「北斗の拳」の断末魔を、どのキャラがどの話で発したか、また、登場した拳法・秘孔について調べやすいようにインデックスをつけていく。
【サザンクロスへ‼の巻】
KINGとの闘いを決意したケンシロウはKINGの本拠地サザンクロスを訪れ、夜を待ってから侵入を開始。
そのとき、サザンクロスではKING配下の幹部・クラブが修行を行っていた。
クラブはサザンクロスの住民に
「おれの体に一瞬でも触れることができたら 町からだしてやろう」と言い、
一対一で自分に攻撃を仕向けるようにしていた。
住民の一人がクラブの腕に触ることに成功するも、「家畜の分際で」と言い放ち、クラブは手に装着したかぎ爪で住民を引き裂くのだった。
ケンシロウはクラブを倒し経絡秘孔を突くと、死にたくなければKINGの居場所を吐くよう持ち掛ける。
クラブはKINGの居場所をケンシロウに白状するが、「おまえが一度でも約束を守ったことがあるのか」と秘孔で死にゆくクラブを見捨てるのだった。
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〇登場した断末魔
・「ひぇおお~~~」
正確には断末魔ではないが、クラブが五指烈弾を喰らったときの叫び声。
死ぬ前の発言は「死にたく…」とつぶやいたのが最後。
〇名前が登場した拳法・秘孔
・頭顳(ずせつ)
夜のサザンクロスで遭遇したクラブ配下の見張りのモヒカンに突いた経絡秘孔。
こめかみのやや下辺りを、ケンシロウは両手の人差し指で突いた。
秘孔を突かれたモヒカンは、脱力して呆けたようになった。
ケンシロウいわく、正気に戻っても秘孔を突かれた一瞬の記憶は消えているらしい。
・五指烈弾(ごしれつだん)
装着したかぎ爪で襲ってきたクラブへのカウンターで使用した北斗神拳の技。
手の腹辺りの秘孔を貫手で突くことで、突かれた手の五指の骨が皮膚と肉を突き破り、相手の手を封じることができる技。
・命門(めいもん)
背中にある経絡秘孔。
突かれると、身体が自身の意思と無関係にのけぞり続け、1分ほどで背骨が筋肉の張力に負けるため、身体が二つに折れてしまう。
自分の罪深さを悔いる北斗残悔拳の3秒間より、ずっと悔いる時間が長い。
ケンシロウは手指ではなく、膝蹴りで秘孔を突いた。
北斗神拳は膝でも使えるらしい。
なお、命門は実在するツボだが、押しても背骨は折れない。
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その答えでKINGの居場所が分かるの?
クラブにKINGの居場所を尋ねるケンシロウ。
「KINGの居城」と答えたクラブだったけど、それだけで居場所が分かるものだろうか?
その居城がサザンクロスのどの辺にあるのか、もっと訊く必要があるように思うんだけど……
「アイツ、家にいるよ」と言われたものの、その家の住所を知らないときと同じ気がする。
次の話では、無事にKINGの居城にたどり着いていたようだが、作中に描かれていないだけで、実はケンシロウは到着するまで迷子になっていたのかもしれない。
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ケンシロウをそっと見守るKINGさん
クラブを倒しKINGの居場所を聞き出したケンシロウを、KINGが廃ビルの上から見つめ、
「北斗神拳……
生きていたのか……」と、つぶやいてこの話は終わる。
だが、そのときのKINGの姿が前回から引き続き、全裸にマントを羽織っただけの姿である。
社会インフラが崩壊した世紀末の世界では、理不尽な暴力に襲われることも怖いが、それ以上に病気になることが恐ろしい。
風邪をひくから、早く服を着ろ、KING。
この「サザンクロスへ‼の巻」は夜が舞台なので、ケンシロウはKINGの存在に気付かなかったようだが、気付いていたとしたら、かなり怖い。
電灯が無く、満月の明かりしかない状況で、ふと上を見上げると廃ビルの上階に、羽根付きのゴージャスなマントだけを羽織った全裸フル〇ンのロン毛マッチョが、自分をじっと見つめているのだ。
控え目に言って、だいぶホラーである。
ケンシロウはKINGに気付かなくて正解だったと思う。