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【こち亀】57巻の全話あらすじ紹介 ヤクザになった同級生と再会する名作「浅草物語」! 両さん、天国で神様と出会う! ロボット警官・炎の介とロボット派出所が初登場!

 

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」57巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

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●文豪・両津勘吉先生の巻

 

ストーリー

葛飾署の署内報で両さんの俳句が金賞・銀賞の両方を取る。署内だけの賞で、いい加減に書いた俳句だったので、両さんは大して気にもしていなかったが、硬い本を出すので有名な鋼鉄社のスカウトマン太宰が、その署内報を見て執筆依頼にやってくる。
両さんが書いた時代劇調の小説は意外にも大ヒット。100万部を超す勢いになる。
ヒットを受けて、署長は署のイメージアップのため、両さんを内勤に回し、執筆に専念できる環境を整える。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)

 

両さんが小説家になる話。
署内報に載った両さんの句は「パチンコや 玉を取られる オカマかな」「飲むまいと 思うヒマない 10日酔い」だった。
両さんの書いた小説は活字ではなく、自筆のまま。あまりの悪筆に解読が必要だった。
時代劇調ながら、宇宙人や怪獣も出てくるという自由な内容が売れた要因の一つ。
今回のページの下部には、小説版「こち亀」が掲載されている。小説と言いながら、会話ばかりで地の文はないので、コントの台本のような仕上がりになっている。

 

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●両さん天国へ行くの巻

 

ストーリー

勤務をサボって小学生とラジコンで遊んでいた両さんが、急に動かなくなる。さらに心臓も止まっていた。
天国人事省の手違いにより、寿命のロウソクが消されてしまったのだ。
元に戻す手続きに二時間かかるので、その間、魂だけの存在になった両さん。
両さんの魂は、部長の身体に憑りつくと、勤務中に酒を飲んだり、全裸になって走り回ったりと、やりたい放題。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)、花山理香

 

部長の身体に乗り移る話。
両さんの心臓が動いてないと聞いても、部長たちは「人を だますためなら 心臓くらい止めるかもしれん!」と心配していなかった。
天国人事省が誤って両さんのロウソクを消してしまったのは、人口が増え過ぎたことが原因。この話の3年前の1984年に日本の人口は1億2000万人を超えていた。
魂だけになった両さんが、自分の肉体を持ち上げて人形のように動かしながら「落語みたいだな」とつぶやく。おそらく演目は「らくだ」。

 

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●炎の男 登場!!の巻

 

ストーリー

派出所に警視庁開発5号の警察官ロボットがやって来る。5号は怒りっぽくケンカっぱやい性格ながら、人間よりも虚弱な身体だった。おまけに感情が高ぶると、配線がショートし燃料のガソリンに引火し燃えてしまうという、やっかいな仕様。
人間並みの扱いと独立した派出所を望む5号は、手柄を挙げるべく、火薬工場にサブマシンガンで武装し人質を取った立てこもり犯に立ち向かっていく。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、開発001号、開発002号、開発003号、丸出ダメ太郎(開発4号)、度怒り炎の介(開発5号)、警視総監

 

開発5号こと度怒り炎の介の初登場の回。
両さんの付けた名前は、正式には「ファイヤーロボット 度怒り炎の介」。
この初登場時には、炎の介は警察官の制服を着用していないロボむき出しの姿。
炎の介が警視総監賞を取ったことにより、ロボット警官の派出所が作られることになる。場所が公園前派出所のすぐ隣なので、両さんは文句を言っていた。
ロボット派出所には、開発001号、002号、003号もいることになっているが、この後には炎の介とダメ太郎のコンビ以外の姿は見られない。

 

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●極悪コンビ大進撃の巻

 

ストーリー

違法駐車などをどかすことのできるパワーロボットとして、ダメ太郎が巨大な6号ロボットを開発。
6号は、これまでの知能を持った自律型ではなく、操縦者が乗り込んで操縦するタイプのロボット。
二人で操縦する仕様なので、両さんと炎の介が乗り込んでテスト歩行させるが、途中から6号の操縦がきかなくなり、6号は建物や車などを破壊しながら街中を歩行し続ける。
葛飾署に向かって歩く6号。S.S.(スペシャルセキュリティ)チームが6号を制止させるために攻撃を開始するが、6号の燃料はニトロを使用していた。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、丸出ダメ太郎、度怒り炎の介、屯田五目須(署長)

 

巨大ロボット6号が街中を破壊しながら歩く話。
タイトルの極悪コンビは、6号に乗っていた両さんと炎の介のこと。とはいえ、故障で暴走していた6号に二人は乗っていただけなので、非難を浴びるのはとばっちりに近い。
署長が両さんのことを叱ったのが、今回の原因ではと、署長や部長たちからは誤解を受けることになる。
今回のことを根に持った両さんが、葛飾署に復讐を果たそうとするのが、次の「霊幻両津!!の巻」。
この話から、炎の介はダメ太郎と同じく警察官の制服を着用するようになる。

 

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●霊幻両津!!の巻

 

ストーリー

前話「極悪コンビ大進撃の巻」の大爆発で大ケガを負った両さんは、元気に仕事復帰していた。
ケガは治ったものの、葛飾署に復讐を誓う両さん。
霊媒師に頼んで幽体離脱をし、葛飾署の視察に来た警視庁の本部長に憑りつく。
本部長の身体を乗っ取り、裸にフンドシ一本のスタイルで、葛飾署の署員たちに同じスタイルでのあいさつ「おっはよほほ~い」を強制する。
しかし、中川と部長に正体を見抜かれてしまい、署の権威を失墜させることに失敗。
今度は、テレビ局のアナウンサーに憑りつき、生放送のニュースで葛飾署をおとしめようとする。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)

 

葛飾署への復讐のために幽体離脱を利用する話。
霊媒師の店の看板には「きりつ、霊、着席」などと書いてあったり、両さんがキュウリを鼻に詰められたりして、インチキ臭いのだが、意外にも霊媒師の能力は本物。
幽体離脱で他人に乗り移ることができるのは、「両さん天国へ行くの巻」での経験から知っていた。
タイトルは、キョンシーのコメディでヒットした映画「霊幻道士」(1986年日本公開)が元ネタだと思われる。

 

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●幻の温泉郷の巻

 

ストーリー

秋の旅行で秘境の温泉を目指す派出所メンバーは、知名度のほとんどない品備多(しなびた)温泉に。
山道を進み、小さな山村にたどり着く一行。しかし、その村の温泉は観光客を呼び込むためのウソっぱち。ボイラーで沸かした湯に、市販の温泉の素を入れているだけだった。
結局、ウソがバレるも、村の窮状を知って哀れに思った両さんたちは、中川の協力で、予算不足で頓挫していた温泉掘削を再開。
見事に温泉を掘り当てるが、溶岩まで出てきてしまう。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人

 

ウソっぱちの秘境温泉に行く話。
温泉に向かう途中「北北西にむかって進め」というセリフがあるが、元ネタはおそらくヒッチコックの映画「北北西に進路を取れ」。
インチキの温泉も複数の湯を沸かす予算がないため、両さんたちが入る予定の湯以外は、水のままだった。
終盤の溶岩が噴き出すシーンは相当な迫力。ギャグマンガでなければ確実に人死にが出ているレベルだった。
扉絵では、アメリカのラシュモア山のように、両さんの顔が、山肌に掘られている。

 

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北北西に進路を取れ - Wikipedia

 

ラシュモア山 - Wikipedia

 

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●神をも恐れぬ男の巻

 

ストーリー

両さんがいつも通りに目覚めると、なぜか身体がニワトリになっていた。
パニックになりながらも派出所に出勤するも、意外にも部長たちの反応はなく肩透かしを喰らう。しかし、派出所メンバー以外の人たちの反応は異常なので、やはりニワトリの姿になっているのは間違いない模様。
両さんは犯人と思われる天国警察の魔法使いのじいさん・花山を訪ねる。
ところが、花山の魔法ではなく、神様の魔法で日ごろの行いに対する警告としてニワトリに変えられたのだった。
神様に会い、頭を下げることで元の姿に戻った両さん。しかし、腹の虫が収まらない両さんは、地獄の悪魔たちを引き連れ、神様に反逆を企てる。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、花山理香、神様、エンマ大王

 

天国の神様と対決する話。
神様とは言っているが、その姿は大仏そのもの。地球どころか宇宙全体を支配しており、地球をいつでも消滅させることができるらしい。
中川や部長が、ニワトリ姿の両さんに無反応だったのは、神様の情けでいつものメンバーには、元の姿に見えていたためだった。
神様が魔法を使うとき、呪文のような言葉を語るが「年功序列 終身雇用 地価狂乱 無策政治」と適当な漢字四文字を並べ立てるだけだった。
神様は58巻「史上最大の闘いの巻」で再登場し、巨大化した両さんと対決する。

 

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●浅草物語の巻

 

ストーリー

葛飾署から浅草署に護送されているヤクザを見かけた両さん。その男は、小学校の同級生で、当時成績の良かった村瀬賢治だった。
そんな村瀬が護送中に逃走。村瀬は、自身を破門した集英会を恨んでおり、浅草にある組への復讐を画策していた。
地元の浅草を知り尽くした村瀬は、狭い裏路地を進むが、そこには同郷の両さんの姿があった。
かつて総理大臣と弁護士の夢を語った二人は、三十年近くの時を経て、警察官と逃走中のヤクザとして対峙する。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、村瀬賢治

 

ヤクザになった同級生との邂逅の話。
「こち亀」の中でも屈指の名作と呼ばれるエピソード。
村瀬は小学校三年生のときに浅草から渋谷に引っ越していて、両さんとはそれ以来の再会。
実家も金持ちで、家庭教師付きで成績優秀だった村瀬が、どのような経緯でヤクザになったのか、どうして幹部だった組を破門になったのかは明かされていない。
「何が おまえを変えたのか しらんが… 人生を投げた時点で おまえの負けだ!」は名セリフ。
村瀬とは2001年の正月に、浅草神社での再会を誓い合う。そのエピソードは125巻「浅草物語 望郷編」で描かれる。
また、2005年にはこの「浅草物語」のエピソードから浅草神社に石碑が建てられている。
「炎の男 登場!!の巻」で破壊された葛飾署は、この話で元通りに再建されている。

 

こち亀石碑(浅草神社)/東京の観光公式サイトGO TOKYO

 

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●両さんの一日遊び講座の巻

 

ストーリー

保育園が休みのため、部長の娘のひろみが、大介を派出所に連れてくる。
部長の孫の大介を一日預かり、はさみ将棋などで遊ぶ両さん。
孫の存在で上機嫌になった部長の様子を見て、両さんは自分の割った有田焼の湯飲みを大介のせいにしたり、大介のおもちゃを買うと言って部長から小遣いをせびったりと悪事を企む。
しかし、ダメ太郎の開発したウソ発見器が鳴り出してバレそうになる。
時間が経ち大介は帰宅するが、両さんは引き続き大介が派出所にいるフリを続け、部長からお金を引き出そうとする。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、丸出ダメ太郎、度怒り炎の介、角田(大原)ひろみ、角田大介

 

部長の孫の大介を派出所で一日預かる話。
「一日遊び講座」と銘打ってうるが、教えてるのは、はさみ将棋くらい。とはいえ、「おとなになったら広い視野で世の中を見つめ 強く正しい人間にならないといかん」と将棋を通じて語っているのは、なかなかの金言。両さん自身が実践できていないが。
ダメ太郎の開発したウソ発見器は、声だけで判別できる優れもの。心にやましいことがないと反応しない。

 

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●両津代表取締役の巻

 

ストーリー

父がバカンスに出ている間、中川は警察官の職務を休んで都市開発会社の社長をしていた。
地価高騰する過密都市・東京の開発を着々と進めていく中川。その計画を見て、昔から住んでいる江戸っ子を追い出しているのではと、腹を立てた両さんは、中川にニセの委任状にサインをさせ、社長の権限を乗っ取る。
両さんは社長の代行として、開発を中止させ、会社をメチャクチャにする。

 

主な登場人物

両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

両さんが中川の会社の代表取締役になりすます話。
なぜか銀座に、当時は既になくなっている路面電車が走っている。
中川の父は、この時点では仕事を放り出してバカンスに出かける人物として描かれる。69巻「中川の父登場の巻」で実際に登場した父・龍一郎は、仕事人間になっている。


当時はバブル景気で地価が高騰していた頃。中川の計画では、不足する土地を埋め合わせるために、西暦2048年に東京湾に巨大な海上都市ができる予定だった。
東京の存在感が増していることに、両さんが「また東京オリンピックでもやるのか?」とつぶやく。まさか2020東京オリンピックが開かれることになると、このとき予想していたわけではないだろう。


今回の件で、中川の会社の損失は約一兆円、子会社が5社潰れた。そこまでされて、中川もよく両さんとの付き合いをやめないものだ。

 

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なんといっても、この巻の見どころは名作と名高い「浅草物語」。

 

一方で、天国の神様と対決するなど、ダイナミックな話もある巻。

 

また、この巻からロボット派出所が登場。

だが60巻で、このロボット派出所が不評であったことが語られる。

 

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