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【こち亀】148巻の全話あらすじ紹介 両さんが投資で中川の会社を敵対的買収! 通天閣署は大阪万博を開催!

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所」148巻の収録全話のあらすじを紹介していく。

(2006年1月発売)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 148 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●投資家両さんの巻

 

ストーリー

株式の仕組みを知った両さんは、電極プラスと組んで、小さな電子メーカーを買収。新社長となると、業績を上げ、株価も上昇。中川系列の子会社との合併の話が持ち上がるが、相手が両さんの会社だと気付いた中川は中川グループから切り離すよう工作。両さんは買収を繰り返し会社を大きくするほか、ファンドを設立し、中川グループの買収に取り掛かる。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、電極+、寺井洋一、中川三亀松

 

両さんが中川グループの会社を買収する話。世間的にはライブドア事件があったころ。
株のことをまったく知らなかった両さんだったが、いつもの競馬新聞ではなく経済新聞を読むようになり、PER、ROEといった用語を普通に使うまでになる。
153巻「ここはどこ?私はだれ?の巻」で両さんが持っていた株が爆騰するシーンが出てくる。この153巻の話では「ITリョーツ」の社名だが、今回の話では「エレクトロリョーツ(ECR)」となっている。

 

ライブドア事件 - Wikipedia

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 153 (ジャンプコミックスDIGITAL)

両さんの地域貢献!?の巻

 

ストーリー

葛飾区の観光促進のため、観光協会から両さんボルボ、左近寺の三人が選ばれる。昆虫をモチーフとした三輪自転車で観光案内をするのだが、昆虫のボディが重く、自転車をこぐのも重労働。両さんは昆虫のボディを石膏からFRPに変更し軽量化すると、プロペラを付けて飛行できるようにするなど、改造を重ねていく。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)、ボルボ西郷、左近寺竜之介

 

葛飾区の観光促進のPRをする話。農地が多い葛飾区をイメージして昆虫(バッタ、カマキリ、テントウムシ)の姿をした三輪自転車で観光案内をするのが仕事。
両さんは三輪自転車を改造し、FRP軽量化ボディ → プロペラを装着し、人力ヘリに → 風を利用する飛行機タイプに → 気球タイプ と進化させていく。

 

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●I♡BOW(アイラブボウリング)の巻

 

ストーリー

新人歓迎会の2次会でボウリングに行ってから、部長のボウリング熱が再燃。ボウリングの設備が個人でもオーダー可能だと聞いた部長は、自宅にボウリングレーンを設置する。奥さんそっちのけで、自宅でのボウリングに熱中する部長。ある日、両さんと本田が参加するというボウリング大会にエントリーすると、それはロボットで行うボウリング大会(ロボリング)だった。部長は甲冑を着込んで、ロボットのフリをして出場する。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人屯田五目須(署長)、大原良子

 

部長のボウリング熱のため、ロボットのフリをしてボウリング大会に出場する話。人間大のロボットの中身になるのは、たいてい両さんのパターンだが、今回は部長が入る。
部長の家の改造は、中川・麗子らの財力による誕生日プレゼントの場合が少なくないが、今回は部長の自腹で50万円かけている。1日50ゲームもやるも、奥さんは無視して寝ている。家の中でボウリングされていても、寝られる奥さんの神経もなかなか図太い。

 

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●泣きむし亀吉の巻

 

ストーリー

超神田寿司のシャリは、電気釜を使用せずかまど炊き。職人の亀吉は、このシャリのかまど炊きが上手くできず、何度も怒られてしまう。一方、檸檬は幼稚園までの道をいつもの三平運転の自動車ではなく自転車で登園すると、途中で補助輪なしで自転車に乗っている子供を見かける。奮起した檸檬は、補助輪なしの自転車での登園に挑む。ある日、どうしてもシャリが上手く炊けない亀吉は、寿司職人を諦めて帰郷しようとする。

 

主な登場人物

両津勘吉擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、三平、久保田亀吉

 

かまど炊きが上手く行かない寿司職人と檸檬の自転車の話。御茶ノ水駅と聖橋のカットが都合3シーン出てくるのだが、最初のカットは電車がない状態、次がホームに電車が停車している状態、最後が電車が走り出す状態と、亀吉の心情を表しているのではと推測する。
檸檬の通う幼稚園は、靖国神社の前にあり、神田明神近くの超神田寿司とは約3kmほどある設定。ちなみに乗っている自転車は123巻「両津サイクルカンパニー!の巻」両さん特製のコルナゴ

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 123 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●大人子供バトルの巻

 

ストーリー

大人になってもアニメのことで激怒する両さんは、檸檬に子供っぽいと言われてしまう。そのことについて、派出所で両さんは「大人買い」ができるのが、大人の証拠だと力説するも、「子供の頃の夢」を叶えただけなので、基本は子供だと反論される。それでも、血液型で性格判断する麗子や、大人になっても「同学年」と言い続ける部長も子供っぽいと両さんは反撃する。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)、早乙女リカ、麻里愛、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都

 

大人と子供の違いについて論争をする話。ほぼ派出所内の会話劇で構成されている。アニメというジャンルだけで子供と判断されてしまうのは、近年だと徐々に変わってきたように思うが、「こち亀」内では部長がいることもあり、子供のものだという判断らしい。
扉絵は、両さんと麗子が指相撲をする絵なのだが、妙にエロい。

 

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大阪万博開幕やで~の巻

 

ストーリー

大阪府警博覧会」を開催するので、中川の会社もスポンサーになってほしいと、大阪の春から連絡がくる。中川は両さんがついてくることを警戒するが、結局、両さんも強引に同行。通天閣署での会議内で1970年の大阪万博の話題が出るも、「東京人は行かなかった」との両さんの一言は大阪人を発奮させてしまう。警察のイベントだったはずが、大阪万博の復活プロジェクトになっていく。

 

主な登場人物

両津勘吉中川圭一、御堂春、芦原レイ、浪花署長

 

大阪で万博をする話。当時は、2005年の愛知県での「愛・地球博」のころだった。146巻の「大阪の笑いは厳しいで~の巻」でフェラーリのボンネットに潜んで大阪までついてきた過去から、今回も中川は両さんを警戒。両さんが同行してくるのを警戒する中川のシーンでは、気配を感じた方向に拳銃を向ける。先輩に拳銃を向けるのはやり過ぎな気もするが、初期の中川を思えば、おとなしくなった方か。

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 146 (ジャンプコミックスDIGITAL)

●銭がすべてやあらへんで!の巻

 

ストーリー

前日から大阪に来ていた両さんは、レイの家で朝を迎える。大阪の悪徳サラ金の銭屋金右衛門商会は、羽振り良くヘリからビラをまいて商売繁盛しているが、闇金融の疑いで大阪府警が捜査していた。銭屋は警察の動きを察知し、事前に証拠を消そうとする。しかし、捜査令状が出される前に通天閣署は法規を無視で銭屋に乗り込む。両さんも加勢し、大捕り物となる。

 

主な登場人物

両津勘吉、御堂春、芦原レイ、浪花署長

 

前回に続き大阪の話。とはいえ、万博とは関係なく、大阪で悪徳サラ金業者と対決する話。銭屋金右衛門商会のビルの屋上は、一万円札のデザインとなっており、ビル全体が巨大な札束のようになっている。
春の同僚・レイの家は、電器店で店頭には「ナショナル坊や」らしき人形があるが、店の表記は「Napyonal」となっている。

 

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●東京常夏ボーイズの巻

 

ストーリー

真夏日が77日も連続し、気温は40度を超えていた。あまりの暑さに両さんはイライラ。派出所の周りにハイビスカスやバナナの木が繁殖するなど、亜熱帯化していく。9月に入っても東京の猛暑は続き、夏関連の株を買いまくっていた両さんは、区と協力し、上野不忍池に「しのばずビーチランド」を建設する。

 

主な登場人物

両津勘吉大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、寺井洋一

 

東京が猛暑になる話。「暑い時は熱い物がいいんだよ」と猛暑の中、やせ我慢をして鍋焼きうどんを食す両さんが面白い。
冒頭の2ページ4コマでは、太陽がどんどん大きくなり、派出所が溶けるような絵で、連日の猛暑を表現している。
両さんが、夏に関連した株を買っているのも、この巻の「投資家両さんの巻」で学んだためか。

 

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●出会いの橋ふたたびの巻

 

ストーリー

浅草界隈には一年を通して祭りや行事が多く、昭和30年代には屋台が乱立。勘吉、豚平、珍吉の三人は、縁日で知り合い友達になった少女・祭の屋台を訪れては手伝いをしていた。ある日、祭の父・虎五郎がサバに当たって入院。祭は父の代わりに浅草神社で屋台を開くが、場所もあまりよくなく、一人での仕事に不安を感じる。勘吉たち三人組は、祭のために屋台を宣伝する。

 

主な登場人物

両津勘吉、戸田豚平、千田珍吉、鮫島祭

 

146巻の「出会いの橋の巻」に登場した鮫島祭が再登場する話。四人が水上バスに乗ったところがラストになるが、勝鬨橋が開いたところが見開きで大きく描かれている。秋本先生の中で、勝鬨橋の思い出は強いらしい。前回は吾妻橋がテーマだった。

 

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オススメは「投資家両さんの巻」。

株のことを何にも知らなかったのに、世界的企業グループの中川の会社を傘下におくようになる。

同じ巻に「銭がすべてやあらへんで!の巻」があるのも皮肉。

 

超神田寿司の職人の話「泣きむし亀吉の巻」、両さんの子供時代の話「出会いの橋ふたたびの巻」と人情話も二話収録されている。

 

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