと両さんに言われている。
会場にはモーガン・スポーツ3輪V2型エンジン、ドディオン・ブートン1903年型などが来ていた。
他にはダットサン1937年型クーペ、たま電気自動車もあり、「歩く明治史」と自称する和装の男性が詳しく語っている。
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価格:1144円 |
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「こち亀」っぽくはないが、オススメは三億円事件そっくりの事件「ボーナスはまだか!?の巻」。
当時まだ事件から10年なのかと、「こち亀」の連載期間の長さを感じる。
「さすらいのワンちゃんの巻」「麗子巡査の秘密!?の巻」と、前巻から登場の麗子のメイン回がさっそく出てきている。