「こちら葛飾区亀有公園前派出所」20巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(1982年1月発売)
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●真夜中のパイロット!の巻
ストーリー
両さんたちが夜勤をしていると、戦闘機が派出所に突っ込んでくる。
中から出てきたのはアレキサンダー・コズロフ少佐。コズロフは祖国から亡命してきたのだった。
ひとまず中川邸でかくまわれ、ケガの治療を受けるコズロフ。
コズロフはテニスをするなど、麗子と交流を深めていく。
両さんもコズロフを気に入り、日本に住まわせることができないかと考えるが……
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、アレキサンダー・コズロフ
戦闘機で軍人が亡命してくる話。
コミックスでは1話にまとまっているが、ジャンプでは2週にわたって描かれたエピソード。
麗子とコズロフのロマンス的な雰囲気が描かれる。
コズロフの母語はロシア語らしき言葉だったが、中川と麗子もコズロフの言語は分からなかった。この時には、中川と麗子が複数言語に堪能との設定はなかった模様。
コズロフは少し日本語をしゃべれる(読み書きは不能)ので、意思疎通はできた。
コズロフの祖国については明言されていない。
1976年、ソ連の将校がミグ25戦闘機で函館空港に亡命のために現れたベレンコ中尉亡命事件が元ネタと思われる。
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●鋼鉄の人!の巻
ストーリー
体力検査を受けに葛飾署にやってきた両さん。
肺活量は7000cc、握力は測定機器を破壊するほどと、人並外れた体力を示すのだった。
しかし、内科健診では十二指腸潰瘍の疑いを持たれてしまう。
禁酒・禁煙を医者から申し付けられた両さんは、生き甲斐を失ってしまう。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、野口六郎
署内で体力検査と健康診断を受ける話。
葛飾署には「手をあげて 赤でもわたる 元気な子」「人を乗せるな 夜は乗るな ラジオつけるな タバコすうな 雨の日乗るな 平日も乗るな!」とムチャクチャな標語が掲げられている。
この回での両さんの身長は165cmとなっている。しかし、133巻「おしえて両津先生 派出所七ふしぎの巻」では152cmに修正されている。(元々は秋本先生の身長をそのまま設定に使用していた)
タバコを禁止されて両さんはショックを受ける。両さんが禁煙するのは34巻「煙(えん)はEなもの!?の巻」から。
体力検査の中には、なぜか江戸時代の拷問のようなものが描かれている(両さんは受けていない)。
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●ラプソデーの巻
ストーリー
江戸川で開催されるラジコンレースに、両さんは自作のラジコンカーで参加。
前回のレースでは、ロードレース部門でトップだったので、今回はスバル ヤングSSバギーでラリー部門に挑み二冠王を狙う。
厳しいコースに脱落車が何台も出る中、両さんはトップに。
しかし、そこに近所の金持ちのラジコンマニア・狂四郎がレースに乱入してくる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、狂四郎
ラジコンカーレースの話。
狂四郎は、詰襟の学生服のような服装に、サングラスに覆面と月光仮面のような出で立ち。
いつも邪魔ばかりしているらしく、両さんからは「いつもひとりぼっちでいじけて…」と言われている。まともにレースにエントリーするつもりはないらしい。
狂四郎の名前の元ネタは、おそらく「眠狂四郎」。時代的には「プラモ狂四郎」(1982年~)より早いはず。
45巻「スーパーR・C(ラジオコントロール)の巻」に登場するラジコン天才少年・狂志郎とは別人。
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●カギっ子!?の巻
ストーリー
子供の頃、カギをかけ忘れたばかりに、新品の自転車を盗まれたことのある男性は、疑り深い性格となり、何でもカギをかけなければ気が済まないようになっていた。
そんな男性が家のカギをなくしたと派出所にやって来る。
両さんは、かつて空き巣に教わったピッキング技術で、男性の家の玄関のカギを開けるが、家の中はどこもカギだらけ。
両さんが男性の話を聞いていると、男性の境遇に共感したドロボウが会話に参加してくる。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一
疑り深い男性の話。
盗難を恐れる男性は、自動車を停める時にドアをロックするだけでは不安で、ガソリンを抜き取り、タイヤを外して駐車していた。
男性は結婚していたこともあるようながら、元・奥さんに「カギ人間」と悪口を言われて逃げられている。
男性と両さんの話を聞いて、隠れていたドロボウが出てくる。カギばかりの家なのに、ドロボウが侵入できた経路は窓。窓の外には格子があったが、格子が切断されて曲げられていた。
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●ノンストップ!の巻
ストーリー
路線バスの運転手の熊田は豪快な人物で、競馬中継を聞きながら乗務、うっかりバス停を飛ばしそうになってバックで戻ったり、邪魔なスポーツカーをバスの巨体で潰したりと、ムチャクチャな運転をしていた。
友人の両さんを乗せ、勤務中にも関わらず気ままなコースを運転していると、当て逃げをする外車を発見。
熊田はバスで外車のスポーツカーを追跡する。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、熊田
豪快なバス運転手・熊田の話。
熊田の運転するバスは、元は高速観光バスを路線用に改造したもので、14,000cc、320馬力。マセラティにも引けを取らないスピードを出すことが可能。
逃走車を追いかける展開のためとはいえ、ケガをしている要救助者を放置していくのはどうかと思う(一応、救急車が来ている描写はある)。
熊田は22巻「ハッピーバースデー!?の巻」、36巻「ノガミブルースの巻」にも登場する。
この回のラストで熊田は私鉄の運転手に転職するが、次回の登場時にはバス運転手に戻っていた。
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●ガキ大将!勘吉の巻
ストーリー
昭和30年代、浅草。
大門中学校の生徒・勘吉少年は、友人の兄のバイクを勝手に乗り回し、三人乗りで隅田川にダイブしたり、サーカス団から盗んだ本物のトラを学校に放つなど、問題ばかり起こしていた。
父・銀次は、手に負えないと、寺の和尚に勘吉を預けるが、そこでもサジを投げられてしまう。
さらに、勘吉少年は何度も警察署の世話になってしまう。
主な登場人物
両津勘吉、両津銀次、両津よね、両津金次郎、住職
両さんの少年時代の話。
少年時代の思い出話については、小学校高学年くらいの年代で描かれるパターンが多いが、今回は中学生時代。
この回が少年時代の思い出の第一弾となる。
両さんの弟・金次郎はこのときの少年時代が初登場。この初登場時から兄とは対照的に勉強ができる設定になっている。
母・よねもこの回が初登場。
大人の金次郎が初めて登場するのは、25巻「両津家の人びとの巻」。
最後は、現代の警察官につながる展開になっている。
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●男たちへ…!の巻
ストーリー
派出所の前で、大学生の男が女を口説こうとして無惨にもフラれていた。
あまりに不憫なので派出所で男の話を聞くと、彼は大学でプレイボーイ倶楽部に入っており、女性にもてることを目指していた。
男は本田のワイルドなバイクをマネてもてようとするも、すぐにはマネできない。
両さんから「女なんてものはな! 札ビラでひっぱたきゃついてくる」とアドバイスを受け、本当に実行するもあえなく撃沈。
女のつれない態度に今度は、女と両さんが口論になる。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人
ナンパな大学生の話。
冒頭では麗子の読んでいる週刊誌に対し「女はどうして人のウワサがすきなんだ」と両さんが苦言を呈している。
プレイボーイ倶楽部の男が口説いていた女性の名前は礼子(レイコ)。麗子と同じ名前の響きなので、両さんたちも彼らの会話に注目するようになった。
礼子も男と同じく大学生。親のお金で大学に通っているが、特に親に感謝することはなく、そのことで両さんから叱責される。
男がデートの映画に提案したのは「がんばれ!!タブチくん!!」。
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●親をよべ!の巻
ストーリー
寺井が子供と東京タワーに行く約束をしていたが、法事で本人が行けなくなる。
そこで寺井は両さんに息子たちを代わりに連れて行ってくれるよう依頼。
気乗りしない両さんだったが、タワー内で「日本の酒 きき酒展」がやっていると麗子に聞かされ、がぜんやる気に。
土曜に息子二人を連れて行くも、観光客でごった返すタワーに辟易。
うんざりしていると、東京タワーの外側を登り、「親をここにつれてこい」と抗議のパフォーマンスをする男が現れる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一
寺井の息子二人を連れて東京タワーに行く話。
寺井は子供たちが休みの日曜を希望していたが、両さんは話をした翌日の土曜に行くことに決める。当時の学校は週休二日制ではなく、土曜は午前授業だった。
14巻「ミスター・ズウの巻」では、寺井の息子たちと上野動物園に行っている。
麗子から聞かされた「日本の酒 きき酒展」は昨年の開催。麗子に騙された形。
「親をよべ」と言っていた男は、親が自動車を買ってくれないことを抗議してタワーに登っていた。フィアットX1-9、シルビアZS-EXを希望。
前話「男たちへ…!の巻」に続き、親のスネをかじる若者が描かれる。当時20歳くらいの若者は1960年前後の生まれなので、その親は戦前生まれ幼年・少年期は戦中・戦後すぐの頃。自分が若いころは不自由を感じていたので、子供たちには甘いという親が少なくなかった模様。
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●白バイ鬼の十訓!の巻
ストーリー
警視庁第一交通機動隊で路上に出ることができるのは、訓練を受け技能検定(青免)に受かった者のみ。
本田は交機の若手を指導し、本田流の過激な取り締まり方を伝授していた。
本田たちが取り締まりしているところに両さんも合流。
両さんも面白がって訓練に参加を希望。自転車を本田のバイクに縛り付けて同乗する。
そんな中、ひき逃げ事件が発生。本田と両さんはひき逃げ犯を追う。
主な登場人物
両津勘吉、本田速人
本田が交通機動隊の若手を訓練する話。
「十訓」とタイトルになっているが、訓示めいたことは特に出てこない。
訓練を受ける三人の若手の名前は、山派(ヤマハ)、河先(カワサキ)、鈴木(スズキ)とバイクメーカーの名前。
本田のやり方では、走行する違反車を停車させる方法は「ドアを足でけとばして運転者にしらせる」と、かなり暴力的。
バイクを降りた気弱モードの本田は、気弱というか女性っぽい喋り方になっている。
ラストは豪快な290キロ プラス自転車のバイク・ボディースラム。
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この巻のメインは二話続きの「真夜中のパイロット!の巻」。
某国のパイロットと麗子との交流が描かれており、ギャグは少なめ。
「ガキ大将!勘吉の巻」
は、初の少年時代の過去回想回。
まだ、豚平、珍吉を含めたトン・チン・カントリオの設定はまだない。