「こちら葛飾区亀有公園前派出所」182巻の収録全話のあらすじを紹介していく。
(2012年10月発売)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 182【電子書籍】[ 秋本治 ]
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●雑学巡査再登場の巻
ストーリー
雑学に詳しくクイズ王になったこともある雑学(ざつまなぶ)巡査。以前の登場時には、インテリの中川と残念がいたため、個性が潰されてしまっていた。今回の派出所勤務のメンバーはインテリではない両さんと丸井のため、雑は得意になって雑学を披露しまくる。雑の雑学で盛り上がった両さんは、代わりに雑に怪談を聞かせる。
主な登場人物
両津勘吉、丸井ヤング館(寺井洋一)、雑学、凄苦残念(法条正義)、根画手部不吉
電線のスズメはなぜ感電しないのか、血液は身体のどこで作られているのか、生のエビは焼くとなぜ赤くなるのか、ウナギの刺身はなぜないのか、といった雑学が披露される回。ウニの黄色い可食部は生殖器という雑学に対し「ちんち〇か!?」と驚く両さん。その言い方は今後、ウニが食べづらくなる……
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●巨大魚!魚!魚!(ギョ!ギョ!ギョ!)の巻
ストーリー
安定した寿司ネタの供給のため夏春都の命で、魚介類の畜養をしている千葉の水産大学を訪れると、そこには非常勤講師の絵崎教授がいた。その大学でマグロやカニの畜養をしているもののどれもミニチュアサイズ。そこでかつて錦鯉の研究をしていた両さんがアドバイザーになると、巨大化に成功。しかし、10cmのキビナゴが2mになり、マグロは40m級に……
主な登場人物
両津勘吉、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都、絵崎コロ助
魚介類が約20倍の大きさになり、マグロがクジラ並みのサイズに。マンガだからありだが、現実的にはどう考えてもならないだろうと思われる大きさだった。一応、両さんの錦鯉の経験が生かされているらしい。生き物の巨大化ネタは63巻「恐怖のバイオ革命!?の巻」でもあった。
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●両津マスクマンの巻
ストーリー
特撮ヒーロー映画のアルバイトに行った両さん。バイト先で特殊マスク制作会社から、両さんの顔が個性的で面白そうなので、両さんの顔を元にしたマスクが製作される。その両さんマスクがひょんなことからテレビを中心に大流行。街中に両さんの顔のマスクがあふれ、やがて強盗も両さんマスクで犯罪を犯すようになる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、丸井ヤング館(寺井洋一)
両さんのマスクを試しにかぶり、顔は両さんなのに身体は中川や麗子になっている絵が異様で不気味。現実でも、有名人っぽいマスクは売られているので、両さんマスクが売れる事態もあり得ないことはない。
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●ARゴルフの巻
ストーリー
事件発生時に警察幹部がゴルフ場にいると世間の風当たりが強い。そこで、両さんはARゴーグルを装着し空き缶とモップでゴルフを行う「どこでもゴルフ」を署長たちに提案。「どこでもゴルフ」が世間でも評判になり、両さんはさらにエコとゴルフを併せた「エコルフ」を生みだす。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)
ARゴーグルを装着してのゴルフの回。両さんはこの「どこでもゴルフ」セットを販売することで、販売値の50%、2万円のキックバックを得ていた。後半に出てくるのは、ゴーグルなしで、ゴルフをしながらゴミをゴミ箱に入れる「エコルフ」。環境に配慮した意識高い人たちの間で流行りそう。
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●叱られた勘吉の巻
ストーリー
寿司の出前の途中でパチンコをしてしまい、客から怒られた両さん。叱られた瞬間は反省をするものの、あまりにも叱られ慣れているため、すぐ忘れてしまう両さんの性質を見抜いた夏春都は、檸檬に叱ってもらうことにする。檸檬に叱られた両さんはギャンブル卒業を誓う。しかし、ギャンブルを辞めたはずなのに、なぜか両さんの羽振りは一向に悪くなっていかない。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠夏春都
叱られ慣れている両さんも、さすがに幼稚園児から「ちゃんと考えて生きてるか?」と滔滔と人生を諭されると考えを改めざるを得なかった模様。しかし、警察官としての給料は減給し過ぎてマイナス、寿司屋の給料は夏春都に口座を差し押さえられてギャンブルで生活費を稼いでいる状態って、一体どんなモチベーションで両さんは働いているのか……?
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●がんばれ!町工場の巻
ストーリー
署長たちから命じられ、両さんは葛飾区の町工場の救済をすることに。町工場それぞれの様々な部品を作る技術を結集し、電動バイク、電動カーを開発すると、中国で組み立てと販売を行った。営業、宣伝、流通を担当する両さんは言葉をまったく話せない。しかし、日本語のごり押しで中国各地、さらにはインドにまで販路を広げていく。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)
中国に行こうが、インドに行こうがすべて日本語で仕事の交渉をする両さんのバイタリティが凄すぎる。両さんの商売が上手くいっても、最後は失敗するのがパターンだが、この回はそのパターンではない。物語冒頭では、新葛飾署内に福利厚生の一環として、署内にゲームセンターが作られている。
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●プライズハンターの巻
ストーリー
とあるゲームセンターでは、巧みに客の心理を利用し、クレーンゲームを配置していた。マシーンの中でも、客に「取れそう」と思わせるが、実は取るのが難しい位置にプライズを置くテクニックを使っているのだ。そのゲームセンターに「ゲーム荒らし」とあだ名される警官が訪れる。「ゲーム荒らし」は、並外れた知識と技術で、人気のプライズ根こそぎ奪っていく。
主な登場人物
ゲームセンター店長vs両さんのクレーンゲームによる攻防戦。新作プライズの入荷直後に現れ、淡々とゲットしていく両さんが職人じみていて面白い。(作中ではひと仕事終わった殺し屋みたいと評されていた)今回、プライズになっていた「スケベット団」はジャンプで連載されていた「SKET DANCE」のパロディ。
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●意外と器用な雑学の巻
ストーリー
丸井を相手に得意顔で雑学を披露する雑学(ざつまなぶ)巡査。しかし、毎日うんちくを話していたため丸井に飽きられてしまう。ショックを受けている雑に、両さんは自分のやっていた鉛筆の芯の彫刻をやらしてみると、雑は意外に器用なことが判明。自分の才能に気付いていない雑を使って、色々な内職仕事を押し付けようと両さんは計画する。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、丸井ヤング館(寺井洋一)、雑学
雑学しかない雑に意外な才能があることが判明する回。両さんが三日かけて作った鉛筆の芯の彫刻をわずか数十分で雑はコピーして見せた。手先の器用さ以外に加えて、韓国語もペラペラなことも判明。
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●ポリスアニマルランドの巻
ストーリー
水元公園にサファリパークが開園。両さんたちはさっそく訪れるが、中にいるのはシロサイばかり。園長に文句を言うが予算がないと逆ギレ。そこで両さんがアフリカに飛んで、動物の買い付けに。驚異的交渉力で次々に格安で動物を買い付ける両さんだったが、水元公園の施設では入りきらず、新しい場所が決まるまで新葛飾署で動物を一時的に預かることになる。
主な登場人物
両津勘吉、大原大次郎(部長)、中川圭一、秋本カトリーヌ麗子、屯田五目須(署長)
相変わらず、どこの国に行こうと日本語一本で何でもやり切ってしまう両さんのコミュ力が発揮される回。キリン1頭が値段350万円のところを、キリンとカバのセットで15万円に値切る。動物の世話も意外にマメ。
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この巻から雑学が再登場し、以降は準レギュラーになる。
彼の出番が増えることにより、本田、丸井らの気の弱いキャラの出番が減少していく。
この巻では「がんばれ!町工場の巻」「ポリスアニマルランドの巻」と、中国、インド、アフリカで両さんの商売上手なところが見られる。