「こちら葛飾区亀有公園前派出所」178巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(2012年2月発売）
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 178【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●ＤＪ部長の巻
ストーリー
シフトが変わり週休3日になってから、仕事人間の部長は家でボーっとしていることが多くなる。話好きの部長にしゃべる仕事をさせると元気が出るのではと、両さんたちは千葉のコミュニティFM局でラジオDJをさせることにする。初回こそ緊張で失態を犯す部長だったが、その後、番組は好調。部長もどんどん乗り気になっていく。しかし、アシスタントの女性アナウンサーが出産のため降板し、部長一人になると人気が急落してしまう。だが、部長のやる気は止まらず……
主な登場人物
クラブでレコードを回すクラブDJではなく、ラジオのDJに部長がなる話。初回こそは、ネクタイを締めたスーツ姿だったが、次第に恰好がウエスタンスタイルやキャップにサングラスのポップなスタイルになったりと、部長が調子に乗っていく様がよく分かるようになっている。
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●ショート漫画大会の巻
ストーリー
1亀：うわの空相談の巻。両さんがカップ麺を食べながら同僚の電話相談を受ける。
2亀：スーパーブックソムリエ美容師の巻。本のセレクトのセンスが良い美容師が中川、両さんらにあった本を選択する。
3亀：ヒマな時、電子辞書を引くとおもしろいぞの巻。図形っぽく見える漢字で盛り上がる。
4亀：レンタルサイクルの巻。都のレンタルサイクルの盗難防止に両さんがアイデアを出す。
5亀：セレブタウンの巻。中川の地元の自販機が高額。
6亀：冬の海の家の巻。海の家のメニューが全然読めず苦戦する。
7亀：IC-CARNAVIの巻。両さんがカーナビと対決。
8亀：戦場カメラマンの巻。サバゲーにアマチュアカメラマンが入って邪魔してくる。
9亀：大人の階段の巻。おもちゃを大人買いする。
10亀：秘密の花園の巻。デパートの夜間清掃のバイト中に美女のマネキンと戯れる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、凄苦残念（法条正義）、屯田五目須（署長）、田宮不二実
1~2ページで収まるショート漫画が10編の回。9亀：大人の階段の巻、おもちゃを大人買いしようとする両さんとその仲間たちの横で、子供に「そんなに大きくなってロボット買うのやめなさい！ 恥ずかしくないの！」と諭す母親の声がマニアにとって耳が痛い。5亀：セレブタウンの巻での高額な自販機の話は、194巻の「記念カラーコインの巻」でも似たようなエピソードが描かれる。
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ファミレス 10分で読めるショートショート集【電子書籍】[ 天巫 ]
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●省(エコ)スペースゴルフの巻
ストーリー
署のゴルフ大会の幹事を任された両さん。23区内でゴルフ場を探すが、見当たらない。そこで両さんは、団地の屋上にコースを設計。団地と団地の間はすべてバンカー扱いとなる難コース。バンカー（団地の間）に落ちると特殊な形状の団地ウェッジでないと、上げることができない。両さん以外はみんな団地ゴルフに苦戦するが、中川だけは本気で挑戦してくる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、本田速人、屯田五目須（署長）
都会の団地をゴルフコースにする回。街中でゴルフをする話は91巻の「大都会ゴルフ！の巻」などでもあるが、今回は屋上が舞台になる。一応、団地の許可は取っている設定とはいえ、ボールが生活空間に飛び交うのは危険なので、現実的にはムリだろう。終盤は中川がゴルフへの異常な執念を見せる。
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なぜ、エグゼクティブはたやすくバンカーから抜け出せるのか？ どんな困難も乗り越えられる賢者の教え 〜なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか？シリーズ第三弾〜【電子書籍】
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●クリスマス機動捜査網の巻
ストーリー
新葛飾署の管内で爆発事件が発生。署に第二の爆破予告が来る。クリスマスにもかかわらず、署は大捜査網を敷き、学校、駅などの公共施設を警戒する。署員たちはプライベートのクリスマスの予定を返上し、懸命に捜索。犯行予告が発信されたネットカフェに残されていたデジカメと、その中にあった三枚のネコの写真から両さんは犯人を追跡する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、凄苦残念（法条正義）、ボルボ西郷、左近寺竜之介、屯田五目須（署長）、早乙女リカ
クリスマスに爆破事件の捜査をする回。両さんが犯人検挙に多大に貢献する。通常、両さんが犯人を検挙する際には腕っぷしに頼った場面が多いが、今回は頭脳的に犯人を追って行く。
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●纏の巫女入門の巻（前編）
ストーリー
夏春都に言われ、年始に大忙しの神田明神で巫女（助務巫女）として手伝うことになった纏。神田明神の氏子で、子供のころから遊び場にしていた纏だったが、鳥居の意味も巫女の作法もまったく知らない。喧嘩っ早い気性で江戸弁の纏は、巫女の仕事に四苦八苦する。
主な登場人物
両津勘吉、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、擬宝珠蜜柑、磯鷲早矢
纏が神田明神で巫女のバイト（助務巫女）をする話。前後編になっており、前編はオチがなく、元日の午前0時を迎えたところで後編に続く。両さんも纏も同じ下町育ちだが、「二礼二拍手一礼」も知らない纏と違い、両さんは参拝の作法などはちゃんと知っている。作法や神社のことは何も知らない纏だが、銭形平次の碑や神輿・神田祭のことは詳しい。
朝日新聞出版 最新刊行物：書籍：巫女さん入門 初級編 (asahi.com)
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●纏の巫女入門の巻（後編）
ストーリー
年が明け神田明神は大勢の初詣客で賑わう。巫女として働く纏は、寿司屋の接客のクセで応対して叱られ、落ち込んでしまう。朝になり、両さん、檸檬、早矢が訪れ、纏を励ます。元気を取り戻した纏は、道に迷った外国人の案内のため、巫女の恰好のままで秋葉原を訪れるが、そこでコンビニ強盗に出くわす。
主な登場人物
前回に続く後編。秋葉原で、巫女装束の姿で目立った活躍をしてしまった纏と早矢がネット動画に上げられるが、両さんが「（映画）ギルビルⅢの日本ロケだ」との情報をネットで拡散し、沈静化させる。その噂に便乗してきた「ギルビルⅢ」の監督の名前が「アゴ・シャクリ監督」となっているのがちょっとヒドい。
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●フィルムカメラマンの巻
ストーリー
カメラ専門誌とフィルムメーカー協賛のカメラコンテストに、新葛飾署の署員たちが参加。テーマはスカイツリーだが、条件がありフィルムカメラを使わなければならず、デジカメは不可。みんな思い思いの地点からスカイツリーを撮影。両さんは都内の色々な名所からのスカイツリーの様子を撮影するが、撮影後、肝心のフィルムが感光してしまっていることに気づく。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎（部長）、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠纏、磯鷲早矢、本田速人、麻里愛、早乙女リカ、凄苦残念（法条正義）、屯田五目須（署長）
署員のフォトコンテストの話。フィルムカメラを使うことが条件なので、フィルムの入れ方や、懐かしいカメラが何台も出てくる。フィルムカメラ限定にした理由は、秋本先生のカメラ趣味のためなのか、それともフィルムを感光させてパアにする失敗オチのためだったのか、どちらかは分からない。
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●東京スキードームの巻
ストーリー
スキー旅行は泊まりになるので、特に女子は荷物が多く大変。中川の会社は東京駅の目の前に巨大なドームを建て、中にホテルや旅館、様々なコースを設けた5万人収容の世界最大の人工スキー場を作る。都内で気軽にスキーができるところを気に入り、両さんと本田は毎日入りびたるようになる。両さんたちは、雪の降り方をよりリアルにしようと、降雪装置を勝手にいじり出す。
主な登場人物
巨大なドーム型の人工スキー場の話。旅館10軒、ホテル10軒、温泉を備え、スキー場20コース、リフト40基と巨大なのに、東京駅の目の前にあるという現実にはあり得ない施設。
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●女子プラモ部の巻
ストーリー
両さんが主将を務める新葛飾署のプラモデル部を、警視庁交通課の女子プラモ部が見学したいといってきた。女が戦車のプラモを作っていると聞いて、なめてかかる両さん。しかし、女子プラモ部の長谷川亜里衣は両さんの作ったプラモを一瞥すると、レベルが低すぎて参考にならないと言い放つ。
主な登場人物
両津勘吉、長谷川亜里衣
女子のプラモデル制作の話。両さんは女と見てなめていたが、実物の戦車をヨーロッパに見に行き、戦車の知識もプラモ技術も両さんをはるかに凌駕するほどのもので、両さんたち男性陣を圧倒する。長谷川亜里衣はこの後もプラモやサバゲーの回などで登場する。
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女の子プラモ ペイントの教科書【電子書籍】[ ホビージャパン編集部 ]
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「纏の巫女入門の巻」が前後編で描かれる巻。
個人的に印象深いのは「ショート漫画大会の巻」だが、あまり「こち亀」っぽくはない。
「こち亀」はやはりストーリーの中で、どんどんエスカレートしていくなど、ある程度の長さがないと「こち亀」らしさは出ていない気がする。
