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【こち亀】47巻の全話あらすじ紹介 江戸っ子寿司屋の大将と意地の張り合い勝負! 部長とラジコン勝負! 派出所の旅行先は両さんの実家!? 平凡なソバ屋に両さんが経営指南!

 

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」47巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

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●台風とふたり組の巻

 

ストーリー

両さんは、近くの田中家が旅行に出かける間、一晩留守を預かることになる。部長命令とはいえ気乗りしない両さんだったが、田中家が酒屋で多少の飲酒も許可されていると聞き、一転して上機嫌に。
台風の迫る中、田中家に向かうと、熱海旅行に出たのは夫婦だけで子供たちは残されていた。
五人の男の子の世話に手を焼く両さん。
そこに二人組の窃盗犯が現れる。二人組は強盗を働こうとするが、子供の世話で手一杯の両さんに何かと家事を頼まれてしまう。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

台風の中、子だくさんの家で留守番をしていると二人組の強盗が現れる話。
冒頭、両さんがエアガンを勤務中に作製していることについて、中川から苦言を呈されるが、麗子も勤務中、二週間で秋物セーターを3枚も編んでいると両さんは反論する。
留守番の件を両さんは断ろうとするも、部長に46巻でのヨーロッパ旅行で世話になったことを持ち出され、断れなくなる。


酒屋の名前は「おそ松くん酒屋」。しかし、子供は六つ子ではなく、五人。五つ子でもなく、年齢は違っている。
酒屋を含む周辺のトイレ事情は水洗ではなく、汲み取り式の設定。葛飾区の下水道整備は当時50%くらい。

葛飾区史|第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


後には両さんが釣りをする話(75巻「イカ釣り船上バトル!の巻」、158巻「またまたマグロ海上決戦の巻」など)も出てくるが、この回では「わしは釣りの事がわからん」と発言している。

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●江戸っ子すし講座の巻

 

ストーリー

給料日に借金取りから逃げ切った両さんは、中川と麗子に食事を奢ることに。
寿司を奢ろうと馴染みの回転寿司に連れて行こうとするが、あいにくどこも休み。近くにあった高級江戸前寿司「大尽ずし」に入ることになる。
想定外の高級寿司店に入り、かっぱ巻きなど安いネタを頼もうとする両さんだが、大将はウニやトロを勧めてくる。
高級ネタを勧める大将にイヤミを言う両さん。それを嫌がらせで返す大将。江戸っ子同士で互いに意地を張り続ける。
後日、大尽ずしの大将が派出所を訪ねて、さらにイヤミを言いに来る。
負けじと両さんも、再び大尽ずしに来店する。

 

主な登場人物

両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、大尽ずしの大将

 

意地っ張りな江戸っ子の寿司屋の大将と張り合う話。
読者人気投票で選ばれたベスト10にも選ばれ、高い評価を得ている回。
「ぬるいお茶だ! まずい!」とイヤミを言う両さんに、グツグツに沸騰したお茶を出す大将。それでも強情に「まだ少しぬるいな!」とやせ我慢しながら飲む両さんという意地の張り合いが延々と繰り返される。
互いにエゲつない言動なのに、笑えるバランス感とテンポの良さが面白い。


84巻「寿司ロボ・にぎっ太くん!の巻」で大尽ずしは再登場。寿司ロボットを導入しているが、結局、両さんとも再度激突する。

 

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●コレクターの巻

 

ストーリー

多くの車を所有している中川は、その日の気分で高級車を選んでいた。出勤すると友人のカーマニアの轟からの電話があり、勤務をサボって、両さんと一緒に轟邸に向かう。
実車のコレクターでもあるが、ミニカーも収集している轟。しかし、両さんからせっかく入手したミニカーはニセモノだと言われてしまう。
両さんが一人で轟の車庫にいたところ、カーコレクションの取材にテレビクルーがやってくる。
両さんは、持ち主気取りで轟のコレクションのメルセデスSSKに乗って、勝手にドライブに行ってしまう。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)

 

カーコレクターのコレクションに勝手に乗って行ってしまう話。
轟の自宅は大きいのだが、ほとんどがコレクションのための車庫になっており、居住スペースは車庫の外の小屋になっている。
両さんはテレビの取材に偏見を持っており、わけのわからない女がレポートするのではと言っていた。その時の妄想として出てくる、両さん扮する「能天気パア子」というキャラがなかなか強烈。
両さんはメルセデスSSKのことを「武田信玄が富士スバルラインのコーナーをせめたという由緒あるベンツ」と紹介している。

 

メルセデス・ベンツ・SSK - Wikipedia

 

 

 

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●オモチャ大戦争の巻

 

ストーリー

両さんは小型のラジコンカーを開発。ジオラマでコースも作成し、小学生を集め、お金を取って遊ばせていた。
しかし、部長に見つかってしまい、「くだらん」と一喝される。ラジコンに対し「なん度もやれば だれだってうまくなる バカバカしい」と言い放つ部長を相手に、両さんはラジコンでの勝負を挑む。
後日、中川邸の特設コースで部長と両さんの勝負が始まる。
テクニックで圧倒的に有利な両さんだったが、部長は中川の協力を受け、ある秘策で高等テクニックを見せる。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、狂志郎

 

部長と両さんがラジコンカーで勝負する話。
両さんの開発した小型のラジコンカーは、ミニ四駆くらいのサイズで70km/hで走る。
「世の中すべてがコンパクト時代だ! おもちゃにもそれは いえる」と、鉄道模型がHOゲージから小さいNゲージに変遷していったことを例に出す。後のミニ四駆ブームを思うと、コンパクトなおもちゃは間違っていない方向性。
子供たちからは、10分間100円を取ってラジコンで遊ばせていた。

ミニ四駆 - Wikipedia


45巻「スーパーR・C(ラジオ・コントロール)の巻」に登場したラジコン少年の狂志郎が再登場する。

 

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●鉄人はだれだ!?の巻

 

ストーリー

昨年、両さんが優勝したアイアンマンレースが今年も開催。スポンサーがついて賞金が一億円から十億円に増額。
張り切る両さんだが、部長の目があり参加が困難。
中川に両さんの声を吹き込んだテープレコーダーを渡し、誤魔化す作戦を実行する。
中川が誤魔化している一方で、鉄芯が地面に埋め込まれたピンの並ぶボウリング、鉄製の巨大ボールを打つゴルフ、滝登り、鋼鉄製の巨大ピースのジグソーパズルなど、体力自慢の鉄人レースに両さんが挑む。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

再びアイアンマンレースに挑む話。
前回のレースは、42巻「鉄人レース!!の巻」。
レースは様々な会場で行われるが、最初の会場は南千住の東京スタジアム。なお、東京スタジアムは1977年に解体されており、この連載時には実在していない。

東京スタジアム (野球場) - Wikipedia


会場にはテレビクルーの車が止まっており、テレビ朝日の旧名の「NET」ではなく「NFT」。
部長は派出所のロッカーに外に通じるドアを作っており、入り口を通らず中に入ることができる。
扉絵では、両さんと中川がNISSAN MID4を紹介している。

 

日産・MID4 - Wikipedia

 

 

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●二輪諸法度の巻

 

ストーリー

本田の実家の本田輪業に遊びに来た両さん。本田の父は珍しいパーツを求めに兵庫まで出かけており留守。非番の本田が一人で店番をしていた。
本田輪業には希少なカワサキのバイクがあるが、相変わらずガンコな気質の商売で、まったく売る気がない。
本田は趣味で色々なバイクのパーツを組みなおしてバイクを製作していた。それを見ていた両さんもバイクを組み立て。V型8気筒4000cc重量600kgの大型バイク「マッドネススペシャル4000」を作り上げる。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人

 

本田のバイク屋で過ごす話。
この回での本田は両さんのことを「先輩」ではなく「両さん」と呼んでタメ口をしゃべっている。
さらに、この回で本田はクッキーを焼いたり、カルパッチョを作ったりと、女子っぽい料理を作っている。
本田輪業には、カワサキのGPZ400R、KH400最終型、ZIIなどが置かれているが、本田の父に気に入られないと購入することはできない。
両さんの作った「マッドネススペシャル4000」は、ブラジルのアマゾネスのように四輪自動車用のエンジンを搭載している。

 

カワサキ・GPZ400R - Wikipedia

 

カワサキ・KH - Wikipedia

 

カワサキ・750RS - Wikipedia

 

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●柔硬(じゅうこう)ちょうだい!?の巻

 

ストーリー

部長は少年課の課長から、真面目過ぎる新人の真締(まじめ)を両さんに指導してもらいたいと要請を受ける。
不良と対峙する少年課であれば、麻雀やバイクなどを覚えた方が良いと力説する両さん。
両さんは真締を連れて、公園でパトロールをサボったり、パチンコをしたり、プラモを買わせたり、夜の街に繰り出したりと、硬い頭を柔らかくする指導を行う。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、フータロー、真締

 

真面目過ぎる新人を指導する話。
タイトルは、おそらく重厚長大のもじり。

重厚長大 - Wikipedia


少年課では子供の気持ちを理解するのが大切と、子供の気持ちが分かる両さんに指導を頼むことになる。しかし、部長は乗り気ではなかった。
一流大学出身の真締のことを「大学出なら十分 遊び人のはずなんですがね」「大学で勉強をしてたのか…… 変わったやつですね…」と評しており、両さんは大学を遊ぶところと思っている模様。
不良とバイクについて語る妄想では、スズキのファンファン、ホンダのホークIIについて語られている。

 

SUZUKI DIGITAL LIBRARY|二輪車

 

ホンダ・ホーク - Wikipedia

 

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●東京散策!?の巻

 

ストーリー

派出所の旅行の幹事が部長だったが、すっかり忘れており、予定が何も立っておらず、積み立て会費の天引きのことも忘れていて、予算が一円もなかった。
困った部長は、お酒を奢って両さんに幹事を引き受けさせる。
お金のない旅行のため、両さんは東京見学を立案。
上野京成聚楽前に各自お米を2合持って集合。上野から浅草まで徒歩移動。両さんの実家の佃煮屋に泊まるという旅行だった。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、寺井洋一、戸塚金次、両津銀次、両津よね

 

貧乏旅行で東京散策する話。
「上野から浅草まで歩けば どうかしますよ」と中川が不平を漏らすが、上野駅から浅草寺までは2km足らずで徒歩30分圏内。
実家に着いた両さんは「今日6人 ここに泊まるから」と発言しているが、両さん、部長、中川、麗子、本田、寺井、戸塚と7名いる。本田だけは布団が足りず、新聞紙をかけて寝ることになる。
両さんと父・銀次が父子で飲みに行くシーンは、何だか感慨深い。
派出所の掲示板に「街であまり見かけないバイクシリーズ GS650G」とバイクとともに書かれている。

 

スズキ・GS650G - Wikipedia

 

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●空とぶじゅうたん!?の巻

 

ストーリー

M60軽機関銃のエアガンをプロパンガスに繋いで連射テストをしていた両さんだったが、ガス爆発を引き起こして派出所を破壊してしまう。
たまたま天国警察から魔法使いのじいさんこと花山が来訪したので、魔法で派出所を元に戻してもらう。
その後、花山が派出所で昼寝をしている隙に、両さんは花山の魔法の絨毯と杖を奪って、街に繰り出す。
両さんは魔法の絨毯で飛び、本田のバイクも杖の魔法で宙に浮かせる

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、本田速人、花山理香

 

花山の魔法の絨毯を奪う話。
タイトルは絨毯だが、絨毯だけでなく杖も奪っている。
魔法の絨毯というと、アラビアンナイトの影響で、アラブ風のデザインを思い浮かべるが、花山の絨毯は浮世絵の美人画のような和風のデザイン。
本田が追っていた暴走車は、サバンナRX-7にポルシェのエンブレムを付けていた。
冒頭のエアガンは、本来フロンガスで玉を飛ばすのだが、両さんはプロパンガスで高出力に改造していた。


78巻には「空飛ぶ絨毯!?の巻」と同じようなタイトルの話があるが、こちらは高級ペルシャ絨毯の話で魔法の絨毯ではない。

 

M60機関銃 - Wikipedia

 

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●両さんの繁盛記!の巻

 

ストーリー

パトロール中に中川と訪れたソバ屋「当たり屋」は、三年前に開店してから客が三人しか来たことがないという店。
味も普通、店構えも普通、店主も普通と、これといって悪いところはないのだが、客を呼ぶインパクトに欠ける。
両さんがコンサルタントになり「当たり屋」をリニューアル。わざとボロボロの店構えにし、店主はモヒカン、サングラスにバニーガールのような恰好とインパクトを強くする。
雑誌でも取り上げられ、料理評論家の大前田長五郎が来店することになる。

 

主な登場人物

両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、大前田長五郎

 

両さんが平凡なソバ屋の経営指南をする話。
体が温まる物でも食べていこう おごってやるよ」との両さんの発言を受け、中川が提案したのはフグ料理やウナギ料理など高級店ばかり。両さんは仕方なく「当たり屋」を選び「ここで体の温まる盛りそばを食べよう」と入店するのだった。
「当たり屋」の看板の上では、本当に閑古鳥が鳴いていた。
両さんは「葛飾署 自営業相談課 日本そば係」といういい加減な肩書を名乗り、売り上げの10%のコンサルタント料を要求する。

 

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オススメは江戸っ子の寿司屋の大将と意地を張り合う「江戸っ子すし講座の巻」。

 

「こち亀」で寿司屋のエピソードといえば、後の超神田寿司よりも個人的にはこちらの印象が強い。

まさか両さんも寿司屋になるとは、このとき誰も予想していなかっただろう。

 

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