「こちら葛飾区亀有公園前派出所」32巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(1984年9月発売)
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 32【電子書籍】[ 秋本治 ] 価格:460円 |
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●事故ゼロへの願いの巻
ストーリー
交通のマナーの乱れを嘆く石頭鉄岩(いしずてつお)部長は、交通道徳について5歳から教育するべきと、幼稚園児に向けた交通指導を実施する。
両さんは、本田や婦警の洋子と一緒に交通指導の手伝いに行く。
幼稚園児に実車を運転させるわけにはいかないので、実車の1/3スケールの車を用意し、交通指導を開始。
ところが、ヤンチャな園児数人が車を運転して、公道に出て行ってしまう。両さんたちは、園児の捕獲を試みる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、本田速人、石頭鉄岩、佐々木洋子
幼稚園児に交通指導をする話。
園児向けの仕事と聞いて「わしはロンパールームのおじさんか!」と両さんは漏らす。ロンパールームは60~70年代に放送していた子供番組。
子供用の1/3スケールの車は、おもちゃではなく、実車と同じくガソリン車。
街角のカットでペコちゃん人形が描かれているが、店は不二家ではなく不三屋になっている。
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価格:15600円 |
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●舞混(マイコン)おじさんの巻
ストーリー
実家の本田輪業のバイクの慣らし運転で、遠出している本田のバイクに一緒に乗って東北方面にツーリングしている両さん。
途中の農村で、風景に似合わない高級車に乗る男性に出会う。
男性は農作物製造会社の社長だった。彼の会社は、一見すると田舎の農家のようだが、それは観光用に田舎の雰囲気を残すためのダミー。
牛、馬、地蔵はプラスチック製で、田んぼの稲も造花。
中はコンピュータ制御のハイテク施設になっており、田畑の管理・収穫がオートメーション化していた。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人
ハイテク農業施設の話。
タイトルのマイコンについて、現在はパソコン(パーソナルコンピュータ)と呼ばれるが、1980年代はマイコン(マイクロコンピュータ)と呼ばれていた。
ハイテク農業施設の中では、前谷惟光先生の「ロボット三等兵」が働いている。
田畑は地下にあり、風水害の影響を受けずに年中プログラム通りの収穫ができる。
品種改良も行っており、巨大なイチゴや小さいスイカ、皮を剥くと中はトウモロコシのバナナ、皮の中がギョウザのミカンなどがあった。
作中のようなものとは少し違うが、植物工場というものは実在する。
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価格:10999円 |
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●仲よし旅行の巻
ストーリー
派出所の秋の旅行は群馬の温泉。
旅館に着くと、隣の部屋にはなんと御所河原組の一行も来ていた。
大浴場では、御所河原組と一緒になるが、見事な入れ墨の戸塚は地元のヤクザ者と間違われてしまう。
夕食の時間、両さんたちの食事は予算の都合で質素なもの。一方、隣の御所河原組は芸者をあげて豪華な料理。
両さんと戸塚は、隣のヤクザの宴会に飛び入り参加する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一、戸塚金次、御所河原組長
御所河原組と温泉旅行で一緒になる話。
組長が傘をさして「なんである アイデアル」と叫ぶのは、傘メーカー・アイデアルの植木等のCMが元ネタ。
警察官の戸塚には、ヤクザも一目を置くほどの見事な入れ墨が入っている。一方、御所河原組長の背中には「アルプスの少女ハイジ」、お腹には「魔法使いサリー」のサリーちゃんとよしこちゃん、足の裏には「ゲゲゲの鬼太郎」の入れ墨が入っている。
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価格:2410円 |
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●コピー社会の巻
ストーリー
駅前の出店でおもちゃのバーゲンをやっていたので、5万円も買い込む両さん。
しかし、よく見るとGIジョーではなくCIジョー、バンダイではなくバンザイとインチキ商品ばかり。
怒った両さんは、その出店の大元の会社・ものまね商事に怒鳴り込む。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、音田弘
コピー商品ばかり作っている会社の話。
次の「おいらは、かぜさ!のまき」と同じ号に掲載されたので、扉絵を含めて14ページとやや短い。
ものまね商事はおもちゃだけでなく、自動車や電化製品、タレントのブロマイドまで手掛けている。
ところが、ホンダ・シティではなくツティ。H・ONDAもホンダではなくHオンダ(社長の名前・音田弘)のこと。
一見SONYに見えるウォークマンも、S・ONY(Sオニイ)。社長の兄・進(ススム)が作ったウークマン。
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価格:2700円 |
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●おいらは、かぜさ!のまき
ストーリー
本田のバイクに乗って、爽快に飛ばす両さん。
「風になっていた」とロマンチックに語るが、麗子や部長には理解されない。
通りすがりのカワサキW1スペシャルのライダーに乗せてもらい、両さんは再び風になる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人
「コピー社会の巻」と同時掲載のため、5ページの短い話。
31巻「ホップ!ステップ!ジャンプ!!の巻」のときと同じく、セリフがすべて平仮名表記、キャラも2.5頭身のデフォルメタッチの「よいこむきまんが」となっている。
「あきもとおさむくん」「とみさわちなつちゃん」(アシスタントのとみさわ千夏先生)の名義になっている。
両さんが「ろうどうしゃ しょくん(労働者諸君)」と呼びかけるのは「男はつらいよ」の寅さんの良く言うセリフから。
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価格:330円 |
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●熱戦!!学園祭の巻
ストーリー
近所の亀有大学の学園祭で、派出所メンバーは模擬店を出すことになる。
二店を開き、部長と両さんがそれぞれ店を受け持つことになるが、中川と麗子は両さんに不安を感じ、部長のクレープ店を手伝うことにする。
一人になった両さんはテキ屋の友人の協力を得て、綿菓子屋を開く。
部長と両さんは、売り上げを競って、互いの店の妨害を始める。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子
学園祭の模擬店で対決する話。
地域住民との触れ合いが名目で、儲けは全額交通安全対策に寄付することになる。自分の儲けにはならないので、必死に働く必要はないのだが、意地の張り合いで両さんと部長の熾烈な競争になる。
両さんが卑怯な手を使うのはいつものことながら、部長も卑怯で対抗するのは珍しい。
最初、両さんは大学構内にディスコとスナックを開店しようとするが、学長からの抗議により取り止めとなった。
次にザリガニ釣り屋を始めるが、女子大生の反応が良くないので、綿菓子屋になった。
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価格:8555円 |
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●ニッポンの心の巻
ストーリー
愛車のパンクを直しに実家に戻る本田について行き、両さんも本田輪業を訪れる。
古いカワサキ車ばかりを扱う本田の親父だったが、ブームに乗ってカスタムパーツの開発もしていた。
本田の父が作ったのは、ヨーロピアンやアメリカのバイクとは一線を画すジャパンスタイルのバイク「日本(ニッポン)」。
その「日本」のバイクに乗った大学教授の金山とともに、両さんと本田も「日本」で奥多摩にツーリングに行く。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、本田改造
ジャパンスタイルのカスタムバイクの話。
本田の父が開発した「日本」は、マッハIIIをベースに、清水焼の瀬戸物のガソリンタンク、同じく清水焼のヘルメット、西陣織のシート、フレームやサスペンションは竹製、マフラーは茶筒と一升瓶と、日本的なパーツにこだわっているが、安全性は完全無視。
本田輪業は今年で3台バイクが売れたと言っているが、季節的にはすでに10月くらいのはず。
冒頭、両さんがオセロのコンピュータゲームに負けたことで頭にきてゲームを拳銃で撃ち壊してしまう。12,000円もしたとのことだが、オセロだけができるゲームでその値段は、現在の価値観では高すぎる。
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●専業主夫!?の巻
ストーリー
寮母のおばさんが町内会の旅行で日光に行くため、二日間、ニコニコ寮を留守にする。
その間は、非番の両さんが代理を務めることに。
仕事もないので、テレビを見ながら気楽な専業主夫業を満喫するが、寮の洗濯機が故障。寮の5人分の洗濯物を持ってコインランドリーに向かう。
洗濯後には、食事を作ることになるが、面倒くさがった両さんは、安売りしていたバナナで、適当な料理を作る。
主な登場人物
両津勘吉、吉原トメ(白浜カトリーヌ)(寮母)
両さんが寮母の代わりをする話。
洗濯機が故障してからは、クリーニングに出すといって5人分の洗濯物を預かるが、途中でコインランドリーの方が安いとみて、ランドリーに切り替える。
ランドリーでは、自分の着ている服も一緒に洗濯しようとして、服を脱ぐ。パンツまで洗濯機に入れて、全裸でコインランドリー場にいるのは変態にしか見えない。
コインランドリーではアイロンがかけられないので、板金工場のプレス機で洗濯物をプレスしてもらうことになる。このとき、制服だけでなく装備品もプレスするのだが、洗濯物の中に制帽、手錠、拳銃は混ざってないだろう。
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●もてる条件の巻
ストーリー
両親からお見合いの話を勝手に決められ困った中川は、両さんに代理を依頼。フラれて破談になるのを期待する。
当日、銀座のレストランでお見合い相手のひろみと会う。両さんは、高級店に合わない言動を繰り返し、ワザとフラれようと試みる。
食事を終えた後、店の前で待っていたのは、ひろみの父が手配した屈強なガードマンたち。
半ば強引にひろみを車に乗せようとするガードマン。それに反発するひろみを見て、両さんは思わず助太刀。ひろみを連れて街中を逃走する。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、川村ひろみ
中川の代理でお見合いを破談にしようとする話。
両親から、うるさくお見合いを決められるとのことだが、この時点で、中川の両親は未登場。(父・龍一郎は69巻「中川の父登場の巻」に、母・小百合は155巻「中川家の人々~大集結編~の巻」に登場)
後の分刻みでビジネスしている両親を考えると、うるさくお見合いを勧めるキャラではないのだが、この時点で設定が固まっていなかったらしい。
中川は両さんに代理を引き受けさせるのに、10万円を交際費として渡している。
銀座の風景では都電が描かれているものの、この当時には既になくなっていた。お見合いをした銀座のレストランの名前は「シモ・ブ・クレ」。
37巻「結婚の条件の巻」では、麗子の代わりに女装してお見合いをしている。
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●車は愛だ!?の巻
ストーリー
中川が両さんに運動会への出場を打診。
いつもの体力頼みの依頼かと思いきや、車を使った自動車フェスティバル運動会だった。
世界的なコレクター待田芳太郎(まつた よしたろう)が年一回、開催しているフェスティバルで通常のレースだけでなく、車同士での相撲、車に乗っての野球などの様々な競技が行われているのだった。
両さんと中川は、商業車障害物レースにエントリー。パトカー仕様のコスモスポーツL10Bで挑む。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一
自動車の運動会に出場する話。
「クルマは愛だ。」は日産スカイラインに使われていたコピー。
相撲は自動車同士がぶつかって相撲を取るので自動車である意味が感じられるが、野球は打った打者が塁間を回る時と野手がボールを追いかける時だけ車に乗るので、自動車の意義は感じられない。
相撲解説の徳大痔は徳大寺有恒、野球解説の福沢は福澤幸雄がそれぞれモデルか。
両さんたちの乗るコスモは、フェラーリよりも速い。それは44年式コスモが秋本先生の当時の愛車だからという作者のえこひいき。
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●悪魔がやってきた!の巻
ストーリー
派出所に自衛隊のヘリが突撃してくる。訓練中に本隊からはぐれて迷子になっているのだった。
両さんはヘリに同乗し、目的地の千葉演習場まで道案内することに。
途中、移動のついでと葛飾署に書類を届けに行こうとするが、誤って署に機銃掃射とミサイル発射をしてしまう。
目的の演習場は部長の自宅が近いため、寄り道して部長に挨拶をしようとする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、大原良子
迷子のヘリを道案内する話。
ヘリのパイロットは相当なポンコツなので、騒動が大きくなってしまう。
タイトルの「悪魔がやってきた」は、大切に育てている菊の花をヘリのローターの風圧で散らされたり、機銃掃射を受けそうになった部長が、「この悪魔め! くらえ!」と機関銃で反撃したことを指している。お堅い部長の自宅にどうして機関銃があったのかは不明。
葛飾署には「VTはRZをぬかない様に 警視庁」と書かれているが、警視庁の標語というより、秋本先生の私怨っぽい。
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個人的オススメは、おかしなブランド名が続々登場する「コピー社会の巻」と、両さんがお見合い女性とイイ感じになる「もてる条件の巻」。
「ニッポンの心の巻」ではバイク、「車は愛だ!?の巻」では自動車、「悪魔がやってきた!の巻」ではヘリと、乗り物メインの回が多い。