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【こち亀】60巻の全話あらすじ紹介 ロボット派出所が取り壊し!? 秋本先生の別作品「東京深川三代目」とコラボ! 両さん座敷牢勤務を命じられる! 読者に会いに函館へ!

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」60巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

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●体力株式会社の巻

 

ストーリー

両さんの設立した両津勘吉体力株式会社”は、有り余る体力を活かし、引っ越しやスポーツの試合の助っ人をするものだ。
試合の場合は、負けたら半額となるので、両さんも手を抜くことができない。
ある日、野球7試合、ラグビー大会、町会の水泳大会、引っ越しの手伝い、署の柔道大会が一日に詰め込まれるスケジュールとなる。
両さんは会場を移動し、たくみに業務をこなしていくが、さすがに体力の限界が…

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

体力を使った助っ人の会社を設立する話。
ひとつの助っ人の案件は5000円。午前5時から10時半までの間に野球4試合、そこから柔道、水泳、ラグビーが同時進行。合間に引っ越しが入り、夕方6時からは野球が3試合入っているというハードスケジュールだった。
ラグビーのユニフォームのまま、水泳の飛び込みスタートを切るなど中盤~終盤の勢いがスゴい。

 

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●玉虫巡査登場の巻

 

ストーリー

新人警官の玉虫 政治(たまむし せいじ)が派出所にやって来る。

政治家の多い家族の中で育った玉虫の口調は丁寧なのだが、長い割に何を言っているのか要領を得ない。
YES/NOもはっきり言わず、ファストフードでの注文もなかなか決まらず、一緒にパトロールに出た両さんをイライラさせる。
明言を避ける玉虫だが、わけの分からない理屈を並べて本筋を外れさせる技術と、スピーチの文面を考えるのはすごく得意なのだった。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、玉虫政治、屯田五目須(署長)

 

政治家のような口調の巡査の話。
両さんからは「(AV女優の)黒木かおるみたいな話し方」と言われる。
キャラとしては面白いのだが、使い勝手が悪いのか、その後の登場はなかった。
玉虫のおじは村長、父が村会議員、長男が区会議員、長女が議員秘書という構成。母や長女といった女性が政治家でないのは、当時の女性政治家の少なさの表れか。
両さんと玉虫の入ったファストフード店は、「BUSU BURGER(ブス バーガー)」。ウェンディーズのような三つ編みの女の子がロゴになっているが、ロゴの女の子も店員も別にブスではない。

 

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●さわやか五月晴れの巻

 

ストーリー

部長の娘夫婦が5月5日に引っ越しをするので、みんなで手伝いをしに行くことに。
娘婿の英男はマイホームにこだわりがなさそうなのに、千葉に家を買ったことについて、両さんはマイホーム主義の部長の洗脳の結果ではと、訝しむ。
当日、両さんたちが引っ越しの手伝いに。引っ越し作業の終わった後、部長夫妻からは五月人形が、両さんたち派出所メンバーからは鯉のぼりが引っ越し祝いに贈られる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、大原良子、角田(大原)ひろみ、角田英男、角田大介

 

部長の娘一家の引っ越しを手伝う話。
五月晴れの日に引っ越しをする流れで、大きな笑いやダイナミックな展開はあまりない。
唯一、トラックの荷台から落ちた両さんが電車に轢かれそうになったシーンがダイナミックなところ。なぜか走っていたのは、フランスの高速鉄道TGVだった。
英男が家を買ったのは、千葉県松戸市の五香。一戸建てのローンは月8万8000円。
この時、ひろみは第二子を妊娠中。この第二子・桜が誕生するのは次の61巻「納涼花火大会の巻」。

 

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●ロボット派出所改造計画の巻

 

ストーリー

ロボット派出所について、読者から「ただちにぶちこわせ!」と抗議のハガキが15枚も届いたと、両さんがロボット派出所に怒鳴り込んでくる。
不評の理由が「下町情緒がなくなる」というものだったことから、ダメ太郎と炎の介は警官の制服から着物姿に着替えさせられる。
さらに茶道や落語などの日本文化を学び、ロボット派出所も和風にリフォームされる。
そこまでした上で、さらに抗議のハガキが来るようであれば、ロボット派出所は壊されることになる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、丸出ダメ太郎、度怒り炎の介

 

ロボット派出所に関する読者からの抗議の話。
全体的にメタな雰囲気で話が進んでいく。11年半連載していて(この時点で)抗議のハガキはめったに来なかったのに、ロボット派出所については6か月経っても抗議が来る異常事態だった。
本当はロボット派出所の反対側に、貧乏大使の住む大使館ができるアイデアもあったが、ロボット派出所の不評を受け、ボツになったとのこと。
抗議のハガキが50通に達したところで、ロボット派出所は取り壊しになることとした。(逆に、同情ハガキが来たらプラマイゼロに相殺カウントされる。また1989年になったら無効の期限付きと温情措置もある。)
このハガキの結果は、同巻「ロボット派出所改造再計画の巻」で発表される。

 

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●特別勤務を命ず!の巻

 

ストーリー

いつも制服姿で競馬場に出入りするなど、警察官の品位を下げている両さんは、部長から特別勤務を命じられる。
それは派出所の奥の座敷に座敷牢のような設備を作り、そこで勤務をするというものだった。
しかし、一か月の勤務の間、両さんは床下の地面をスプーンで掘り、脱出トンネルを作る。脱出を果たした両さんは、鉄条網で部長たちを派出所に閉じ込めると、復讐を開始する。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)

 

派出所の座敷牢に閉じ込められ、脱走する話。
座敷牢を作ったのは、秋本先生の別作品「東京深川三代目」の立花工務店
座敷牢に閉じ込められている間のトイレ・風呂事情は描かれていないが、牢の隅にオマルがあるところを見ると、トイレも座敷牢の中でしている模様。
トンネルに「ハリー」「トム」と名前を付けている元ネタは、映画「大脱走」。
この回で作成した脱出トンネルは、80巻「口は災いの元!の巻」、108巻「掘ゴタツパニック!?の巻」でも登場する。
前回に引き続き、ロボット派出所は和風に改装されたまま。
冒頭、両さんがプレイしているファミコンは「プロ野球ファミリースタジアム'87」。「ガリクソン」「カトリ」を使用している。

 

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●東京駐車場事情の巻

 

ストーリー

東京の地価は高騰し、駐車場がなかなか見つからない。
両さんの友人の風見は、車が大好きなのだが、自宅から駐車場まで歩いて30分かかってしまう。
そのため、愛車のトレノを現在は公園の中に停めていた。公園は周りも含めて駐車禁止なのだが、草むらの迷彩カバーを使って無断駐車していたのだ。
風見の仲間たちも公園の地下や池の中に隠したり、中古車センターに紛れさせるなど、工夫して駐車場不足を乗り切っていた。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、風見

 

駐車場不足の話。
この回では違法駐車が山のように出てくるが、両さんたちは交通課ではないためか、特に取り締まったりはしていない。
それどころか両さんの駐車場不足のための風見へのアドバイスは、違法なものばかりだった。
車好きの友人の名前が風見なのは、「よろしくメカドック」の主人公・風見潤からか?
都心の駐車場が6万円/月という記事を読んでいる両さんの新聞の一面は「長島一茂ホームラン‼」となっている。長嶋一茂はプロ通算18本(7年間)のホームランを打っている。

 

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●北海 毛ガニ旅の巻

 

ストーリー

北海道の函館にやってきた両さん青函連絡船から函館駅に着くと、そこには両さんにハガキを出した下山直也とその父が迎えに来ていた。
下山家で歓迎を受ける両さん。しこたま酒を飲んだ翌日は、五稜郭を観光し、子供たちに気前よくオゴってあげるが、所持金が尽きてしまう。
函館の朝市で、捨ててあったカニの殻やカニ缶から、毛ガニを偽装。それを販売して東京までの運賃を稼ごうとする。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

北海道で毛ガニの偽装販売をする話。
部長たちに送り出されての北海道出張だが、読者からハガキをもらっての訪問であり、警察官としての出張ではない。
青函トンネルの開業に伴い、青函連絡船は1988年3月13日に運行が終了となった。両さんが乗ったのは、最終日の前日(青森→函館)。
結局、捕まった両さんは名前や職業を明かさず「認識番号5874」とだけ叫んでいた。
読者の元を訪れるのは、50巻「恋の沖えらぶの巻」でもあった企画。

 

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●ロボット派出所改造再計画の巻

 

ストーリー

「ロボット派出所ぶちこわせ! アンケート」のハガキの結果が出た。「ぶちこわせ!」のハガキが148通と圧倒的な結果だった。
翌日、両さんが出勤すると、ロボット派出所の姿はなくなっていたが、いつもの派出所の内装が微妙に変わっていて違和感を感じる。
実は、目立たないようにとロボット派出所が、公園前派出所の隣にそっくりな派出所を作ったのだ。
中には、中川、麗子、部長そっくりの人造人間(レプリカント)もいた。
両さんは、本物そっくりだが従順な部長レプリカントを相手に、日ごろのうっぷんを晴らす。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、丸出ダメ太郎、度怒り炎の介

 

公園前派出所そっくりのロボット派出所ができる話。
「ぶちこわせ!」のハガキが50通以上で取り壊しなので、148通は圧倒的に否定派が多いという結果だった。
本物そっくりなレプリカントとの見分け方は、左の耳を引っ張ると動作が止まるというもの。
派出所メンバーのレプリカントは作られたものの、両さんが二人いると危険ということで、両さんレプリカントは作られなかった。
レプリカントの登場する映画「ブレードランナー」は1982年公開の作品。

 

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両さんの大工入門の巻

 

ストーリー

自転車でパトロールをしていた両さんは、建築中の住宅の材木が崩れるところに巻き込まれる。そのケガの手当てのため、立花工務店を訪れる。
深川の立花工務店で、親方の娘の静と知り合う。
娘の静が試験休みに工務店の仕事を手伝うと聞いて、両さんも一肌脱ぐことに。
金持ちのくせに非常にケチで、100万円で新築住宅を建てろと、無理難題を言う施主に立花工務店は難儀するが、両さんは耐久性を無視して注文通りの格安の家を建てる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、立花静、立花墨つぼ、立花徳兵

 

秋本先生の別作品「東京深川三代目」とのコラボの話。
両さんは崩れた材木でケガをしたわけではないが、材木を避けようとしてトラックに撥ねられたのでケガ(スリキズ程度)をした。
大工姿でいるところを部長に見つかって、「よかったな! 再就職先がきまって!」とイヤミを言われる。
両さんたちが建てた住宅は、材木を極力省き、ボール紙、ベニヤ板、セロテープを使い、映画のセットのような住宅だった。
冒頭、前話「ロボット派出所改造再計画の巻」に登場したレプリカント中川A、麗子B、部長Cが再登場する。

 

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●開発!人間フレームの巻

 

ストーリー

自転車がブーム。両さんがいつも通り自転車で出勤すると、中川の高価なロードバイクがあった。
中川と麗子が出場する新高山一周自転車レースに、賞金30万円目当てで両さんも参加。
みんなが本格的なロードバイクで挑む中、両さんだけはいつもの自転車で出場する。
さすがにマシンの差が現れるも、途中のコースが落盤事故で通行止めに。道なき道を進む山越えレースになり、がぜん両さんの得意な展開に変わる。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、秋本カトリーヌ麗子

 

自転車レースの話。
中川の自転車はイタリア・チネリ社製、麗子の自転車はイタリア・コルナゴ社製。両さんの自転車は愛車の日本・スイフト工業製の「千鳥」。
中川からロードレーサーを貸してくれる申し出があったが、乗りなれた自転車が一番いいと、両さんは聞かなかった。
タイトルの「人間フレーム」は、最終的に両さん自身が自転車のフレームになることを意味している。

 

チネリ - Wikipedia

 

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57巻から公園前派出所の隣にあったロボット派出所の存続が描かれる巻。

次の61巻で、ロボット派出所はなくなり、ダメ太郎たちは警視庁勤務となる。

 

個人的オススメは、座敷牢両さんが閉じ込められる「特別勤務を命ず!の巻」。

 

www.kawazumanga.com

 

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