「こちら葛飾区亀有公園前派出所」15巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(1980年11月発売)
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●実戦セールス講座!?の巻
ストーリー
派出所に行商のおばあさんがカニを売りにやって来る。
母のような世代のおばあさん相手に断り切れず、数匹カニを購入。
しかし、この時のメンバーが両さん、中川、戸塚とあまり料理の得意ではない面々。
ナベに入れ、他に適当な物も加えて煮込んでいると、今度は新聞の売り込みの勧誘員がやって来た。
交渉上手の両さんは、勧誘員と駆け引きをして、サービスに様々な特典をつけさせようとする。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、戸塚金次
前半は行商のおばあさんから買ったカニを調理する話、後半は新聞の勧誘員との攻防の話。
行商のおばあさんは、17巻「長い一日!?の巻」、23巻「さらば!わが友よの巻」にも登場。
おばあさんからはあっさりカニを購入したのに、新聞の勧誘員の青年とは執拗な交渉を続ける。
交渉の結果、相撲の夏場所砂被り席のチケット、ビリー・ジョエルの来日公演のチケット(中川希望)、ロードパル、高級置時計、ポット、コーヒーセット、洗剤10個、歯みがき、タワシ、タオル、マッチをゲット。その見返りは新聞購入4か月と3日分だった。
カニの調理については、冷やごはんと生米を一緒に入れたりと、かなり適当。後に寿司職人になる両さんも、グルメ設定になる中川も、この回では料理がそんなにできない設定。
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●下町カボチャ!の巻
ストーリー
派出所で区民農園を借りることになった。
野菜作りにあまり関心のない両さんだったが、部長から体力を見込まれ、クワを使っての土起こしをやらされる。
クワの扱いは地主に褒められたものの、種を蒔いたカボチャの実がなるのが夏過ぎまでかかると言われガッカリ。
やる気をなくした両さんは、農園の中を歩き回り、他の農園の使用者たちとトラブルを起こす。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
区民農園を借りて野菜作りをする話。
この回で描かれるのは種蒔きのみ。以降の話で農園の話は出てこないので、結局派出所メンバーの育てた野菜がちゃんとできたかは不明。
部長から渡された種の種類は、中川はネギ、麗子はトウモロコシ、両さんはカボチャだった。
後年は、学校の勉強以外のことには博識な両さんだが、この頃はそうでもなく、カボチャはミカンのように木の上になっていると言い、ラッキョウは海辺のキノコの一種で大きく育つとタマネギになるとメチャクチャな知識を披露する。
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●友人代表…の巻
ストーリー
警察の同僚の石川の結婚披露宴に派出所メンバーたちと出席する両さん。
ところが、隣の会場と間違えてしまう。
中川の機転で正しい会場にたどり着けたものの、ご祝儀袋を香典袋と間違えたり、勝手に料理を食べ始めたりと、常識知らずの振る舞いをする両さんに部長の怒りは募っていく。
さらに友人代表のスピーチで部長を怒らせてしまい、部長は途中退席。
謝罪しようと部長を追っていた両さんは、さっき間違えた隣の会場の一団と出くわす。彼らは暴力団の集まりだった。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
結婚式で友人代表のスピーチをする話。
会場は葛飾区立青少年会館。両さんたちは結婚披露宴への出席だったが、隣の暴力団がやっていたのは、組長の出所祝い。
石川の披露宴の方には署長も出席しているとのことだが、姿は確認できない。
石川は両さんの競馬仲間とのこと。セコい買い方をする上、借金をする男だと両さんがスピーチで語っている。しかし、警官の仕事に対する責任感は強いらしく、新郎の立場を後回しにして犯人逮捕に奔走する。
親戚が多く、交友関係の広い両さんであれば、結婚披露宴の出席の機会も多そうな気もするが、この回ではマナーや常識に欠けている人物として描かれている。
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●苦走!の巻
ストーリー
警察官として身体を鍛えるため、麗子と早朝マラソンを習慣にすることにした両さんだったが、早速サボってしまう。
麗子と両さんが口論をしていると、彼らの前で乗車拒否をするタクシーが現れる。
両さんと本田がタクシーを注意しようとするも、運転手は逃走。
しかし、本田のバイクもタクシーに乗せていたせいで、車内が排気ガスで充満。運転手はタクシーを捨てて、徒歩で逃げる。
両さんと麗子は走って、逃げた運転手を追いかける。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人
麗子と早朝マラソンの話。
この回で両さんは、本田からもらったポケバイを組み立てて乗り回している。17巻「長い一日!?の巻」では、このポケバイでパトロールしている。
このタクシーの運転手は、近距離を理由に乗車拒否をしているが、その理由での乗車拒否は違法となる。
タクシー「乗車拒否」は違法?道路運送法について解説 | 弁護士長友隆典のブログ
本田はタクシーに白バイごと乗り込んで、運転手を追い込む。後の徒歩での逃走劇につなげる展開のためとは言え、やや強引な気がする。
この回で、日ごろから走っていないので、両さんは麗子より長距離を走れない設定。後年の無尽蔵の体力の設定はまだないらしい。
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●祭り気分!の巻
ストーリー
夏祭りの時期、下町育ちで祭り好きの両さんは、何だかんだと休みを取って祭りに参加しているが、今回は警備の仕事を命じられ、部長の目があるので、参加できない。
しかし、ガマンできない両さんは、中川たちの目を盗み脱走。半纏を借りて神輿担ぎに参加。
両さんの参加で神輿は盛り上がるも、部長を避けるためコースを勝手に変更。
部長から逃走しながら、別の町会の神輿とケンカ神輿に持ち込み、部長をまこうと試みる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
部長の目を盗んでお祭りに参加する話。
神輿を部長に禁じられた両さんだが、お酒を飲んでふて寝していた。神輿は担いでいなくても、これだけで部長激怒の案件な気がする。
祭りについては、65巻「大江戸神輿大騒動!!の巻」では浅草三社祭、101巻「佃島本祭り取材!の巻」では佃島本祭り、126巻「祭りの日に… 纏の少女時代編」では神田祭が描かれている。
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●私設警察!の巻
ストーリー
寺井が帰省で買って来た北海道土産のヨウカンを巡り、ささいなことで両さんと部長が大ゲンカ。
二人のケンカはヒートアップ。勢いで「警官なんて今日かぎりでやめてやる」と両さんは啖呵を切ってしまう。
派出所を去る両さんは、中川と犬も道連れにして出ていく。
再就職先を検討する両さんは、中川の財力を用いて、私設警察「R(りょうつ)&N(なかがわ)ポリス企画カンパニー」を作り、部長の鼻を明かそうとする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、派出所の犬
私設警察を作ろうとする話。
中川と犬は完全なとばっちりなのだが、「もう おれたちは自由だぞ さあいこう!」と、中川も部長に不満があるようにされ、道連れにされる。
R&Nポリス企画カンパニーのビルは、公園前派出所の左右にツインタワーで建てる予定。
さらに、R&Nポリス企画カンパニーの私設警官は、ヘルメット着用、M-16自動小銃と拳銃コルト・パイソンを左右に持ち、背にガス銃を背負い、胸にはマークII手榴弾(パイナップル)、腰にダイナマイト、足に小型拳銃デリンジャーを通常装備している。しかし、民間でその装備は違法。
この回で、部長は柔道三段と描かれている。
喫茶店のインベーダーゲームで犬は動物なのに600点を出す。一方、中川はインベーダーをやったことがなく、両さんから「文明人とは思えん」と言われてしまう。
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価格:2464円 |
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●ローラー大作戦!の巻
ストーリー
気温35℃のあまりの暑さに制服を着ていられない両さんは、パンツ一丁の姿になるが、麗子の忠告で浴衣姿に。
麗子がローラースケートを持ってきたのを見て、両さんも自前のローラースケートを履いて、テクニックをみんなに見せつける。
そんな中、近くで自動車の接触事故が発生。
両さんたちも検分に向かうが、浴衣にローラースケートの両さんの姿は警察官だと思われず、暴走族たちとトラブルになる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、戸塚金次、屯田五目須(署長)
ローラースケートで勤務する話。
タイトルのローラー作戦は、本来はその一帯をしらみつぶしに当たる作戦のことで、本作のようにローラースケートを使うことではない。
冒頭、両さんだけでなく戸塚も半裸になっており、見事な入れ墨を通行人に目撃されている。
両さんは子供の頃、下駄に金物屋で買った滑車をつけて、ローラースケートを自作していた。今回のローラースケートは8年前に購入したもの。
麗子は小さい頃、テレビに出ていたローラーゲームチームの東京ボンバーズに憧れていたらしい。「今の読者にはわからないだろうな」と戸塚がメタ発言をしているが、1979年の掲載当時では10年も経っていない。
121巻「ローラースポーツでGO!GO!!の巻」ではスキーにローラーを付けている。
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価格:2980円~ |
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●違反はイカン!の巻
ストーリー
交通課長は、若者に対しては高圧的に取り締まるだけではなく、時には理解を示さねばならないと考えていた。
しかし、下手に出てもあまりに話を聞かないバイクの若者に、交通課長はキレて大暴れしてしまう。
課長がキレて現場が混乱するも、その場に現れた元・暴走族の本田が一喝。事態は一気に収束する。
本田の登場でいったんは落ち着いた現場だったが、そこにアマチュア航空家の操縦するプロペラ軽飛行機が不時着し、再び混乱する。
主な登場人物
両津勘吉、本田速人、交通課長
交通違反の取り締まりの話。
一時停止違反のバイクの高校生に対し、罰金4000円と言われている。2025年現在は6000円。
作中、本音と建て前の例として、交通課長の「お米の通帳問題」との発言がある。米の配給を受けるのに通帳が必要な米穀配給通帳の制度があったが、1979年当時では有名無実化していることが報道されていた。
本田は信号無視のフェラーリを追って両さんと一緒に静岡まで行っていた帰りだった。
その帰りに、たくさんの違反車を捕まえており、なぜかその中には戦車も含まれている。
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●スーパー麗子!の巻
ストーリー
ミニパトの婦警に違反駐車を注意されても、相手が女と見るとナメてかかかるトラックの運転手たち。
困った婦警たちは派出所勤務の麗子に相談。ミニパトに乗った麗子は、気の強さと腕っぷしで、トラック運転手たちに痛い目を遭わせる。
しかし、後日には、またトラック運転手たちの態度は元に戻ってしまう。
1979年7月、部長の推薦で麗子は白バイ隊員となり、悪質な運転手の取り締まりに向かう。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、秋本カトリーヌ麗子、派出所の犬、くらもち(婦警)
麗子がトラック運転手たちを取り締まる話。
次の「女の意地!の巻」に続くので、実質前後編の前編。
両さんは麗子のことを「栄養が頭にいかず 全部オッパイにいった なんのとりえもない」と評している。この頃の麗子は美人で気が強いキャラはそのままながら、インテリな才女のキャラではない模様。
白バイ隊員にはなるが、女性ということで麗子にはモトグッチV100SPの特注の赤いバイクが与えられる。
実際に警視庁女性白バイ隊「クイーンスターズ」が結成されるのは、1991年(平成3年)。
警視庁女性白バイ隊 Queen Stars | 警視庁公認 交通安全情報サイト TOKYO SAFETY ACTION
「麗子の赤バイが暴走トラックに挑む 白熱の16巻にご期待ください‼」と次巻への引きで終わる。
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価格:1485円 |
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「スーパー麗子!の巻」は次の16巻に続く構成。
初期の「こち亀」は、コミックスまたぎのエピソードがいくつか見られるが、次巻への引きが描かれているのは珍しい。
中期以降の「こち亀」では、前後編のエピソードでも、コミックスまたぎにならない収録順になっている。