「こちら葛飾区亀有公園前派出所」150巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(2006年6月発売)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 150【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●ワシ流競馬道!!の巻
ストーリー
中川が派出所に出勤すると、おもちゃの競馬ゲームで盛り上がっていた。おもちゃではあるが、賞金を貯めておもちゃのパーツを買って強くしたり、育成したデータがモーターと連動する仕組みだ。両さんの育てた馬は強く、中川や麗子を蹴散らすが、しょせんおもちゃと言われたことから、本物の馬で勝負することに。両さんは警視庁所属の馬の馬主(自称)なので、その馬を出してくると、中川と麗子は所有する三冠馬や英国重賞レース優勝馬を出してくる。
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、麻里愛、寺井洋一、磯鷲早矢
前半はおもちゃの競馬ゲーム、後半は本物の馬での競馬の話。両さんが乗った馬は、137巻「馬い話には気をつけて!の巻」で育てていた引退した競争馬「タニマチ」。(タニマチの名は今回が初登場)
個人のレースにも関わらず、中川と麗子の騎乗する馬は世界的な有名馬だったため、取材陣が付いてきている。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 137【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●真剣!懐かしの遊び勝負!!の巻
ストーリー
地面に「田」の文字を描き、その中央の十字部分にいる鬼から逃げる遊び「田んぼ」。雑誌にそれが載っていたことを懐かしがる両さんだったが、ボルボ、左近寺、纏らはその存在を知らない。署内の敷地内で、実際にやってみることに。意外に白熱する中、通りがかった部長も参加。しかし、部長と両さんは勝負に熱くなりすぎ、過激な行為はエスカレートしていく。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、本田速人、麻里愛、擬宝珠纏、乙姫菜々、ボルボ西郷、左近寺竜之介
子どもの頃の遊び「田んぼ」をする話。地域によっては「十字鬼」「田んぼ鬼」など名称、ルールが異なっている。懐かしの遊びを何種類もするのではなく、「田んぼ」一本で一話が構成されている。
「田んぼ」については、ボルボらは知らなかったが、本田、部長は知っていた。纏の身体能力の高さは描かれたが、マリア、ボルボ、左近寺は肉体派なのに、特に見せ場はなかった。
田んぼの田~おにに捕まらずに4つの部屋を通り抜けよう!~ | 保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる] (hoiclue.jp)
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●仁義なき草野球!~葛飾死闘編~の巻
ストーリー
両さんたちの野球チームに対戦の申し込み。相手は、以前に対戦した暴力団の魔瑠貌組(まるぼうぐみ)のチーム。酔ってケンカをして拘置所に入っている魔瑠貌組は、シャバの組員をワザと逮捕させ不足メンバーを補充。道具を持ち込ませ、拘置所内で特訓をする。試合当日、助っ人メンバーをさらに呼び寄せる魔瑠貌組。中には、マフィアと称して大リーガーまでが自首してくる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、屯田五目須(署長)、魔瑠貌組組長
拘置所内でヤクザを野球をする話。145巻「仁義なき草野球!の巻」、147巻「忠臣蔵はワシのもの!!の巻」に登場した魔瑠貌組と対決する。拘置所内にいるはずなのに、どんどん自首させるために、外部と自由に連絡ができてしまうガバガバ警備っぷりがヒドい。指名手配中であったり、香港に高飛びの予定であっても、相変わらず世話になった組長のために自首してくる組員たちの忠誠心はあっぱれ。
タイトルの元ネタは「仁義なき戦い 広島死闘篇」。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 145【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●訳あり、金なし、旅情あり!?の巻
ストーリー
新葛飾署の秋の旅行は、男女別行動。女性陣は予算200万円で軽井沢の高級ホテルに泊まるのだが、男性陣は両さんが幹事で、その予算はなんと50人で5000円。行先は熱海、豪華なバスに立派なホテル(通常は一泊2万円)。行きの車中では高級日本酒がふるまわれる上、ホテルの食事も刺身やマツタケ、キャビアなど食通の中川から見ても1食だけで数万円はくだらない豪勢なもの。どんな裏事情があるのかと中川は不安になっていく。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、麻里愛、屯田五目須(署長)
両さんが幹事の格安旅行の話。といっても貧乏旅行ではなく、なぜか豪華旅行となっている。一人100円の旅費で、ホテルは1泊62円、刺身の特盛は3円、バスのガソリンは1L5円という破格の安さなのだが、その理由は語られず、中川の不安がどんどん増していくのが面白い。
中川がブチギレする回にハズレはない。
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●独身寮大マニア館の巻
ストーリー
警察の独身寮のおばさんから両さんに相談の電話が。超神田寿司に移って両さんが寮を出て以来、「寮の主」がいなくなったので変な物を集める入居者が多く無法地帯になっているのだった。マネキン、リカちゃんハウス、有名作品のパチ物、超合金ロボの金属加工など、様々なコレクションの収集者に両さんは会い、コレクションの収納について相談する。
主な登場人物
両さんが去った後のニコニコ寮内のマニアックなコレクターたちの話。そのうちの一人が、リカちゃんのコレクターと聞いて、52巻「ときめき変態クラブの巻」に登場したリカちゃんマニアを両さんは思い出す。(今回は人形コレクターではなくリカちゃんハウスのコレクターだったが)100巻近く前と似たような話をやれるのは、さすが「こち亀」ならでは。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 52【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●両さんのバンドやろうぜ!!の巻
ストーリー
両さんは、本田とともにインディーズバンドを結成。といっても楽器ができない両さんはMCとグッズの物販で儲けているのだった。しかし、そのやり方では本田以外のメンバーが不信感をもってきたため、解散。別のバンドを結成するも、それも解散。解散続きで、両さんはバンド業界内で要注意人物になる。メンバーのあてがなくなってので、中川、麗子をメンバーに加えることにする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人
インディーズバンドを組む話。既存の曲をカバーすると版権の問題があるが、両さんは「(CDは)売っていない あれはファンにあげているんだ」「(ファンは)バンドに募金してくれるんだ」と得意の屁理屈で税金も版権も発生しないと主張する。
楽器のできない両さんはバンドに不要だと言われると、「グループで「いらない人」はたくさんいるぞ! 名ざしで全員言ってやろうか!」と逆ギレを見せる。180巻「両津ミュージック仕分けの巻」でもバンドの不要な人についてはネタにしている。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 180【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●両津流コングラチュレーション!!の巻
ストーリー
署の用事で通天閣署を訪れた両さんと中川。その日は阪神タイガースの優勝が決まった試合の日だったので、両さんたちも甲子園球場で観戦。野球のビールかけを行う祝賀パーティーの様子をヒントに、部長の誕生日も同じようにしようと提案。胴上げとビールかけを繰り返しながら、電車を乗り継いで銀座に向かい、銀座のクラブで豪遊する。この方式に味を占めた両さんは、何かと理由をつけて中川・麗子のお祝いをするという口実で中川たちにたかろうとする。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、御堂春、芦原レイ、浪花署長
野球のようなビールかけでお祝いをする話。2005年の阪神優勝の頃のエピソード。9月29日の阪神の優勝決定戦(巨人戦)の甲子園に両さんたちは訪れるのだが、両さん自身は「阪神優勝や!」のタスキをかける一方、中川には「巨人をなめるなよ」のタスキをかけさせた。
部長のお祝いには2500万円の経費がかかり、中川が1250万円、麗子が1249万9880円、両さんが120円の負担と収入に応じた額となった。
阪神タイガースぶっちゃけ話 「阪神優勝!?」を10倍楽しく見る方法 [ 江本孟紀 ]
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●鉄人レースin葛飾区!!の巻
ストーリー
葛飾区一周アイアンマンレースに新葛飾署も参加。両さんは優勝候補の選手として、署長にほぼ強制的に参加させられる。通常のアイアンマンレースと同じく、泳いだり、走ったりはするのだが、このレースでは、クイズやだんごの早食いなどが途中に挟まれる。両さんは体力に自信はあるものの、クイズで不利な問題が出されるなど、大苦戦する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)
葛飾区を一周するアイアンマンレースに参加する話。葛飾区一周なので、他の区にちょっとでも入ってしまうと失格になるシビアなレース。葛飾区と足立区の境界が入り組んでいたり、「小岩の駅」と言われても小岩駅(江戸川区)ではなく新小岩駅(葛飾区)に行かなければならないなど、トラップが仕掛けられている。
両さんは本来、台東区民であり、現住の超神田寿司も千代田区なのだが、このレースのため部長に勝手に葛飾区へ住民票を移されていた。
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●百円ショップ大論争!!の巻
ストーリー
両さんと本田が100円ショップの話をしていると、意外にも中川と麗子も話に加わってくる。しかし、どこか話がかみ合わない。実は中川と麗子が話しているのは100円ショップではなく、1万円均一ショップのことだった。中川、麗子は100円均一ショップで、両さん、本田は1万円均一ショップで、それぞれカルチャーショックを受ける。
主な登場人物
100円均一ショップの話。中川と麗子は「100円って一番下の貨幣じゃないですか!」と日本の硬貨をまったく見たことがないようなセリフを言うが、これまでに二人が貨幣を扱っているシーンは何度も出てきている。
1万円均一ショップには、画びょうなど通常は安価なものが1万円の価格で登場するのだが、1万円の「100円ライター」という矛盾した商品もある。
100円ショップの未来。3店舗を統括するバカ売れ店長が考える100均の過去、現在、未来!【電子書籍】[ 池田正輝 ]
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個人的オススメは「訳あり、金なし、旅情あり!?の巻」。
中川の壊れていく様子が面白い。
150巻の記念巻となるが、連載30周年企画を155巻などでやっているため、マンガ本編には記念企画的な内容はない。
その代わり巻頭には150巻記念のカラーイラストがあり、巻末には「101~150巻サブタイトル完全リスト‼」が掲載されている。